会社が採用学部・学科に書いていること(引用)
募集要項の「採用学部・学科」の欄は、次の2行です。[3]
事務系は「全学部・全学科」。ごみ焼却発電施設や水素発生装置をつくる会社ですが、事務系については学部・学科を1つも限定していません。[3]
職種についても、FAQに関係する項目があります。「希望する事業・製品分野で働けますか?」という質問への答えは「当社は、機種別採用や職種別採用は行っていません。」から始まり、「みなさんの専門的知識、業務適性をしっかり確認したうえで、当社のどの部門に配属するのが最も良いのかを判断しますが、できるだけみなさんの希望を大切にしたいと思っています。強い思いを持っている方は面接時にはっきりと主張してください。」と続きます。[6]
資格についても項目があります。「取得しておけば有利になる資格はありますか?」への答えは「保有資格のみで採否を決めることはありませんが、取得に向けた努力に対しては評価します。」。応募の条件として資格を求めてはいません。[6]
採用人数が5年分。事務系だけで毎年20〜36名
この会社は、募集人数と過去5年間の採用人数を、事務系・技術系の内訳つきで公開しています。ここまで出している会社は多くありません。[3]
| 入社年 | 合計 | 事務系 | 技術系 |
|---|---|---|---|
| 27卒(募集人数) | 約130名 | 30名 | 100名 |
| 26卒 | 135名 | 33名 | 102名 |
| 25卒 | 93名 | 30名 | 63名 |
| 24卒 | 109名 | 36名 | 72名 |
| 23卒 | 89名 | 20名 | 69名 |
| 22卒 | 99名 | 20名 | 79名 |
事務系は22卒・23卒の20名から、24卒で36名、26卒で33名へと増えています。事務系の対象は「全学部・全学科」なので、この枠は学部を問わず狙えます。[3]
会社が求めるものについて、FAQには社風の説明があります。「一言で言うなら、「まじめに課題解決にチャレンジする会社」ではないでしょうか。」「当社では若手にも責任とやりがいのある仕事を担ってもらいますのでコミュニケーション能力や周囲を巻き込んで業務を進める力を持つ若手職員が多く在籍しています。」。学歴や専攻の話は出てきません。[6]
障がい者採用の入口も別に用意されていて、「職種は限定しておりませんので、まずは「一般事務」でご応募ください。」と書かれています。[4]
初任給と、有給が初年度から22日
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 修士了 | 295,500円 |
| 学部卒(高専専攻科卒を含む) | 275,000円 |
| 高専卒(本科卒) | 253,500円 |
真ん中の行を見てください。「学部卒(高専専攻科卒を含む)」。高専の専攻科を出た人は、大学の学部を出た人と同じ区分・同じ金額です。高専の本科卒にも別の金額が付いています。[3]
| 項目 | 公開されている内容 |
|---|---|
| 昇給・賞与 | 昇給 年1回(7月)、賞与 年2回(6・12月) |
| 勤務時間 | 8:45〜17:35(本社)※事業所毎に若干異なる。スーパーフレックスタイム制度(標準労働時間8時間)、在宅勤務制度 |
| 休日休暇 | 完全週休2日制(土・日曜日)、国民の祝日、メーデー、夏季休日、年末年始、年次有給休暇(初年度から22日)、慶弔有給休暇、リフレッシュ休暇、ウェルビーイング休暇など |
| 福利厚生 | 介護・育児休業制度、持株会・財形貯蓄、慶弔給付など。施設は寮、社宅、診療所など |
| 教育制度 | 新入職員教育(入職研修、合宿研修、製図研修、指導員によるOJT)、国際化教育(英語集中合宿、英文ライティング講座、社内英語検定、海外研修派遣制度)、営業教育、要素技術講座等技術教育、知的財産教育、法務教育、ローテーション制度、国内外教育機関への留学・派遣など |
年次有給休暇が「初年度から22日」です。法律で決まっている初年度の日数は10日なので、その倍以上が最初から付きます。「メーデー」が休日に入っているのも、この会社の書き方です。[3]
採用サイトのトップには「数字でみるカナデビア」という欄があり、平均残業時間「月20.3時間」(2025年度)、平均有給休暇取得日数「年間16.4日」(2025年度)と書かれています。付与が22日で取得が16.4日です。[1]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
「学歴に頼らず勝負する」は気持ちの問題ではなく、選考のどこが大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。この会社の公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:事務系の採用学部・学科が「全学部・全学科」
