どの大学の卒業生が香川県立保健医療大学の職員になっているか
他大学が公表している進路資料では、就職先として香川県立保健医療大学の職員と読める行を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、県が設置する大学の名前を職員の就職先として載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。[1]
香川県立保健医療大学が公表していること
大学のサイトには、事務職員の出身大学や職員紹介のページはありません。大学概要が公表しているのは、事務局の職位ごとの人数です。令和8年5月1日現在、事務局は事務局長、事務局次長、副主幹などの職員11人で構成され、表には( )内の数として定数外職員が別に示されています。[2]
- 事務局長1人、事務局次長1人、副主幹1人
- 事務局の計は11人(表の( )内の定数外職員は9人)
- 教員は54人(看護学科36人、臨床検査学科16人、学長・副学長2人)
- 教職員の合計は65人(( )内の定数外職員は9人)
大学が事務職員について書いていること
大学のサイトには職員の採用ページがないため、求める人物像を直接書いた文章はありません。事務職員について大学がまとまって書いているのは、認証評価を受けるために作った点検評価ポートフォリオです。[1] [3]
ポートフォリオは、教授会と研究科委員会には事務局長と次長が出席して協議に必要な説明や資料作成を行い、各学内委員会には事務職員が参画して、担当教員と連携しながら情報収集、情報共有、進行管理を担っていると説明しています。自己評価の優れた点には「すべての学内委員会には事務職員が参画しており、円滑な大学運営に貢献している。」と書かれています。[3]
一方で改善を要する点として、大学の管理運営は複雑化・高度化しており、教員の教育研究活動を適切に支援できる大学事務に精通した人材を継続的に育成・配置していくことが必要だとしています。[3]
2024年度の認証評価の結果報告書も、教育研究活動等の組織的かつ効果的な運営を図るため、教員と事務職員等との連携体制を確保し、協働して職務が行われるよう努めていると評価しています。ただし、FDとSDについては、大学としての方針を明確化し、組織的・継続的な活動をさらに充実させることが望まれるとしています。[4]
大学の基本理念
大学概要によると、基本理念は、生命の尊厳を畏敬する深い人間愛を基盤として教育、研究、地域貢献を推進することです。そのうえで「県民に一目置かれる大学」として、人々の健康で心豊かな未来を拓くことを掲げています。[2]
採用の仕組み。公立大学法人ではなく、香川県が直接設置している
香川県立保健医療大学の設置者は香川県です。2024年度の認証評価の結果報告書は、大学名の横に「設置者:香川県」と書いています。公立大学の多くは自治体が設立した公立大学法人が設置し、職員もその法人が採用しますが、この大学には公立大学法人がありません。[4]
本学の歩みによると、香川県は1996年(平成8年)に県立医療短期大学整備基本構想を策定し、1999年(平成11年)4月に県立医療短期大学が開学しました。2003年(平成15年)12月に香川県立保健医療大学設置条令が公布され、2004年(平成16年)4月に県立保健医療大学が開学しています。[5]
事務職員は県の制度で人事管理され、県組織内で異動する
点検評価ポートフォリオは、事務職員の人事管理は県の制度に基づいて行っているとしています。人事異動については、県組織内のさまざまな職務を経験することで職員の能力向上を図るため、計画的な人事ローテーションが行われていると書いています。異動のときの事務を円滑にするため、事務の簡素化や効率化、マニュアル化による引継ぎを進めているとも説明しています。[3]
職員研修は、県人材育成センターで、職階ごとに必要な基礎的知識や技術を身につける一般研修と、高度な専門能力の向上などのための特別研修により行っているとされています。設置者である県と意見調整や情報共有を行うため、定期的に連絡会を開いていることも書かれています。[3]
新卒で事務局に近づく道。香川県職員採用試験(大学卒業程度)
大学の資料には、事務職員が香川県のどの採用試験で採用されたのかは書かれていません。県の制度で人事管理されている職員なので、新卒で目指すなら香川県人事委員会が行う香川県職員採用試験(大学卒業程度)が入口になると考えられます。令和8年度の夏期の試験案内で、一般行政事務の主な職務内容は、知事部局、教育委員会事務局等の本庁各課又は出先機関において、企画・立案、渉外・折衝、調査、指導、庶務・経理等の一般行政事務に従事することとされています。[3] [7]
