どの大学の卒業生が岩手大学の職員になっているか

他大学が公表している2022年度以降の進路資料では、就職先として岩手大学(国立大学法人岩手大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、国立大学法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。[1]​‌​​​‌‌​‌‌‌​​‌​​​​‌‌​​‌‌​‌‌​​‌​​​​‌​​‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​​​​‌​​​​‌‌‌‌

進路資料に名前があっても数えなかったもの

岩手大学自身が公表している卒業生の進路先一覧には、令和4(2022)年度の人文社会科学部と農学部、令和7(2025)年度の人文社会科学部の一覧で、「学校教育」の欄に「国立大学法人岩手大学」が載っています。ただ、これは他大学の資料ではなく岩手大学自身の資料で、職種も書かれていません。岩手大学には附属学校の教員もいるため、事務職員として入ったのかは分からず、数えていません。[10] [11] [5]

岩手大学の進路先一覧には、連合農学研究科の修了生の一覧にも「国立大学法人岩手大学」が出てきます(令和4年度・令和6年度・令和7年度)。令和5年度は理工学研究科の修了生の一覧に出てきます。岩手大学の採用ページでは、連合農学研究科と理工学研究科はどちらも博士課程と書かれています。博士課程を修了して大学に就職する人は研究職などのことが多く、職種も書かれていないため、事務職員の話とは分けて数えていません。[10] [11] [12] [13] [1]

他大学の進路資料に出てくる岩手大学の名前は、岩手大学大学院への進学の行でした。筑波大学の生物資源科学関連の資料にも修了後の進路として岩手大学が載っていますが、博士後期課程の修了者の欄で職種が書かれていないため数えていません。[14]

岩手大学自身は職員の出身大学を公表していない

岩手大学の職員採用ページには、第2次試験の案内や合同説明会の案内が載っていますが、職員の出身大学の一覧は公表されていません。令和8年度の合同説明会(Web)では、大学概要説明に続いて「若手職員の体験談」が10分設けられていました。[1]

岩手大学が職員に求めていること

岩手大学が合同説明会で使った大学概要説明の資料には、目指す姿として「岩手大学ビジョン2030」が載っています。よりよい未来を創造する「地域の知の府」「知識創造の場」として、地域に頼られ、尊敬され、愛される大学となる、という内容です。あわせて行動規範として「共考と協創(共に考え、協力して創る)」が挙げられています。[5]

資料の最後には「岩手大学が求める職員像」という項目がありますが、この部分は文字として公開されておらず、中身を文章で確かめることはできませんでした。[5]

課題レポートの課題から読めること

第2次試験で出す課題レポートは、2つのテーマから1つを選んで書く形です。1つ目は「大学の運営に携わるという視点から、あなたが関心を持っている大学の業務領域」を一つ挙げ、なぜ興味があるのか、何に貢献できるかを述べるもので、業務領域の例として国際交流、学務、入試、学生支援、総務、財務、研究支援が示されています。[4]

2つ目は、周囲の人と協力して仕事・学業・活動などに取り組んだ経験について、自分が果たした役割、周囲と関わる上で工夫したこと、その経験を岩手大学の事務職員としてどう生かしたいかを述べるものです。[4]

採用の仕組み。統一試験から岩手大学の第2次試験へ

岩手大学の事務職員に新卒で入るには、国立大学法人等職員統一採用試験(東北地区)を受けます。岩手大学の職員採用ページも、この試験を前提に第2次試験の案内を載せています。[1] [6]

第1次試験:全国共通の教養試験

統一採用試験は全国を7地区に分けて行われ、受験申込のときに採用を希望する地区を1つ選びます。岩手大学は東北地区です。令和8年度は5月8日〜5月22日に受験申込を受け付け、第一次試験は6月28日、合格発表は7月16日でした。第一次試験の会場は受験に便利な地区を選ぶことができ、東北地区では盛岡市(岩手大学 学生センターA棟)も試験地の一つでした。[8] [6]

第一次試験は教養試験(多肢選択式、40題、120分)で、令和8年度から知識分野が13問、文章理解や判断推理・数的推理などの知能分野が27問という配分に変わりました。[8] [9]

第2次試験:岩手大学が行う選考

第1次試験に合格すると、岩手大学の第2次試験を受けられます。令和8年度(試験区分「事務」)は、まず履歴書と課題レポートによる書類選考(第1次選考)があり、その合格者に個別面接とプレゼンテーション(第2次選考)が行われました。[2]

