どの大学から入っているのか。4大学の公表資料で確かめる
会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、見出しが「主な就職先」であることを確かめています。メタウォーターについて、現時点で4大学の公式資料で確認できました。[7] [8] [9] [10] [12]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 名城大学 理工学部 | 「主な就職実績(2026年3月卒業者)」の理工学部の欄に「メタウォーター」 | 2026年3月卒業者 |
| 大阪工業大学 工学部 電気電子システム工学科 | 電気電子システム工学科の「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」に「メタウォーター」 | 2023〜2025年度 |
| 工学院大学 大学院 工学研究科(修士課程) | 「過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)」の工学研究科(修士課程)の欄に「メタウォーター㈱」。大学の「2025年度 主な就職先」にも掲載 | 過去3ヵ年(2026年5月1日現在)/2025年度 |
| 神奈川大学 工学部 電気電子情報工学科 | 「学部・学科別主な就職先一覧(2025年度)」の電気電子情報工学科の欄に「メタウォーター」 | 2025年度 |
学部の顔ぶれは理工系に寄っています。理工学部、工学部 電気電子システム工学科、大学院 工学研究科、工学部 電気電子情報工学科。ただしこれは、大学が公表している一覧に載ったのがこの4大学だった、というだけの話です。会社の側は文系の募集職種を別に書いていて、採用実績でも文系が毎年6〜11名います。[1] [7] [8] [9] [10] [12]
この会社については、大学の一覧よりも会社が公開している採用実績のほうが情報量が多い、という珍しい状態です。2009年から17年分、学歴・性別・文理の内訳つきで出ています。節4でその表を扱います。[1]
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
メタウォーターの募集要項は、応募資格の書き出しがこうです。「2027年3月 高等専門学校、4年制大学卒業見込みの方、大学院(修士・博士)修了見込みの方」。高等専門学校が最初に書かれています。[1]
高専については、企業サイトのFAQにさらに具体的な答えがあります。「工業高等専門学校の専攻科(本科5年間+2年間の教育課程)を卒業する予定ですが、応募できますか?」への答えは「応募可能です。また「学士号」を取得された方は、大卒(学士)と同じ処遇となります。」。処遇まで同じだと明記しています。[4]
初任給の欄も、この記載と一致しています。「<修士卒>291,000円 <学部・高専専攻科卒>268,000円 <高専本科卒>242,000円」(2025年度6月実績)。学部卒と高専専攻科卒が同じ268,000円で並んでいます。[1]
募集職種は理系と文系に分けて書かれています。理系は「機械設計 電気設計 土木建築設計 開発 営業 海外営業 施工管理/フィールドエンジニア(電気システム試運転調整)/カスタマーエンジニア(機械・電気設備の保守・点検・修理)資源環境エンジニア/WBC(開発) PPP(プロジェクト運営・計画) 財務 人事」。文系は「営業 海外営業 PPP(プロジェクト運営・計画) 財務 人事」。[1]
文系の5職種のうち、営業・海外営業・PPP・財務・人事はすべて理系の一覧にも入っています。同じ職種を文理どちらからも採る、という設計です。[1]
求める人物像も書かれています。「1.自己の成長を目指す「プロフェッショナル」な人材」「2.過去の経験や慣習にとらわれずに、変革に挑戦できる人材」「3.多様な個を認め合い、チームとして価値を創造することができる人材」。学歴や専攻ではなく、姿勢で書かれた3項目です。[1]
留学生については「留学生応募可(日本語能力:ビジネスレベル <日本語能力試験N2相当>)」と、必要な日本語のレベルまで示されています。企業サイトのFAQでも「最近も外国人の採用実績があります。また、選考については、通常と同様のステップを踏んでいただきます。」と書かれています。[1] [4]
ただし正確に書きます。会社が書いているのは学歴の種類と文理の別についてであって、大学名については何も書いていません。大学名が選考でどう扱われているかは公開されていないので、「分からない」が正確な答えです。この記事が示せるのは、上の記載と、4大学の公式資料に社名が載っているという事実だけです。[1] [4] [7] [8] [9] [10] [12]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。メタウォーターの公開情報から特定できるのは次の5つです。