職員の仕事。総務担当と教務・学生担当
大学概要の組織図によると、事務局は教務・学生担当と総務担当で構成され、図書館には図書館担当が置かれています。[2]
点検評価ポートフォリオは、それぞれの担当の仕事を次のように説明しています。[3]
- 総務担当:予算・決算などの経理事務、職員の人事・給与関係、大学の施設設備の維持管理など
- 教務・学生担当:学部や大学院の教務、授業料等や奨学金、大学広報や入学試験など
- 事務局全体:評議会の庶務、教授会・研究科委員会での説明と資料作成、各学内委員会への参画
ポートフォリオは、入試、教務、学生、進路支援は学生に直接関わる業務内容であるため、教職員全体で学生への関わり方や著作権法、ハラスメント等の倫理に関する共同研修を受けているとも書いています。施設設備の維持管理は原則として外部委託で行い、大規模な修繕は設置者である県の担当部局と協議して対応しているとされています。[3]
大学の学科と大学院
大学概要によると、保健医療学部には看護学科(入学定員70人)と臨床検査学科(入学定員20人)があり、大学院保健医療学研究科には看護学専攻と臨床検査学専攻の博士前期課程・博士後期課程があります。所在地は香川県高松市牟礼町原281番地1です。[2]
応募できる条件と待遇。県の試験案内で確かめる
大学独自の事務職員の募集が出ていないため、大学の公式サイトでは応募資格や初任給は確かめられません。ここでは、事務職員の人事の土台である香川県職員採用試験(大学卒業程度)の、令和8年度の夏期の試験案内に書かれている条件を紹介します。大学への配属を約束するものではないことに注意してください。[1] [7]
- 一般行政事務の受験資格:平成9年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた者、又は平成17年4月2日以降に生まれた者で大学(短期大学を除く)を卒業した者若しくは令和9年3月31日までに卒業する見込みの者など
- 国籍:一般行政事務は日本国籍を有する者
- 初任給月額(地域手当を含む):令和8年4月採用者の例示で、行政職給料表の適用を受ける職員で4年制大学を卒業した場合は245,203円。ほかに期末手当と勤勉手当、要件に該当すれば扶養手当・通勤手当・住居手当など
- 勤務:原則として月曜日から金曜日までの5日間、1日7時間45分。部門・職種によっては変則勤務あり
- 採用予定人数(夏期の一般行政事務):47名程度
夏期の試験案内は、春期・夏期・秋期の3つの試験について、試験内容は異なりますが採用後の処遇等に差異はないと書いています。卒業見込みの人も受験できる条件になっているので、新卒で受けられる試験です。[7]
募集の時期。令和8年度の県の試験は受付終了
大学の採用情報のページには、2026年9月28日時点で事務職員の募集も、過去の事務職員の募集の記録もありません。[1]
香川県人事委員会の試験案内・申込みのページでは、令和8年度の県職員採用試験(大学卒業程度)の春期・夏期・秋期のいずれも「令和8年度の受付は終了しました。」と表示されています。[6]
- 春期(基礎能力検査方式):申込期間は令和8年3月2日から3月24日まで。第1次試験は基礎能力検査(SCOA-A)を全国のテストセンターで実施、個別面接〈1回目〉はオンライン。一般行政事務の採用予定人数は20名程度
- 夏期(教養・専門試験方式):申込期間は令和8年5月8日から5月28日まで。第1次試験は令和8年6月21日、最終合格発表は令和8年7月下旬又は8月上旬の予定
- 秋期(基礎能力検査方式):申込期間は令和8年8月14日から9月14日まで。試験区分は森林・自然環境、農業土木、建築、土木、薬学で、一般行政事務は含まれない
春期の一般行政事務に申し込んだ人は、夏期の一般行政事務には申し込めない(併願不可)と、どちらの試験案内にも書かれています。申込みは香川県電子申請・届出システムで受け付けます。[8] [7] [6]
公開されている数字
大学概要によると、令和8年5月1日現在の学部の在学生は358人(看護学科277人、臨床検査学科81人)、大学院の在学生は45人です。[2]
出身県別の学部学生数(令和8年5月1日現在)は、県内229人(構成比64.1%)、県外128人(35.9%)です。[2]
令和8年度の歳入歳出予算は、歳入合計981,067千円で、そのうち一般会計繰入金が773,135千円、授業料等の使用料が171,208千円です。歳出では給与費等が714,181千円となっています。[2]
2024年度の認証評価の結果報告書によると、2024年5月1日現在の学生数は学部355名、研究科48名でした。[4]
30日でやること
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば採用されるという意味ではありません。