個別面接は同じ日に20分間の面接を2回行い、1回は中堅職員面接、もう1回は幹部職員面接です。中堅職員面接では、課題レポートで選んだテーマについて5分間のプレゼンテーションをします。パソコンとプロジェクターは使えず、プレゼンテーションの間だけ課題レポートを手元に置いて参照できます。[2] [3] [4]

岩手大学の新卒事務職員の選考の流れ(令和8年度)
段階内容
受験申込(統一試験)5月8日〜5月22日。採用希望地区は東北地区を選ぶ
第1次試験6月28日。教養試験(多肢選択式40題・120分)
第1次試験 合格発表7月16日
合同説明会(Web)7月25日・26日。大学概要説明、若手職員の体験談、第2次試験の説明、質疑応答
第2次試験 申込7月16日〜8月3日17時。申込フォームの登録と、履歴書・課題レポートの郵送
第2次試験 第1次選考書類選考(履歴書・課題レポート)。合格者にのみ連絡
第2次試験 第2次選考8月21日又は24日。個別面接2回(中堅職員面接・幹部職員面接)とプレゼンテーション
[8] [1] [2]

職員の仕事

統一試験の試験案内では、事務の職務内容を「国立大学法人等の事務局又は学部等の事務部において、総務・人事、財務会計、教務・学生支援、研究支援、国際交流、情報推進、附属病院における病院事務等の業務に従事します。」と説明しています。[6]

岩手大学の大学概要説明の資料には、令和8年7月現在の事務組織と主な業務が一覧になっています。学務部(教養教育・教務、学業成績や証明書、地域協創教育やキャリア教育、奨学金や課外活動、入試、国際交流と留学生)、研究・地域連携部(共同研究・受託研究、知的財産、科学研究費助成事業、釜石キャンパスと三陸水産研究センター)、法人運営部(総務・広報、人事・給与、図書館、情報基盤、財務・経理、施設)があり、ほかに各学部の事務部、附属学校事務室、基金室、監査室、戦略企画・評価分析室があります。[5]

異動と研修

人事異動は幅広い実務経験と事務全般に精通する能力を養うためのもので、「おおむね2~3年ごとに原則大学内での異動」と書かれています。事務系では、復帰を前提とした他機関への出向(人事交流)もあり、主な交流先として県内では国立岩手山青少年交流の家、一関工業高等専門学校、国立天文台水沢VLBI観測所など、県外では文部科学省、日本学術振興会、大学改革支援・学位授与機構、国立大学協会などが挙げられています。[5]

研修には、新採用職員研修、階層別研修、実務研修、自己啓発研修、語学研修、パソコン研修、文部科学省行政実務研修などがあります。職位は主事から始まり、主任、主査、課長・事務長、部長・次長、事務局長と上がっていく形が示されています。[5]

技術職員の採用

令和8年度の東北地区の採用予定者数では、岩手大学は事務のほかに技術系で林学1名を予定していました。農学系技術部に所属し、主に農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センターの演習林で、教育・研究と演習林の運営の技術支援をする仕事です。[7]

応募できる条件と待遇

岩手大学の新卒事務職員の条件(令和8年度の資料)
項目記載
受験資格(統一試験)平成3年(1991年)4月2日以降に生まれた者(ほかに在留資格などの条件あり)
第2次試験の受験資格令和8年度東北地区国立大学法人等職員採用試験の第1次試験に合格した者
採用予定数事務2名(令和8年7月1日現在、第2次試験案内)/事務2(令和8年7月30日現在、東北地区の採用予定者数)
初任給(大学新卒者)月額232,000円(一般職俸給表(一)1級25号俸)。本人の学歴や職歴により異なる
昇給毎年1月1日に前年の勤務評価に基づき行われる
諸手当通勤手当、住居手当、扶養手当、期末・勤勉手当(年2回、6月・12月)、超過勤務手当、寒冷地手当、入試手当 等
勤務時間1日7時間45分、8時30分から17時15分まで(休憩12時〜13時)。フレックスタイム制、テレワークも可能
休日土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月29日〜1月3日)
休暇・休業年次休暇、特別休暇(リフレッシュ休暇、結婚休暇、忌引休暇、看護休暇、介護休暇、産前産後休暇等)、病気休暇、育児休業(子が3歳に達する日以後の最初の3月31日まで)、介護休業、配偶者転勤等同伴休業
社会保険・福利厚生共済組合(医療)、厚生年金、介護保険、労災保険、雇用保険、健康診断、学内の体育施設や図書館の利用、職員宿舎(職員住宅ノースヒルズ北山)
[8] [2] [7] [5]

