どの大学の卒業生が川崎市立看護大学の職員になっているのか
他大学が公表している進路資料では、就職先として川崎市立看護大学の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名や自治体の機関名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
大学が公表していること[4] [5]
川崎市立看護大学は、事務職員の出身大学や出身学部を公表していません。職員紹介や先輩職員の声を載せたページもありません。公表されているのは、事務局の人数と構成、それに過去の会計年度任用職員の募集の条件です。[4] [5]
- 事務局の人数:事務局長以下職員17名と会計年度任用職員8名(2025年度の自己点検・評価報告書)
- 図書館:図書館長(教員の兼務)と係長1名、司書3名(司書は会計年度任用職員)
- 2023年の会計年度任用職員の募集で求めたスキル:ワードとエクセルの基本的な操作ができること
- 同じ募集の応募書類:写真を貼った履歴書と職務経歴書
会計年度任用職員の募集では、学歴や出身大学の条件は書かれていません。ただし、これは1年未満の任期の非常勤の募集で、新卒で正規の職員になる道を示すものではありません。[5]
大学が事務職員について書いていること(引用)
川崎市立看護大学は、事務職員の採用ページや「求める人物像」を公表していません。そのかわり、自己点検・評価報告書の中で、事務職員の役割に触れています。[4]
研修の方針を説明した部分では、よりよい大学を目指すには「教員と事務職員が一体となって大学のために向上していくことが重要」と書き、教員向けの研修(FD)と職員向けの研修(SD)を合同で開くことを重視しているとしています。2025年度の目標にも、教職員の大学運営に関する専門的な力を高めるためにSDを企画・実施することが入っています。[4]
教職員が一緒に受けた研修[4]
2025年度の第1回の合同研修(8月27日)は、志願者数を確保するための戦略がテーマでした。外部の講師から受験生の進学先の選び方や学生募集の工夫を聞いたあと、大学の魅力の伝え方を教職員で話し合い、40名が参加しています。看護大学の事務の仕事にも、学生を集める広報や入試が含まれることが分かります。[4]
大学が育てようとしている人[1]
大学の概要ページは、1学年100人、全学年で400人の小さな大学で、その小ささを生かして教員と学生の距離を縮め、きめ細かな指導をすると書いています。事務の仕事も、この少人数の学生と近い距離で関わる仕事です。[1]
ここで紹介したのは報告書と概要ページの記述で、職員の採用基準ではありません。職員に求める学歴や資格を大学が示した文書は、確かめた範囲の公式ページにはありませんでした。[4] [1]
採用の仕組み。法人ではなく市が運営する大学
川崎市立看護大学は、川崎市立看護大学条例で設置されています。条例は第2条で、学校教育法に規定する大学として川崎市立看護大学を設置すると定め、授業料の減免や返還を決めるのも市長です。公立大学法人を置いて運営を任せる形ではなく、市が自ら設置し運営する大学です。[3]
川崎市の組織の一覧では、市立看護大学事務局は健康福祉局の下に置かれています。大学のサイトの著作権表示も、川崎市(City of Kawasaki)です。[6] [1]
事務局の体制[4]
| 担当 | 配置 |
|---|---|
| 事務局 | 部長級(事務局長)1名 |
| 地域連携・研究推進担当 | 課長級(担当課長)1名、係長級2名、職員級1名 |
| 総務学生課 | 課長級(課長)1名 |
| 総務学生課 総務 | 係長級1名、職員級4名 |
| 総務学生課 学生支援 | 係長級1名、職員級4名 |
| 図書館 | 係長級1名(ほかに司書3名は会計年度任用職員) |
部長級、課長級、係長級、職員級という区分で並んでいます。報告書は、事務局長以下の職員17名と会計年度任用職員8名が配置されていると書いています。[4]
正規の職員がどう採られているかは公表されていない[4] [8]
この17名がどのように採用され、どこから異動してきたのかを、大学は公表していません。川崎市の職員採用試験の受験案内にも、看護大学への配属について書いたところはありません。市の試験に合格すれば看護大学の事務局で働ける、という公式の説明はないということです。[4] [9]
大学の管理運営を話し合う評議会には、学長ら大学側の5名に加えて、市の総務企画局、財政局、健康福祉局の幹部職員5名が入っています。報告書は、これを大学運営のチェック機能と説明しています。予算や人事の大きな事項が、市の組織とつながって決まる仕組みです。[4]
会計年度任用職員の募集[5] [7]
公式に残っている事務職員の募集は、会計年度任用職員のものです。会計年度任用職員は、市が年度ごとに任用する非常勤の職員です。2023年の募集は雇用期間が2か月ほどで、時給で働く形でした。新卒で正規の職員として採用される募集ではありません。[5]
川崎市は、会計年度任用職員(アルバイト)などの募集を、市のホームページのインターネット公募情報のページにまとめて載せています。2026年9月27日に確かめた時点では、そこに市立看護大学事務局の募集はありませんでした。[7]