土俵1:高専からの採用が大卒と同じ規模で続いている
採用実績の表を見ると、2025年は高専21名・大卒23名・院卒19名。2024年は高専24名・大卒18名・院卒19名で、高専が最多です。これが1年だけの話ではなく、公開されている17年分すべてで高専が15〜24名の幅に入っています。「高専だから」を理由に外れる会社ではない、ということが数字で分かります。[1]
土俵2:高専専攻科で学士号を取れば大卒と同じ処遇
FAQの「「学士号」を取得された方は、大卒(学士)と同じ処遇となります。」がそれです。初任給の欄でも学部卒と高専専攻科卒が同じ268,000円になっています。処遇の差が無いと書いてある以上、そこは比べる必要がありません。[1] [4]
土俵3:文系の募集職種が名指しで書かれている
「営業 海外営業 PPP(プロジェクト運営・計画) 財務 人事」。プラントエンジニアリングの会社なので理系中心に見えますが、文系の入口が5職種、名前で示されています。採用実績でも文系は2025年11名・2024年11名・2023年11名と、毎年二桁近く入っています。[1]
土俵4:説明会への参加が全員の必須条件になっている
「当社へのご応募は、社内イベント・会社説明会または学内説明会への参加が必須となります。」。全員が同じ入口を通ることになるので、大学ごとの経路の差が生じにくい設計です。[3]
土俵5:OB・OG訪問が採用担当への問い合わせに一本化されている
企業サイトの採用Q&Aでは、OB・OG訪問について「採用担当へ個別にお問い合わせ下さい。なお、時期によっては業務の関係等でご希望に添えないケースもありますので、あらかじめご承知おき願います。」と書かれています。自分の大学に卒業生がいるかどうかではなく、会社の窓口に聞く形になっています。[5]
17年分の採用実績が公開されている
この会社のいちばんの特徴は、採用データのページです。2009年から2025年までの17年分について、採用人数・学歴の内訳・性別・文理の内訳がすべて表になっています。ここでは直近5年分を引きます。[1]
| 年度 | 採用人数 | 学歴の内訳 | 文理の内訳 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 63名 | 高専21名/大卒23名/院卒19名 | 理系52名・文系11名 |
| 2024年 | 61名 | 高専24名/大卒18名/院卒19名 | 理系50名・文系11名 |
| 2023年 | 50名 | 高専21名/大卒13名/院卒17名 | 理系39名・文系11名 |
| 2022年 | 49名 | 高専17名/大卒17名/院卒14名/博士1名 | 理系43名・文系6名 |
| 2021年 | 55名 | 高専19名/大卒17名/院卒19名 | 理系46名・文系9名 |
5年分を見ると、高専が17〜24名、大卒が13〜23名、院卒が14〜19名。高専が大卒を上回る年が3回あります。文系は6〜11名で、毎年採っています。募集人数は「50~60名程度」なので、実績もその範囲に収まっています。[1]
会社の仕事は、水と環境のプラントエンジニアリングです。社員紹介のページには、営業本部の国内営業、海外本部の海外営業、環境エンジニアリング事業本部、PPP本部のプロジェクト計画・運営、システムソリューション事業本部のシステムエンジニアリングとカスタマーエンジニアリング、プラント建設本部のフィールドエンジニアリング・施工管理・土木設計、R&Dセンターの先端技術開発と資源再生技術開発、経営企画本部のDX推進室などが並んでいます。[2]
選考フローは大学生の場合、会社説明会(または学内説明会)→ 一次面接 → 二次面接(最終選考)→ 内々定。提出書類は成績証明書(修士課程以上は学部の成績証明書も)、卒業(修了)見込証明書、健康診断書、そして学校推薦での応募者は推薦書です。高専生は書類提出・WEBテスト受験 → 面接 → 内々定です。[3]
応募できる条件と待遇
- 応募資格:2027年3月 高等専門学校、4年制大学卒業見込みの方、大学院(修士・博士)修了見込みの方。留学生応募可(日本語能力:ビジネスレベル<日本語能力試験N2相当>)
- 募集職種(文系):営業/海外営業/PPP(プロジェクト運営・計画)/財務/人事
- 募集職種(理系):機械設計/電気設計/土木建築設計/開発/営業/海外営業/施工管理/フィールドエンジニア/カスタマーエンジニア/資源環境エンジニア/WBC(開発)/PPP/財務/人事
- 募集人数:50〜60名程度
- 初任給(2025年度6月実績):修士卒291,000円/学部・高専専攻科卒268,000円/高専本科卒242,000円