学部も学科も1つも限定していません。枠は毎年20〜36名です。[3]
土俵2:技術系の学校推薦は、書類選考と一次面談が免除される
会社はこう書いています。「学校推薦の場合は、書類選考と一次面談が免除となります。」。学校に求人票が来ている人にとっては、これは大きな差です。学校推薦のルートは「WEBテスト(SPI3)、二次面談(WEB)、最終面談(対面)」の3段階で終わります。[3]
土俵3:自由応募でも同じ入口に立てる
自由応募は「WEBテスト(SPI3)、書類選考、一次面談(WEB)、二次面談(WEB)、最終面談(対面)」。段階は増えますが、推薦が無くても最終面談まで同じ道があります。事務系は自由応募だけです。[3]
土俵4:職種別採用をしていない
「当社は、機種別採用や職種別採用は行っていません。」。どの職種で採るかを先に決めていないので、専攻と職種を1対1で結びつけた選考にはなっていません。[6]
大学側の資料で確かめる。17大学。社名が2つあることに注意
この会社は採用実績校を公開していません。そこで、大学が自分で出している進路資料の側から確かめます。ここで効いてくるのが社名の変更です。2024年10月より前の資料には「日立造船」、それ以降の資料には「カナデビア」と載っています。逆転就活コラムでは両方の名前で確認しました。2022年度以降の資料で確認できたのは17大学です。[7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35]
| 大学・学部/研究科 | 資料での社名 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 京都産業大学 文化学部/理学部/全学 | カナデビア株式会社 | 2025(令和7)年度 |
| 國學院大學 経済学部経済学科 | カナデビア | 令和7年度卒業生(134期) |
| 東京経済大学 経営学部 | 日立造船 | 2023年度 |
| 大阪大学 人間科学部 | 日立造船 | 2022〜2024年度 |
| 追手門学院大学(全学) | カナデビア株式会社 | 2025年度(2025年3月31日時点) |
| 甲南大学 知能情報学部知能情報学科 | カナデビア(株) | 2024年度卒業生 |
| 近畿大学 理工学部(機械工学科・エネルギー物質学科・社会環境工学科)/生物理工学部生命情報工学科 | カナデビア | 令和6・令和7年度/2023〜2025年度 |
| 龍谷大学 先端理工学部/環境サステナビリティ学部 | カナデビア株式会社(2024・2025年度)/日立造船株式会社(2022・2023年度) | 2022〜2025年度(4年続けて掲載) |
| 大阪工業大学 工学部環境工学科/大学院 化学・環境・生命工学専攻 | カナデビア | 2023〜2025年度 |
| 大阪産業大学 建築・環境デザイン学部・学科/情報システム学科 | カナデビア株式会社/カナデビア㈱(旧:日立造船) | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 工学院大学 先進工学部応用化学科/全学 | カナデビア㈱ | 2025年度実績/過去3ヵ年 |
| 摂南大学 理工学部機械工学科 | カナデビア(株) | 2025年度 |
| 北九州市立大学 国際環境工学研究科 環境システム専攻 | カナデビア株式会社 | 2026年3月卒業・修了生 |
| 京都工芸繊維大学 工芸科学研究科 機械設計学専攻 | カナデビア株式会社 | 令和7年度卒業・修了者 |
| 大阪大学 大学院工学研究科(応用理工学科・地球総合工学科) | 日立造船 | 過去3年間(2025年4月1日現在) |
| 明星大学 理工学部 化学・生命科学コース | 日立造船株式会社 | 2022〜2025年卒 |
| 千葉工業大学 工学部先端材料工学科 | 日立造船㈱ | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 東北学院大学 工学部 | 日立造船 | 2022〜2024年度 |
上から6行が文系です。京都産業大学の文化学部、國學院大學の経済学部経済学科、東京経済大学の経営学部、大阪大学の人間科学部、追手門学院大学、甲南大学の知能情報学部。プラントのメーカーですが、大学側の資料に残っているのは工学系だけではありません。募集要項が事務系を「全学部・全学科」としていることと、噛み合っています。[7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35]