- 1〜3日目:大学の採用情報のページと香川県人事委員会の試験案内のページをブックマークする
- 4〜8日目:令和8年度の夏期と春期の試験案内を読み、受験資格と試験の方法、併願の決まりを確かめる
- 9〜13日目:大学の点検評価ポートフォリオを読み、事務局の2つの担当の仕事と、学内委員会に事務職員が参画する働き方をメモする
- 14〜18日目:県職員として働く場合、大学以外の本庁各課や出先機関にも配属されることを前提に、県の仕事全体への関心を言葉にする
- 19〜24日目:大学概要の基本理念と沿革を読み、県が保健医療の人材を育てるために大学を設置した経緯を自分の言葉でまとめる
- 25〜30日目:県が直接設置する大学と公立大学法人の大学の違いを整理し、ほかの大学の職員採用も並行して調べる
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、香川県立保健医療大学の採用情報、大学概要、点検評価ポートフォリオ、認証評価結果報告書、本学の歩みと、香川県人事委員会の試験案内のページと令和8年度の試験案内で確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。受験する前に、必ず最新の試験案内を確認してください。自分の経験をどう話に組み立てるかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 香川県立保健医療大学 採用情報確認日:2026-09-28 / 2026年9月28日時点の掲載:教員の任期に関する規程と、教員(教授)の公募3件(看護学科 小児看護学〔2026年09月03日〕、看護学科 地域看護学・公衆衛生看護学〔2026年08月07日〕、臨床検査学科 解剖生理ほか〔2026年08月07日〕)。事務職員の募集は無い。サイトマップの「採用情報」もこのページだけ
- 香川県立保健医療大学 大学概要確認日:2026-09-28 / 大学紹介のページからリンクされたPDF。名称・沿革、大学の構成と入学定員、組織図(事務局:教務・学生担当、総務担当)、基本理念、役職員と教職員数(令和8年5月1日現在)、学生定員と在学生数、出身県別学部学生数、令和8年度歳入歳出予算
- 香川県立保健医療大学 点検評価ポートフォリオ(2024年5月)確認日:2026-09-28 / 大学の取り組み(自己点検評価・大学評価)のページからリンクされたPDF。事務組織(総務担当・教務・学生担当)の仕事、設置者である県との連絡会、事務職員の人事管理(県の制度)と人事異動・職員研修、教員と事務職員の連携、優れた点・改善を要する点
- 香川県立保健医療大学 大学機関別認証評価結果報告書(2024年度)確認日:2026-09-28 / 一般財団法人大学教育質保証・評価センターによる評価結果(2025年3月)。大学名と設置者(香川県)、学部等の構成、事務組織と教員・事務職員の連携、FD・SDについての評価
- 香川県立保健医療大学 本学の歩み確認日:2026-09-28 / 1991年の県21世紀長期構想から、1999年の県立医療短期大学開学、2004年の県立保健医療大学開学、大学院の設置と改組(2019年まで)
- 香川県人事委員会 試験案内・申込み確認日:2026-09-28 / 県の採用試験の説明用の出典で、香川県立保健医療大学の名前は載っていない。令和8年度の県職員採用試験(大学卒業程度)春期・夏期・秋期の試験案内と、いずれも受付終了の表示、申込方法(香川県電子申請・届出システム)
- 香川県人事委員会 令和8年度 香川県職員等採用試験(大学卒業程度)《夏期》教養・専門試験方式 試験案内確認日:2026-09-28 / 県の採用試験の説明用の出典で、香川県立保健医療大学の名前は載っていない。申込期間、第1次試験日、試験区分と採用予定人数・主な職務内容、受験資格(卒業見込みを含む)、試験の方法、給与・主な勤務条件
- 香川県人事委員会 令和8年度 香川県職員採用試験(大学卒業程度)《春期》基礎能力検査方式 試験案内確認日:2026-09-28 / 県の採用試験の説明用の出典で、香川県立保健医療大学の名前は載っていない。申込期間、基礎能力検査(SCOA-A)、オンラインの個別面接、一般行政事務の採用予定人数、受験資格
- 香川県人事委員会 令和8年度 香川県職員採用試験(大学卒業程度)《秋期》基礎能力検査方式 試験案内確認日:2026-09-28 / 県の採用試験の説明用の出典で、香川県立保健医療大学の名前は載っていない。申込期間(令和8年8月14日~9月14日)、試験区分(森林・自然環境、農業土木、建築、土木、薬学)、日程