募集の時期

令和8年度の国立大学法人等職員統一採用試験は、受験申込が5月8日〜5月22日、第一次試験が6月28日、合格発表が7月16日でした。第一次試験の受験申込は締め切られています。[8]

岩手大学の令和8年度職員採用第2次試験(試験区分「事務」)は、申込期間が7月16日〜8月3日17時、書類の提出期限が8月3日17時必着、個別面接とプレゼンテーションが8月21日又は24日でした。第2次試験の申込も締め切られています。[2]

第2次試験案内には、採用内定者が採用予定数に満たない場合は、10月以降も試験(面接等)を行う場合があると書かれています。[2]

公開されている数字

大学概要説明の資料によると、上田キャンパスの学生数は令和8年5月1日現在で学部4,606、大学院897です。教職員数は同じ日現在で、役員9、教員349、附属学校教員85、事務職員184、技術系職員等73です。[5]

学部は人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部、獣医学部の5つです。大学院は総合科学研究科(修士課程)、教育学研究科(教職大学院)、理工学研究科・獣医学研究科・連合農学研究科(いずれも博士課程)があります。[5] [1]

東北地区の採用予定者数のページでは、令和8年7月30日現在で岩手大学は事務2と載っています。同じページでは、東北大学が事務50、弘前大学が事務3でした。[7]