龍谷大学は4年続けて社名が載っていて、しかも2022年度・2023年度は「日立造船株式会社」、2024年度・2025年度は「カナデビア株式会社」です。同じ会社が、同じ大学の資料の中で名前を変えていく様子がそのまま残っています。大阪産業大学の一覧には「カナデビア㈱(旧:日立造船)」と、大学の側が注記を付けている行もありました。[7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:事務系と技術系のどちらで出すかを決める。事務系の採用学部・学科は「全学部・全学科」で、枠は毎年20〜36名
- 4〜7日目:プレエントリーする。「技術系、事務系ともに、当社採用マイページもしくはマイナビよりプレエントリーください。」と書かれている
- 同じ週:セミナーに参加する。「学内セミナー、当社会社説明会およびマイページより視聴いただけるWEBセミナーのいずれかにご参加いただき」とあり、3つのうちどれでもよい
- 8〜14日目:技術系なら、学校推薦の求人票が来ているかをキャリアセンターか担当教授に聞く。推薦なら書類選考と一次面談が免除される
- 15〜21日目:WEBエントリーシートと学業成績証明書をマイページから出す。WEBテストはSPI3
- 22〜30日目:面接に備える。技術系は一次・二次がオンライン、最終が対面。事務系は一次がオンラインで、二次と最終が対面。オンラインの回は交通費が出ない
この会社について分からないことは、分からないままにしてください。応募者数も、勤務地の一覧も、年間休日の日数も公開されていません。既卒の人が「卒業後何年まで」なのかも書かれていません。会社が出していない情報を推測で埋めて、応募するかどうかを決めないでください。[2] [3]
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- カナデビア 採用情報確認日:2026-09-11 / 「数字でみるカナデビア」(年間売上高・連結職員数・平均残業時間 月20.3時間〈2025年度〉・平均有給休暇取得日数 年間16.4日〈2025年度〉)・募集職種一覧・27卒/28卒/キャリア・第二新卒のエントリー入口
- カナデビア 募集要項確認日:2026-09-11 / 新卒採用(2026年に大学・高専〈専攻科〉または大学院を卒業する方が対象)とキャリア採用・第二新卒採用(2025年以前に卒業した方が対象)、グループ企業の採用の区分
- カナデビア 募集要項/新卒採用確認日:2026-09-11 / 選考フロー(技術系の学校推薦/自由応募、事務系の自由応募。WEBテストSPI3・オンラインと対面の別・交通費)・職種・募集人数(27卒 約130名と過去5年間の採用人数の内訳)・採用学部学科(事務系は全学部・全学科)・初任給3区分・昇給賞与・勤務時間・休日休暇(年次有給休暇は初年度から22日)・福利厚生・教育制度
- カナデビア 募集要項/キャリア採用・第二新卒採用・障がい者採用確認日:2026-09-11 / 対象卒業年と応募方法。障がい者採用は「職種は限定しておりませんので、まずは「一般事務」でご応募ください。」
- カナデビア 募集要項/グループ企業の採用確認日:2026-09-11 / カナデビアグループで新卒採用を実施している会社の一覧と事業内容。カナデビアエンジニアリングなどが本体とは別法人であることの根拠
- カナデビア 採用に関するFAQ確認日:2026-09-11 / 全12問。社風・エントリー方法・選考の進め方・採用計画・希望する事業や製品分野で働けるか(機種別採用や職種別採用は行っていない)・海外勤務の機会・取得しておけば有利になる資格
- 京都産業大学 進路・就職状況確認日:2026-09-11 / 「2025年度(2025年9月・2026年3月卒業者)主な就職先(抜粋)」一般機械・産業機械の欄にカナデビア株式会社
- 京都産業大学 文化学部 進路・就職確認日:2026-09-11 / 「文化学部 2025(令和7)年度就職状況」主な就職先一覧にカナデビア株式会社
- 京都産業大学 理学部 進路・就職確認日:2026-09-11 / 「理学部 2025(令和7)年度就職状況」主な就職先一覧にカナデビア株式会社
- 北九州市立大学 主な就職先確認日:2026-09-11 / 「2026年3月卒業・修了生の主な就職先」国際環境工学研究科 環境システム専攻の製造業の欄にカナデビア株式会社
- 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-10 / 「主な就職先(2023年度-2025年度)」工学部環境工学科の環境プラントメーカーの欄にカナデビア