職員の仕事。学生支援と総務、地域連携
事務局は、地域連携・研究推進担当と総務学生課で構成されています。総務学生課の中は総務と学生支援に分かれ、図書館にも係長が置かれています。部署ごとの細かな仕事の説明は公表されていませんが、報告書からは次のような仕事が読み取れます。[4]
- 奨学金・修学資金:事務局が学生の奨学金や修学資金を扱っている
- 後援会の庶務と会計:後援会の事務局は看護大学事務局総務学生課に置かれている
- 学園祭:事務局の支援のもとで学生が運営し、学外団体との調整は事務局が窓口になる
- 大学院への対応:大学と大学院キャンパスの間のネットワークを整え、大学院生のICT相談にも応じている
- 研修:教員と合同でFD・SD研修会を開いている
会計年度任用職員の仕事[5]
2023年に募集した会計年度任用職員の仕事は、入試と式典の事務補助と、その他命じられたことでした。1日5時間程度、週2日から5日の勤務で、労働日数は相談できるとされていました。[5]
大学の規模と学生[1] [4]
看護学部看護学科の定員は1学年100名で、そのうち30名が選抜制の保健師コースです。卒業すると看護師国家試験と保健師国家試験の受験資格が得られます。2025年度には大学院看護学研究科が開学し、博士前期課程と博士後期課程があります。事務の仕事の相手は、看護職を目指す学生と大学院生です。[1] [4]
学部の最初の卒業生は2025年度の92名で、報告書によると就職が86名、進学が5名でした。就職した人の多くは川崎市内の医療機関に進んでいます。学生の就職支援では、市の病院局や健康福祉局の職員が大学に来て説明会を開いています。[4]
応募できる条件と待遇
川崎市立看護大学の事務職員として、新卒の正規職員を募集した要項は公式サイトにありません。条件として示せるのは、2023年の会計年度任用職員の募集の中身だけです。[5]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 入試及び式典事務補助、その他命じられたこと |
| 雇用期間 | 2023年2月(日にちは調整あり)〜2023年3月31日 |
| 求めるスキル | パソコン(ワード・エクセル)の基本的な操作ができる |
| 賃金 | 時間額1,086円 |
| 通勤手当 | 実費支給(上限あり、日額2,500円) |
| 就業時間 | 9時15分〜16時00分の間の5時間程度(休憩60分) |
| 勤務日数 | 週2日〜週5日(相談可) |
| 休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
| 採用人数 | 1人 |
| 選考方法 | 書類選考と面接(予定1回) |
| 応募書類 | 履歴書(写真貼付)、職務経歴書(郵送のみ) |
応募は郵送だけで、ファックスやメールでは受け付けていませんでした。封筒には「会計年度任用職員応募」と朱書きする決まりです。応募の締切は2023年1月27日でした。有給休暇の日数と保険は、雇用条件に応じて法定どおりとされています。[5]
市の職員としての条件(参考)[9]
看護大学の事務局は市の組織なので、参考として、川崎市の2026年度の職員採用試験(大学卒程度・夏試験)の条件も並べておきます。これは市の職員全体の試験で、看護大学への配属を約束するものではありません。[9]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な職務 | 本庁各局や区役所等で、計画策定、施策立案、事業実施、窓口業務などの行政事務 |
| 採用予定人員 | 150名程度 |
| 受験資格(年齢等) | 2001年4月2日から2005年4月1日までに生まれた人、または2005年4月2日以降に生まれて大学を卒業した人か2027年3月までに卒業見込みの人など |
| 初任給の例 | 268,424円(地域手当を含む。大学院修士課程修了者は283,852円) |
| 期末・勤勉手当 | 4.65月分 |
| 採用予定日 | 2027年4月1日 |
募集の時期。2026年9月27日時点で募集は出ていない
2026年9月27日時点で、川崎市立看護大学の公式サイトには職員募集のページがありません。川崎市の会計年度任用職員の募集一覧にも、看護大学事務局の募集は載っていませんでした。[1] [7]
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2023年1月27日 | 会計年度任用職員(入試及び式典事務補助)の応募締切 |
| 2023年2月〜3月31日 | 同じ募集の雇用期間 |
次の募集がいつ出るかは、この記事では推測で書きません。会計年度任用職員の募集は、市のインターネット公募情報のページにまとめて載る仕組みです。[7]
市の職員採用試験の日程(参考)[8] [9]
川崎市の2026年度の大学卒程度・資格免許職の夏試験は、申し込みの受付が4月15日から5月20日まで、第1次試験が6月21日、最終合格発表が8月20日で、すでに終わっています。試験のページは「令和8年度の試験は終了しました。」と表示しています。この試験は市の職員全体の試験で、看護大学の事務局の採用試験ではありません。[8] [9]