30日でやること

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:東北地区国立大学法人等職員採用試験のページで、試験案内と採用予定者数のページを開き、岩手大学の採用予定の数と試験の流れを確かめる
  • 4〜8日目:統一試験の第一次試験の例題を解き、知能分野(文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈)のどこが弱いかを把握する
  • 9〜13日目:岩手大学の大学概要説明の資料で事務組織の一覧を読み、関心のある業務領域を1つ選んで、その理由を書き出す
  • 14〜18日目:課題レポートの2つのテーマのどちらかで、A4用紙2枚以内の下書きを作る
  • 19〜23日目:下書きを5分で話す練習をする。パソコンを使わず、紙を手元に置いた状態で話せるようにする
  • 24〜27日目:自分の大学の就職課で、国立大学法人の職員を受けた先輩の話や統一試験の対策資料があるか聞く
  • 28〜30日目:次の年度の試験案内が出たときにすぐ申し込めるよう、受験申込の手順と、令和8年度の受付期間(5月8日〜5月22日)を手帳に書いておく
[6] [7] [8] [5] [4] [3]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、岩手大学の事務系・技術系職員募集のページと第2次試験の資料、東北地区国立大学法人等職員採用試験のページ、各大学の公式資料で確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に、必ず最新の試験案内を確認してください。課題レポートの題材や、自分の経験をどう話に組み立てるかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 岩手大学 事務系・技術系職員募集確認日:2026-09-27 / 令和8年度東北地区国立大学法人等職員採用試験についての案内(第2次試験案内、履歴書様式、課題レポート)、令和8年度職員採用合同説明会(Web、7月25日・26日、45分単位。大学概要説明5分・若手職員の体験談10分・第2次試験の説明5分・質疑応答25分)、問い合わせ先(法人運営部人事課人事グループ)。大学院の区分(総合科学研究科(修士課程)、理工学研究科(博士課程)、獣医学研究科(博士課程)、連合農学研究科(博士課程))
  2. 岩手大学 令和8年度職員採用第2次試験案内(試験区分:事務)確認日:2026-09-27 / 受験資格(令和8年度東北地区国立大学法人等職員採用試験の第1次試験に合格した者)、採用予定数(令和8年7月1日現在「事務」2名)、第1次選考(書類選考:履歴書・課題レポート、提出期限8月3日17時必着)、第2次選考(個別面接・プレゼンテーション、8月21日又は24日、岩手大学本部棟、20分間の面接を2回=中堅職員面接・幹部職員面接)、申込期間7月16日〜8月3日17時、採用内定者が採用予定数に満たない場合は10月以降も試験を行う場合がある
  3. 岩手大学 第2次試験案内について(合同説明会資料)確認日:2026-09-27 / 第1次選考(書類選考)と第2次選考(個別面接、プレゼンテーション)の説明。中堅職員面接で選んだ課題テーマについて5分間のプレゼンテーション、パソコン及びプロジェクターは使用不可、課題レポートを手元に置いて参照可
  4. 岩手大学 課題レポートについて(令和8年度職員採用第2次試験)確認日:2026-09-27 / 試験区分「事務」の課題テーマ2つ(関心のある大学の業務領域/周囲と協力して取り組んだ経験)、書式(A4用紙2枚以内、10.5ポイント)、第2次選考でのプレゼンテーション
  5. 岩手大学の概要(職員採用合同説明会 大学概要説明)確認日:2026-09-27 / 沿革、岩手大学ビジョン2030と行動規範、組織(5学部・大学院)、上田キャンパスの学生数(R8.5.1現在 学部4,606・大学院897)と教職員数(役員9・教員349・附属学校教員85・事務職員184・技術系職員等73)、事務組織と業務内容(令和8年7月現在)、人事異動(おおむね2〜3年ごと)・人事交流・研修・職位、勤務条件(初任給 大学新卒者 月額232,000円、昇給、諸手当、勤務時間、休日、休暇、休業、社会保険、福利厚生、職員住宅)
  6. 東北地区国立大学法人等職員採用試験 試験案内確認日:2026-09-27 / 令和8年度試験案内。第一次試験6月28日(教養試験、試験地は弘前市・盛岡市・仙台市・秋田市・山形市・福島市。盛岡市の会場は岩手大学 学生センターA棟)、試験区分と職務内容(事務系=事務・図書、技術系)、職員採用合同説明会(7月25日・26日)、第2次試験は各機関で8月3日以降、各機関の第2次試験のページ(岩手大学ほか)
  7. 東北地区国立大学法人等職員採用試験 採用予定者数確認日:2026-09-27 / 令和8年7月30日現在の機関別の採用予定者数。岩手大学は事務2、技術系は林学1(農学系技術部)。弘前大学は事務3、東北大学は事務50
  8. 令和8年度 国立大学法人等職員統一採用試験案内確認日:2026-09-27 / 受付期間5月8日〜5月22日、第一次試験日6月28日、第一次試験合格発表日7月16日、採用希望地区と第一次試験受験地区の選び方、受験資格(平成3年(1991年)4月2日以降に生まれた者 ほか)、第一次試験(教養試験40題・120分、知識分野13問・知能分野27問)、第二次試験(各国立大学法人等ごとに面接)。地区共通の説明用で、本文に岩手大学の名前は無い
  9. 東北地区国立大学法人等職員採用試験 令和8年度からの変更点確認日:2026-09-27 / 受験可能年齢を全試験区分で30歳から35歳に引き上げ、第一次試験(教養試験)の問題配分の変更(知識分野20問→13問、知能分野20問→27問)。地区共通の説明用で、本文に岩手大学の名前は無い
  10. 岩手大学 令和4年度 学部卒業生・研究科修了生 進路先一覧確認日:2026-09-12 / 入れなかった理由。岩手大学自身の資料。令和4(2022)年度 人文社会科学部卒業生 進路先一覧の「学校教育」の欄に「国立大学法人岩手大学」1、同 農学部卒業生 進路先一覧の「学校教育」の欄に「国立大学法人岩手大学」1。同じ資料の連合農学研究科(博士課程)修了生の一覧にも「国立大学法人岩手大学」1があるが、博士課程修了者のため表に入れていない
  11. 岩手大学 令和7年度 学部卒業生・研究科修了生 進路先一覧確認日:2026-09-10 / 入れなかった理由。岩手大学自身の資料。令和7(2025)年度 人文社会科学部卒業生 進路先一覧の「学校教育」の欄に「国立大学法人岩手大学」2。同じ資料の連合農学研究科(博士課程)修了生の一覧にも「国立大学法人岩手大学」1があるが、博士課程修了者のため表に入れていない
  12. 岩手大学 令和6年度 学部卒業生・研究科修了生 進路先一覧確認日:2026-09-10 / 入れなかった理由。「国立大学法人岩手大学」4は連合農学研究科(博士課程)修了生の一覧の「学校教育」の欄で、学部卒業生の一覧には無い
  13. 岩手大学 令和5年度 学部卒業生・研究科修了生 進路先一覧確認日:2026-09-10 / 入れなかった理由。「国立大学法人岩手大学」1は理工学研究科(博士課程)修了生の一覧の「学校教育」の欄で、学部卒業生の一覧には無い
  14. 筑波大学 生物資源学類・生物資源科学関連学位プログラム 卒業・修了後の進路確認日:2026-09-11 / 入れなかった理由。博士後期課程 生物圏資源科学専攻の修了後の進路の「大学」の欄に岩手大学があるが、博士課程修了者で職種が書かれておらず、事務職員かどうか確かめられないため表に入れていない