- 大阪工業大学 就職状況一覧[大学院]確認日:2026-09-10 / 「主な就職先(2023-2025年度)」化学・環境・生命工学専攻【環境工学コース】の欄にカナデビア
- 大阪産業大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 学科別の就職実績にカナデビア株式会社。同ページのOB・OG Voiceに「カナデビア株式会社 2026年3月卒業 デザイン工学部」の体験談
- 大阪産業大学 学科別就職実績確認日:2026-09-10 / 建築・環境デザイン学科の欄にカナデビア(株)、情報システム学科の欄に「カナデビア㈱(旧:日立造船)」(一覧に年度の記載なし)
- 工学院大学 就職・キャリア確認日:2026-09-10 / 「2025年度実績 主な就職先」化学系の欄にカナデビア(株)
- 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)確認日:2026-09-10 / 先進工学部応用化学科の欄にカナデビア㈱
- 摂南大学 進路状況確認日:2026-09-10 / 「2025年度進路状況(2026年5月1日現在)」理工学部機械工学科の主な就職先にカナデビア(株)
- 近畿大学 生物理工学部 卒業生の進路・就職先確認日:2026-09-10 / 「2023〜2025年度卒業生実績 主な就職先一覧」生命情報工学科の欄にカナデビア
- 近畿大学 理工学部 機械工学科確認日:2026-09-10 / 令和6年度・令和7年度卒業生実績の「主な就職・進学先」民間企業の欄にカナデビア
- 近畿大学 理工学部 エネルギー物質学科確認日:2026-09-10 / 令和7年度卒業生実績の「主な就職・進学先」民間企業の欄にカナデビア
- 近畿大学 理工学部 社会環境工学科確認日:2026-09-10 / 令和6年度・令和7年度卒業生実績の「主な就職・進学先」民間企業の欄にカナデビア
- 追手門学院大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 「2025年度 就職実績」「主な就職先(2025年3月31日時点)」製造業の欄にカナデビア株式会社
- 龍谷大学 2025年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 先端理工学部と環境サステナビリティ学部のメーカーの欄にカナデビア株式会社
- 龍谷大学 2024年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 先端理工学部のメーカーの欄にカナデビア株式会社
- 龍谷大学 2023年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 先端理工学部のメーカーの欄に日立造船株式会社(社名変更前)
- 龍谷大学 2022年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 先端理工学部のメーカーの欄に日立造船株式会社(社名変更前)
- 京都工芸繊維大学 令和7年度 卒業・修了者 就職先一覧確認日:2026-09-10 / 工芸科学研究科博士前期課程 機械設計学専攻の欄にカナデビア株式会社
- 國學院大學 経済学部 進路・就職確認日:2026-09-10 / 「國學院大學経済学部経済学科の令和7年度卒業生(134期)の主要就職先」メーカーの欄にカナデビア
- 甲南大学 知能情報学部 進路・就職確認日:2026-09-10 / 「主な進路(2024年度 卒業生)」知能情報学科の就職先一覧にカナデビア(株)
- 大阪大学 大学院工学研究科 進路・就職情報確認日:2026-09-11 / 「過去3年間の博士前期課程修了者の就職先」(2025年4月1日現在)応用理工学科・地球総合工学科の欄に日立造船
- 大阪大学 人間科学部 卒業生の就職先確認日:2026-09-11 / 「卒業生の就職先(2022年度〜2024年度)」製造業の欄に日立造船
- 東京経済大学 2023年度 主要就職先リスト確認日:2026-09-10 / 経営学部の製造業の欄に日立造船(2024年3月31日現在)
- 明星大学 理工学部 就職状況確認日:2026-09-10 / 「化学・生命科学コースのおもな就職先(2022〜2025年卒)」に日立造船株式会社
- 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-10 / 工学部先端材料工学科の欄に日立造船㈱(一覧に年度の記載なし)
- 東北学院大学 工学部の就職状況確認日:2026-09-11 / 過去3年間(2022〜2024年度)の主な進路実績、製造業の欄に日立造船