公開されている数字。事務局は職員17名と会計年度任用職員8名
数字は、川崎市立看護大学と川崎市が公表しているものだけを並べます。[4] [1]
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 事務局の職員(事務局長以下) | 17名 |
| 事務局の会計年度任用職員 | 8名 |
| 教員 | 41名(教授13名〈学長を含む〉、准教授8名、講師14名、助教5名、助手1名) |
| 学部の在校生 | 398名(定員400名) |
| 大学院生 | 27名(博士前期課程20名、博士後期課程7名) |
| 2025年度の学部卒業生 | 92名(就職86名、進学5名、未定1名) |
学部生と大学院生を合わせると425名で、職員17名で割ると、職員1人あたりおよそ25人の学生になります。会計年度任用職員を含めても25名の事務局です。[4]
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2019年3月 | (仮称)川崎市立看護大学整備基本計画を策定 |
| 2021年8月 | 川崎市立看護大学の設置認可 |
| 2022年4月 | 川崎市立看護大学開学 |
大学院看護学研究科は2025年度に開学しました。応募者数、選考の倍率、職員の出身大学は、公式の資料には見当たりませんでした。[4]
30日でやること。市が運営する大学で働く道を確かめる
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば職員になれるという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[4]
- 1〜3日目:川崎市のインターネット公募情報のページと大学のニュース一覧をブックマークする
- 4〜7日目:自己点検・評価報告書の「事務局」と「FD・SD活動」の部分を読み、事務局の担当と仕事を書き出す
- 8〜14日目:市の職員採用案内を読み、行政事務の試験の中身(総合筆記試験、小論文、面談)と年齢の区分を確かめる
- 15〜21日目:看護大学だけでなく、公立大学法人が運営する看護系の大学の職員募集も調べ、採用の仕組みの違いを比べる
- 22〜30日目:志望動機の材料を集める。少人数の大学であること、大学院を2025年度に開いたこと、学生の多くが市内の医療機関に就職していること
この大学の事務局で働く道は、大学が独自に職員を採る大学と違って、一本の採用ページにまとまっていません。公式に確かめられるのは、事務局が市の組織であることと、非常勤の会計年度任用職員の募集が過去に出ていたことです。新卒で正規の職員として大学の仕事がしたい人は、大学が法人として独自に職員を採用している公立大学や、国立大学法人等職員採用試験も並べて考えるのが確実です。[6] [5]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 川崎市立看護大学 概要確認日:2026-09-27 / 1学年100人・全学年400人の小さな大学、看護学部看護学科の定員(100名、保健師コース30名)、取得できる資格、教育理念、所在地、著作権表示(City of Kawasaki)
- 川崎市立看護大学 沿革確認日:2026-09-27 / 整備基本計画の策定(2019年3月)、設置認可(2021年8月)、開学(2022年4月)
- 川崎市立看護大学条例確認日:2026-09-27 / 市が学校教育法上の大学として看護大学を設置(第2条)、学部・大学院、授業料等、市長による減免と返還
- 川崎市立看護大学 令和7(2025)年度 自己点検・評価報告書確認日:2026-09-27 / 2026年8月発行。事務局の構成(事務局長以下職員17名・会計年度任用職員8名)、図書館の司書、評議会の構成、教員編成、学生と大学院生の在籍数、進路状況、FD・SD活動、奨学金事務、後援会事務局、大学院キャンパスとの対応
- 川崎市立看護大学 事務職員(会計年度任用職員)の募集について確認日:2026-09-27 / 2023年の募集。仕事内容(入試及び式典事務補助)、雇用期間、PCスキル、時給1,086円、就業時間、勤務日数、採用人数1人、選考方法、応募書類、締切(2023年1月27日)
- 川崎市 健康福祉局 市立看護大学事務局確認日:2026-09-27 / 川崎市の組織一覧で、市立看護大学事務局が健康福祉局の下にあること
- 川崎市 会計年度任用職員(アルバイト)等インターネット公募情報確認日:2026-09-27 / 市の会計年度任用職員等の募集をまとめたページ。2026年9月27日の確認時点で市立看護大学事務局の募集の掲載なし
- 川崎市 令和8年度試験案内(大学卒程度・資格免許職)【夏試験】確認日:2026-09-27 / 試験の終了の表示、受付期間、第1次試験日、第2次試験日、最終合格発表日
- 川崎市職員(大学卒程度・資格免許職)採用試験【夏試験】受験案内(令和8年度)確認日:2026-09-27 / 行政事務の主な職務と採用予定人員、受験資格、試験科目、初任給、期末・勤勉手当、採用予定日、前年度の実施結果