どの大学の卒業生が岩手保健医療大学の職員になっているか

他大学が公表している2022年度以降の進路資料では、就職先として岩手保健医療大学(学校法人二戸学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。[1]​​​​​‌​‌‌‌​​‌‌‌​​‌​​‌‌​‌‌​‌‌​​‌​​​‌​‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌‌​​​​‌​‌​‌​‌‌​​​

大学が公表している職員の姿

採用情報のページに、職員紹介や先輩職員の声は載っていません。職員の出身大学・学部も公表されていません。そのかわり、学校法人二戸学園の令和7年度事業報告書の教職員の概要(令和8年4月1日現在)には、次のことが書かれています。[1] [4]

  • 大学の事務職員は19名で、平均年齢は42.7歳
  • 看護学部の常勤の教員は、教授12、准教授1、講師5、助教12の計30に、助手5を加えた総計35名
  • 附属幼稚園と附属北上認定こども園にも、それぞれ事務職員が置かれている
[4]

法人が職員に求めていること

事務職員の募集要項が公開されていないため、求める人物像は採用ページからは分かりません。一方で、法人の中期計画(令和8(2026)年度~令和13(2031)年度)には、職員について次の目標が書かれています。[1] [5]

  • 業務執行体制の見直しと人事管理:分掌の検証と適切な業務分担を行い、人材確保、職員の資質向上及び組織の再構築を行う
  • 効率的な事務体制の構築:若手職員と管理職間の情報共有を強化し、迅速な業務運営を目指す
  • 職員の資質向上:組織を支える職員の資質向上を目指す。全教職員が参加するSDを充実させ、若手職員の資質向上を図る
[5]

令和8年度事業計画は、専門性の高い人材の採用について、教務・会計事務、情報処理等の専門性が求められる分野では、年齢構成や経験等のバランスにも配慮した人材の確保に努めるとしています。若手事務職員の育成に留意した業務運営に努めることも計画に入っています。[6]

建学の精神

事業報告書によると、岩手保健医療大学の建学の精神は、人々の生活と健康を高め地域社会に貢献するケア・スピリットを備えた保健医療人です。令和7年度のFD・SD研修会でも、建学の精神としてのケア・スピリットをテーマにした回が開かれています。[4]

採用の仕組み。いまは事務職員の募集が出ていない

岩手保健医療大学の採用情報のページは、2026年9月27日時点で「岩手保健医療大学」と「仙台看護学部(仮称)」の2つの欄に分かれています。[1]

岩手保健医療大学の欄には、成人看護学領域の准教授または講師の公募が1件載っています。募集期間は2026年9月30日(水)まで、採用予定日は2027年1月1日以降(応相談)、採用方法は書類審査および面接です。仙台看護学部(仮称)の欄には、老年看護学領域の教授の公募が1件載っています。[2] [3]

事務局の会議の仕組み

令和7年度事業報告書によると、事務局では若手職員による「事務職員会議」が定期的に開かれ、各課の現状と課題を共有しています。その課題は、幹部教職員で構成する「連絡調整会議」でも共有され、組織全体として改善に向けた対応を図ったと書かれています。[4]

「連絡調整会議」は、学長、事務局長、各課長及び常務理事等で構成され、原則として第2木曜日と第4木曜日に開かれています。教学と管理運営に関する情報を共有し、課題について方針を決めて関係部署や委員会に伝える場です。[4]

職員が支える大学と法人

学校法人二戸学園は、1978年(昭和53年)に設立され、同年4月にひまわり幼稚園の設置認可を受けました。法人は、2017年(平成29年)4月に岩手保健医療大学を開学しました。2021年(令和3年)には大学院看護学研究科を開設しています。法人が設置するのは、大学院看護学研究科、看護学部看護学科、附属幼稚園、附属北上認定こども園です。[4]

人事評価と研修

事業報告書によると、法人は令和5年度に策定した「事務職員の人事評価」を継続して運用し、事務改善や適切な職員配置、職員の資質向上に取り組みました。事務局では、事務分掌を再確認し、課を超えた協力体制を作って、限られた人員体制の中でも法人運営事務と教育支援の業務を遂行したと報告されています。[4]

研修については、令和7年度に教員と事務職員が共に学ぶFD・SD合同研修として、感染対策、科研費申請、防災訓練、ケア・スピリット、START法、看護教育の質向上、研究倫理の計7件の研修を行ったとしています。若手職員の資質向上では、1月に開催された私学共済事務担当者研修会に職員を派遣しました。[4]

一方で、文部科学省や私立大学協会などが開く外部研修会は、行事と日程が重なり、令和7年度の参加は実現しなかったと書かれています。令和8年度事業計画は、若手職員が必要な研修に参加できるよう、業務の代行や業務スケジュールの調整等を行って支援するとしています。[4] [6]

仙台に新しい看護学部をつくる計画

採用情報の仙台看護学部(仮称)の欄によると、岩手保健医療大学は令和10年(2028年)4月に大学名称を「東日本保健医療大学」へ変更する予定で、既存の看護学部を盛岡看護学部へ名称変更し、新たに仙台看護学部を設置する計画です。同じページは、これらの設置計画は現在構想段階にあり、今後変更される可能性があるとしています。[3]

法人のお知らせによると、2025年9月25日に国立病院機構仙台医療センターと看護学部設置・運営に関する包括連携協定を結び、仙台医療センター附属仙台看護助産学校の敷地を活用した看護学部を令和10年4月に設置することを目標にしています。中期計画は、仙台看護学部の設置に向けて、教職員の人員配置計画を策定し、体制の確保に努めるとしています。[8] [5]

応募できる条件と待遇

2026年9月27日時点で事務職員の募集が出ていないため、応募資格、初任給、勤務時間、休日などの待遇は公式サイトで確かめられません。[1]

