どの大学の卒業生が、杏林大学の職員になっているのか

企業の記事と同じように、まず「どこの卒業生が、ここで働いているのか」から見ていきます。​‌‌​‌‌‌‌‌​​​‌​​​‌‌​‌​​‌​​​‌​​‌​‌​‌‌​​‌​‌​​​‌‌​​‌​​​​‌​‌‌‌‌‌​‌‌‌​

他大学の進路資料では確認できなかった

他大学が公表している進路資料では、就職先として杏林大学(学校法人杏林学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。

杏林大学は事務職員の出身大学を公表していない[1]

杏林大学の求人情報のページには、採用した事務職員の出身大学や、職員の紹介・インタビューは載っていません。どの大学の卒業生が事務職員になっているかを、大学の側の資料で確かめることはできませんでした。[1]

求人情報のページには看護職員や医療技術職員の募集も並んでいますが、それらは付属病院で働く医療職の募集で、この記事で扱う事務職員とは別です。[1]

求人情報のページが書いていること

杏林大学の公式サイトの「求人情報」のページは、募集を5つの区分に分けています。[1]

  • (1)看護職員
  • (2)医療技術職員
  • (3)事務職員
  • (4)技能職員
  • (5)教員
[1]

看護職員や医療技術職員(薬剤師、臨床検査技師、理学療法士など)は、付属病院で働く医療職の募集です。この記事では、事務職員の募集だけを扱います。[1]

事務職員の欄に出ている募集[1]

2026年9月27日時点で、事務職員の欄に出ているのは「事務職員(既卒)」の2026年度採用試験です。応募資格は、大学事務等を含む社会人経験のある方、医療事務を2〜3年程度経験した方、病院情報システムを含む情報システム関連業務の経験がある方のいずれかで、新卒の学生を対象にした募集ではありません。[1]

新卒の事務職員の募集要項は、2026年9月27日時点で公式サイトに見当たりません。求める人物像も、公式サイトには書かれていません。[1]

付属病院のページの案内[2]

杏林大学医学部付属病院の「職員採用について」のページは、看護師、医療技術職員、事務職員の募集を分けて案内していて、事務職員については「杏林大学事務職員、病院事務職員の募集は、下記よりご確認下さい。」と書き、大学の求人情報のページへリンクしています。大学の事務職員と病院の事務職員を、同じ窓口で募集していることが分かります。[2]

採用の仕組み。学校法人杏林学園が大学・病院・本部をまとめて採用

杏林大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。大学と2つの付属病院を設置する学校法人杏林学園が、事務職員を採用します。採用の問い合わせ先は、学校法人杏林学園の総務部人事課です。[2] [3]

既卒向けの要項に書かれた業務の範囲[1]

事務職員(既卒)の業務(求人情報より)
部門業務
病院部門医療事務、診療情報管理、病院管理・運営業務、医療の安全等に関する業務
大学部門教務、入試、学生支援、国際交流、大学の管理・運営等に関する業務
法人本部総務、人事、経理、広報、情報システム、施設管理等の法人全体の管理・運営に関する業務
[1]

要項は「大学・病院・本部における業務のジョブローテーションあり」と書いています。事務職員として入ると、大学の事務だけでなく、病院の医療事務や法人本部の仕事も経験する可能性があります。[1]

既卒向けの選考の流れ[1]

既卒向けの募集の選考は、書類選考(作文を含む)、適性検査、面接試験(複数回)です。応募はWEB応募フォームから申し込み、本学指定の履歴書(小論文を含む)と職務経歴書を人事課に郵送します。一次面接は11月12日(木)、最終面接は11月25日(水)の予定です。[1]

職員の仕事。3つのキャンパスと2つの付属病院

学校法人杏林学園の令和7年度事業報告書によると、学園には次のキャンパスと病院があります。[3]

設置学校及び所在地(令和7年度事業報告書より)
場所所在地主な学部・機関
三鷹キャンパス東京都三鷹市学園本部、医学部、保健学部(看護学科・臨床心理学科)、大学院医学研究科
井の頭キャンパス東京都三鷹市医学部、保健学部、総合政策学部、外国語学部、大学院保健学研究科、大学院国際協力研究科
八王子キャンパス東京都八王子市保健学部
医学部付属病院東京都三鷹市
医学部付属杉並病院東京都杉並区
[3]

既卒向けの要項の就業場所は、杏林大学三鷹キャンパス(付属病院含む)、井の頭キャンパス、八王子キャンパス、杏林大学医学部付属杉並病院で、「勤務地の変更を伴う人事異動あり」と書かれています。[1]

医学部付属杉並病院は、令和6(2024)年に病院事業を譲り受けて開院した病院だと事業報告書に書かれています。事務職員が働く場は、大学と病院の両方に広がっています。[3]

事業報告書に書かれた人事部門の方針[3]

令和7年度事業報告書は、人事部門の方針として「優秀な人材の確保」と「人材育成による組織力強化」を挙げています。[3]

応募できる条件と待遇(既卒向けの要項)