- 勤務時間:実働7時間(時間帯は事業所により異なる)。フレックスタイム制度等の各種制度あり
- 休日休暇:完全週休2日制、年次有給休暇(20日)、連続休暇(GW、夏季、年末年始)、特別休暇(結婚、出産、慶弔等)ほか
- 賞与:年2回。昇給:年1回賃金改定実施。通勤費:全額支給。労働組合:あり
- 福利厚生:賃貸住宅家賃補助、各種社会保険、財形制度、共済会、保養所、余暇活動支援、持株制度ほか
- 住支援制度:「実家が遠方にあり、入社時に住居が必要な方には、入社後3年目の年度末まで会社が家賃の9割を補助。その後、30歳到達年度までは、家賃の8割を補助し、自分が選択した物件に入居できます。」
- 働き方:2025年度より所定労働時間を9:00〜17:00(7時間15分)から9:00〜16:45(7時間)に短縮/時間単位年休/積立休暇(未消化分の有給を最大100日まで)/週休3日制(フレックスの活用)/時短フレックス制度/テレワーク制度/全国のサテライトオフィス/ワーケーション
- 教育研修:階層別研修、選択型研修、職種別研修、指名型研修
住まいの支援が具体的です。入社後3年目の年度末まで家賃の9割、その後30歳到達年度まで8割。実家が遠い人を名指しで対象にしています。地方から出てくる人にとって、生活費の見通しが立てやすい書き方です。[6]
働き方の制度も、名前だけでなく中身が書かれています。積立休暇は「未消化分の有給休暇を、最大100日まで積み立てることができ、育児・介護・傷病を理由とした休暇、授業参観などの育児参画、ボランティアなどに使うことができます。」。週休3日制は「1カ月の所定労働時間を、フレックスタイム制の活用により通常の稼働日よりもすくない日数で働くことができます。月1など特定週のみ利用することも可能です。」。[6]
公開されている数字で、輪郭をつかむ
この会社を数字で見るとき、いちばん情報量が多いのは採用実績の表です。17年分あるので、景気や年度による振れ幅まで読めます。いちばん少ない年は2009年の18名、いちばん多い年は2025年の63名。近年は50〜63名で安定しています。[1]
文理の内訳も17年分あります。文系は2009年と2011年と2015年が記載なし、2010年1名、2018年2名、2012年3名、2014年・2017年・2023年以外の年もおおむね5〜11名。近年3年は11名で並んでいます。理系中心の会社であることは確かですが、文系がゼロの年はほとんどありません。[1]
初任給の刻み方も見ておいてください。修士卒291,000円、学部・高専専攻科卒268,000円、高専本科卒242,000円。学部卒と高専専攻科卒が同じ額です。高専からの進路を考えている人には、これが直接の判断材料になります。[1]
勤務時間についても数字があります。「2025年度より所定労働時間を9:00〜17:00(7時間15分)から 9:00〜16:45(7時間)に変更し、勤務時間を15分短縮しました。」。年次有給休暇は20日、積立休暇は最大100日。数字で出ているので、他社と並べて比べられます。[1] [6]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:採用実績の表を17年分そのまま読む。自分と同じ学歴の人が毎年何名入っているかを数える。高専なら15〜24名、文系なら6〜11名という幅が見える
- 4〜7日目:文系なら5つの募集職種(営業/海外営業/PPP/財務/人事)のどれに関心があるかを決める。理系なら14職種のうちどれかを絞る
- 同じ週:応募には会社説明会(または学内説明会)への参加が必須なので、マイナビで日程を確認して予約する。ここを外すと選考に進めない
- 8〜14日目:社員紹介を、本部・部門の名前で読み分ける。営業本部、海外本部、環境エンジニアリング事業本部、PPP本部、システムソリューション事業本部、プラント建設本部、R&Dセンターと分かれている
- 15〜21日目:求める人物像の3項目(プロフェッショナル/変革に挑戦/多様な個を認め合う)に対して、自分の経験を1つずつ当てはめて書き出す
- 22〜30日目:提出書類(成績証明書、卒業見込証明書、健康診断書、学校推薦の場合は推薦書)の準備にかかる時間を逆算する。修士課程以上の人は学部の成績証明書も要る