法人情報のページには、学校法人二戸学園の法人概要、財務情報、財産目録、中期計画、ガバナンス・コード、事業計画及び報告が公開されています。職員の募集要項はこのページにもありません。[7]

令和7年度事業報告書は、給与制度の見直しについて、周辺環境の変化や本法人の財務状況に加え、中期計画の達成状況を総合的に勘案し、引続き検討することとしたと書いています。令和8年度事業計画も、社会の動向や法人の財務状況等を踏まえて給与規程などの見直しを検討するとしています。[4] [6]

募集の時期

岩手保健医療大学の事務職員の募集は、2026年9月27日時点で出ていません。採用情報のページには過去の事務職員の募集も残っていないため、例年いつ募集が出るかは確かめられません。[1]

いま出ている教員の公募は、岩手保健医療大学の欄が2026年9月30日(水)まで、仙台看護学部(仮称)の欄が2026年9月11日(金)までの募集期間で、どちらも随時選考を行い、決定しだい募集を終了するとしています。[2] [3]

公開されている数字

令和7年度事業報告書によると、令和8年5月1日現在、看護学部看護学科は入学定員80に対して入学者数53、収容定員320に対して現員数259です。大学院看護学研究科は入学定員3、入学者数3、収容定員6、現員数7です。[4]

看護学部の収容定員充足率は、令和5年度0.92、令和6年度0.89、令和7年度0.82、令和8年度0.81と書かれています。令和7年度卒業生の就職状況は、県内志望者が51%になったと報告されています。[4]

経営状況の分析では、令和7年度の経常収支差額は18百万円の支出超過で、大学の入学者数の減少等により学生生徒等納付金収入が減ったことと、教育研究体制を維持するための人件費等が一定程度固定的に発生していることが主な要因だとしています。法人は学生の確保を経営上の重要課題とし、仙台新学部の開設を含む事業展開を見据えて、業務運営の効率化と収支改善に取り組むとしています。[4]

30日でやること

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:岩手保健医療大学の採用情報のページを開き、2つの欄に事務職員の募集が出ていないか確かめる
  • 4〜8日目:令和7年度事業報告書の事務局の項目を読み、人事評価・会議・研修の仕組みを自分の言葉で説明できるようにする
  • 9〜13日目:法人が専門性を求める教務・会計事務・情報処理のうち、自分が話せる経験を1つ選んで整理する
  • 14〜18日目:中期計画の職員の資質向上の目標を読み、自分がどう学び続けるかを書き出す
  • 19〜22日目:仙台看護学部の設置計画と、構想段階で変更の可能性があることを整理する
  • 23〜27日目:募集が出ていない間に、岩手県内のほかの大学の職員採用も並行して調べる
  • 28〜30日目:募集が出たら確かめる項目(雇用形態、応募資格、初任給、勤務先、選考、日程)の一覧を作っておく
[1] [4] [5] [6] [3]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、岩手保健医療大学の採用情報の3つのページ、学校法人二戸学園の令和7年度事業報告書、中期計画、令和8年度事業計画、法人情報のページと包括連携協定のお知らせで確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。募集が出たら、必ず最新の要項を確認してください。自分の経験をどう話に組み立てるかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 岩手保健医療大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 大学公式サイトの採用情報のページ。「岩手保健医療大学」と「仙台看護学部(仮称)」の2つの欄へのリンクだけが載っている
  2. 岩手保健医療大学 採用情報(岩手保健医療大学)確認日:2026-09-27 / 採用情報のうち岩手保健医療大学の欄。教員の募集に関するお知らせとして、成人看護学領域の准教授または講師の公募(条件、提出書類、募集期間、採用予定日、採用方法、主な仕事)だけが載っている。事務職員の募集は載っていない
  3. 岩手保健医療大学 採用情報(仙台看護学部(仮称))確認日:2026-09-27 / 採用情報のうち仙台看護学部(仮称)の欄。令和10年4月の大学名称の変更予定と仙台看護学部の設置計画(構想段階)、所在地、老年看護学領域の教授の公募だけが載っている
  4. 学校法人二戸学園 令和7年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 法人情報のページの「事業計画及び報告(学校法人二戸学園)」の令和7年度からリンク。法人の概要(沿革、設置する学校、学生数、教職員の概要)、法人と大学の事業の概要(事務局の業務体制、人事考課、FD・SD、研修)、経営状況の分析
  5. 学校法人二戸学園 中期計画(令和8(2026)年度~令和13(2031)年度)確認日:2026-09-27 / 法人情報のページの「中期計画(学校法人二戸学園)」からリンク。第2期中期計画の前文(仙台での看護学部の設置と大学名の改称)、基本方針、業務執行体制の見直しと人事管理、効率的な事務体制、職員の資質向上、仙台看護学部の設置
  6. 学校法人二戸学園 令和8年度事業計画確認日:2026-09-27 / 法人情報のページの「事業計画及び報告(学校法人二戸学園)」の令和8年度からリンク。中期計画の項目ごとの令和8年度の計画(専門性の高い人材の採用、若手事務職員の育成、人事考課、職員の資質向上、人件費、仙台看護学部の設置準備)
  7. 岩手保健医療大学 法人情報確認日:2026-09-27 / 学校法人二戸学園の法人概要、財務情報、財産目録、中期計画、ガバナンス・コード、事業計画及び報告の一覧
  8. 岩手保健医療大学 「学校法人二戸学園岩手保健医療大学と独立行政法人国立病院機構仙台医療センターとの看護学部設置・運営に関する包括連携協定書」の締結について確認日:2026-09-27 / 2025年10月7日のお知らせ。令和7年9月25日に包括連携協定を締結したこと、協定の目的、令和10年4月の看護学部の設置を目標とすること