事務職員(既卒)2026年度採用試験の条件
項目内容
雇用形態正職員
募集人員若干名
基本給大学院卒・大卒 213,843円〜(職務経験等を考慮して決定)
勤務時間変形労働時間制(1ヶ月単位)。原則9:00〜17:40(実働7時間40分)。シフトにより土曜日の勤務あり
賞与年2回(年間5.2ヵ月、2026年度)
諸手当住宅手当(最大27,000円)、通勤手当、扶養手当等
昇給年1回
休日・休暇週休2日制、年末年始、夏期休暇(5日)、誕生日休暇、創立記念日 他
社会保険雇用、健康、年金、労災
採用時期応相談
[1]

モデル年収の例として、30歳の主任職(経験8年)で年収500万円、36歳の係長職(経験4年)で年収550万円、45歳の課長補佐職(経験23年)で年収750万円が挙げられています(いずれも扶養手当・住宅手当・残業手当を加える)。[1]

病院部門の業務があるため、シフトによる土曜日の勤務や、配属先部署の都合による就業時間の変更があると書かれています。大学だけの事務と比べて、勤務の形が部署によって変わりやすいのが特徴です。[1]

募集の時期。いまの既卒向けの募集は11月4日締切

2026年9月27日時点で公式サイトに出ている「事務職員(既卒)」の募集は、書類締切が2026年11月4日(水)必着です。新卒ではないので、新卒の学生が応募する募集ではありません。[1]

新卒の事務職員の募集がいつ出るかは、公式サイトでは確かめられません。次の募集の時期は、この記事では推測で書きません。[1]

募集を見逃さないためには、杏林大学の公式サイトの「求人情報」のページの事務職員の欄を定期的に確かめることが、公式に確かめられる方法です。付属病院の「職員採用について」のページからも、同じ求人情報のページに入れます。[1] [2]

公開されている数字。部門ごとの職員数と学生6,154人

数字は、学校法人杏林学園の事業報告書(経営・財務情報のページで公開)と、杏林大学の学園データが公表しているものだけを並べます。[3] [4] [5]

本務職員数(令和7年度事業報告書・令和7年5月1日現在)
区分本務職員
法人本部78
医学部(三鷹)71
井の頭キャンパス・八王子キャンパス(合同事務体制)83
医学部付属病院2,299
医学部付属杉並病院608
本務職員 計3,139
[3]

病院の本務職員には医員・レジデント・専攻医などが含まれるので、この数字はすべてが事務職員というわけではありません。一方、法人本部78人、医学部71人、井の頭・八王子の合同事務体制83人は、大学と法人の運営を支える職員の規模を示しています。井の頭キャンパスと八王子キャンパスの職員は、合同事務体制のため合算されています。[3]

学生数(令和8年5月1日現在)
学部・研究科人数
医学部725
保健学部3,266
総合政策学部1,011
外国語学部983
学部合計5,985
大学院合計169
大学合計6,154
[4]

30日でやること。大学と病院の両方を知る

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[1]

  1. 1〜3日目:杏林大学の「求人情報」のページを開き、事務職員の欄に新卒向けの募集が出ていないかを確かめる。以後も定期的に見る
  2. 4〜7日目:既卒向けの要項の業務(病院部門・大学部門・法人本部)を読み、それぞれでどんな仕事をするのかを書き出す
  3. 8〜14日目:事業報告書で、キャンパスと2つの付属病院の場所と役割を調べ、どこで働く可能性があるかを整理する
  4. 15〜21日目:医療事務や診療情報管理など、病院の事務について基本的なことを調べ、大学の事務との違いを自分の言葉でまとめる
  5. 22〜30日目:杏林大学と並行して、ほかの大学の職員採用も調べる。大学病院を持つ大学と持たない大学で、仕事の範囲の違いを比べる
[1] [3]

杏林大学の事務職員は、大学だけでなく病院と法人本部を行き来する可能性がある仕事です。病院の事務にも前向きに取り組めるかを自分で確かめておくことが、応募する前の大切な準備になります。[1]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 杏林大学 求人情報確認日:2026-09-27 / 看護職員・医療技術職員・事務職員・技能職員・教員の募集。事務職員(既卒)2026年度採用試験(業務、応募資格、就業場所、基本給、勤務時間、賞与、選考方法、面接日程、書類締切)
  2. 杏林大学医学部付属病院 職員採用について確認日:2026-09-27 / 看護師・医療技術職員・事務職員の募集の案内(事務職員は杏林大学の求人情報ページへリンク)、採用の問い合わせ先(学校法人杏林学園 総務部人事課)
  3. 学校法人杏林学園 令和7年度 事業報告書確認日:2026-09-27 / 「経営・財務情報」ページからリンク。設置学校及び所在地、沿革、教職員(令和7年5月1日現在の部門別の本務・兼務職員数)、人事部門の方針
  4. 杏林大学 学園データ確認日:2026-09-27 / 令和8年5月1日現在の学部・大学院の学生数
  5. 杏林大学 経営・財務情報確認日:2026-09-27 / 事業報告書、中期事業計画、事業計画などの公開資料の一覧