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば高専卒が毎年20名前後入っていることを知って、現場の技術をどう積み上げていくかを具体的に考えたなら、それは自分の言葉で話せる出発点です。「水は生活に欠かせないから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。配属が内定後の面談で決まり、希望が必ず通るとは限らないことも、受け止めたうえで応募していると伝わるように書いてください。[1] [4]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、メタウォーターの公式採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どの職種が自分に合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- メタウォーター 新卒採用 採用データ確認日:2026-09-10 / 募集要項・待遇(総合職)。応募資格(2027年3月 高等専門学校、4年制大学卒業見込み、大学院修了見込み/留学生応募可・日本語能力試験N2相当)、募集職種(理系・文系の別)、求める人物像3項目、募集人数50〜60名程度、勤務時間、初任給(修士卒291,000円・学部/高専専攻科卒268,000円・高専本科卒242,000円)、通勤費、労働組合、賞与、昇給、休日休暇、福利厚生、2009年から2025年までの採用実績(採用人数・学歴・性別・文理の内訳)、応募方法、高専生への案内、問い合わせ先
- メタウォーター 新卒採用サイト確認日:2026-09-10 / メタウォーターについて・メタウォーターの仕事・先輩社員紹介(営業本部、海外本部、環境エンジニアリング事業本部、PPP本部、システムソリューション事業本部、プラント建設本部、R&Dセンター、経営企画本部DX推進室などの部門名つき)・進化するワークスタイル・就業環境とダイバーシティ・採用情報・女性の活躍推進・数字で見るMETAWATERへの導線
- メタウォーター 新卒採用 採用スケジュール確認日:2026-09-10 / 応募には社内イベント・会社説明会または学内説明会への参加が必須である旨、大学生の選考フロー(会社説明会→一次面接→二次面接(最終選考)→内々定)と提出書類(推薦書・成績証明書・卒業見込証明書・健康診断書)、高専生の選考フロー(書類提出・WEBテスト受験→面接→内々定)
- メタウォーター 採用情報 FAQ(企業サイト)確認日:2026-09-10 / 新卒採用時の配属の決め方、外国人・留学生の採用と選考のステップ、工業高等専門学校の専攻科からの応募と「学士号」取得者は大卒(学士)と同じ処遇である旨、異動の頻度、新入社員教育
- メタウォーター 新卒採用 採用Q&A確認日:2026-09-10 / 社風と「メタイズム」(かわる・いどむ・みとめあう)、外国人・留学生採用、OB・OG訪問は採用担当への個別問い合わせである旨、配属決定方法(内定後の配属面談・例年11〜12月に最終希望を確認)、新入社員教育、教育研修制度(階層別・選択型・職種別・指名型)、人事異動・転勤とキャリアデザイン制度
- メタウォーター 新卒採用 就業環境とダイバーシティ(働き方改革)確認日:2026-09-10 / 住支援制度(入社後3年目の年度末まで家賃の9割補助、その後30歳到達年度まで8割)、所定労働時間の短縮(2025年度より7時間15分→7時間)、時間単位年休、積立休暇(最大100日)、週休3日制、時短フレックス制度、サテライトオフィス、ワーケーション、オフィスレイアウト(ABW)、テレワーク制度、IT環境
- 名城大学 主な就職実績確認日:2026-09-09 / 主な就職実績(2026年3月卒業者)。理工学部の欄にメタウォーター
- 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-09 / 学科別の就職実績。工学部 電気電子システム工学科の「主な就職先 (2023年度-2025年度)」にメタウォーター
- 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)確認日:2026-09-09 / 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別、2026年5月1日現在)。工学研究科(修士課程)の欄にメタウォーター㈱
- 工学院大学 就職・キャリア確認日:2026-09-09 / 2025年度 主な就職先にメタウォーター
- 金沢工業大学 進路データ確認日:2026-09-09 / 進路データ 都道府県別 主な就職先にメタウォーター。隣の数字は在籍者数で、その年度の就職者数ではない。資料に対象年度の記載はない
- 神奈川大学 学部・学科別主な就職先一覧確認日:2026-09-09 / 学部・学科別主な就職先一覧(2025年度)。工学部 電気電子情報工学科の欄にメタウォーター
- 拓殖大学 外国語学部 就職データ確認日:2026-09-09 / 2018(平成30)年度 外国語学部の主な就職先にメタウォーター。2022年度より前のため本コラムの表からは外した