どの大学の卒業生が人間総合科学大学の職員になっているのか

他大学が公表している進路資料では、就職先として人間総合科学大学(学校法人早稲田医療学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。‌‌​‌​​‌​‌‌​​​​‌​​​​‌​‌‌‌​​‌‌​​​‌​​‌‌‌‌‌​​​‌​​‌‌‌​​‌​​​‌‌‌‌‌​​‌‌​

大学・法人が公表していること[1] [2] [8]

人間総合科学大学の公式サイトには、事務職員の職員紹介や出身大学の一覧は載っていません。採用情報のページにあるのは教員等の募集で、法人のサイトの採用情報も教員募集ページへの案内だけです。[1] [2]

令和4年度の自己点検評価書には、事務組織と職員の役割は書かれていますが、職員の出身大学・出身学部や採用の経路は書かれていません。書かれているのは、たとえば次のようなことです。[8]

  • 事務組織は「学校法人早稲田医療学園 事務組織規程」と「事務分掌規程」で、法人事務局と大学事務組織の役割を定めている
  • 各種委員会の構成員に事務職員を置き、委員会では教員と同じように審議に参加している
  • 蓮田・岩槻の各キャンパス事務局に学務課を置き、職員が教務・学生支援・総務・入試・広報・大学院などを担当している
[8]

法人と大学が掲げていること(使命と教職協働)

採用ページには、事務職員に求める人物像は書かれていません。そのかわり、法人が掲げている使命と、大学運営で職員に期待している役割は、公式の資料から読み取れます。[1] [3] [8]

学校法人早稲田医療学園の使命[3]

学園概要のページは、本学園は「人々の健康と幸福を支援する人材を育成する」という使命をもち、人間総合科学大学と早稲田医療技術専門学校を運営していると書いています。学園は1953年に東京カイロプラティック学院として創設され、医療の理論と実践に幅広い一般教養を加えた医療系の総合教育機関として、「知、技、心」のバランスのとれた人材教育を重んじる校風をもつと説明しています。[3]

人間総合科学大学は2000年に創立されました。学園概要は、人間を「こころ」・「からだ」・「文化」の面から科学的に探求する大学で、学習者のさまざまなスタイルにあわせて自由に学べる私学初のディスタンス・ラーニング大学だと紹介しています。通信制の学科と通学制の学部をあわせ持つことが、この大学の事務の仕事の特徴にもつながります。[3]

教職協働と職員の研修[8]

令和4年度の自己点検評価書は、職員の資質・能力の向上について、FD・SD推進委員会と法人事務局が連携して職員の研修を実施していると書いています。FD・SD推進委員会には各学科の教員だけでなく、各学部の事務職員や法人職員も委員として参加し、教職協働の研修会を企画から実施まで行っています。[8]

法人は「学校法人早稲田医療学園 事務職員研修費取扱規程」を定めていて、その目的を「職員の自主的な自己啓発を推進し、職員としての資質向上及び充実した事務組織の構築に努めることにより、学園及び設置校の発展を図る」ことだとしています。研修費は図書資料費、研修会等参加費、その旅費交通費などとして支給され、学外の研修に参加できるよう支援していると書かれています。[8]

同じ評価書は、今後の方針として、教学マネジメントやIRを扱う外部研修会への定期的な参加と研修内容の学内共有を進め、幅広い業務知識を持った人材を育成するとしています。求める人物像の文章はありませんが、委員会で審議に加わり、学外研修で学んだことを持ち帰る職員が想定されていることは読み取れます。[8]

採用の仕組み。私立大学なので法人独自の採用

人間総合科学大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。事務職員を採用するのは、大学を設置する学校法人早稲田医療学園です。[3]

2026年9月27日時点で、大学の採用情報のページは「教員等採用情報」で、ページの冒頭は「現在、早稲田医療学園では下記の教員等募集を行っております。」です。並んでいるのは、次世代生命科学部(仮称・設置構想中)、人間科学部、保健医療学部、大学院の教員や助手の募集で、事務職員の募集はありません。[1]

法人のサイトの採用情報のページも、載っているのは「学校法人早稲田医療学園 教員募集ページ」への案内だけです。事務職員の選考の流れ(書類選考・筆記試験・面接の回数など)は、大学の公式サイトにも法人のサイトにも書かれていません。この記事では推測で書きません。[2]

採用ページに並んでいる募集(2026年9月27日時点)[1]

  • 次世代生命科学部(仮称・設置構想中):専任教員募集(アニマルサイエンス、バイオサイエンス)
  • 人間科学部:AI・データサイエンス領域の専任教員、健康栄養学科の専任教員、管理栄養士・栄養士養成課程の助手及び助手補、心身健康科学科の専任教員など
  • 保健医療学部:看護学科の教員(成人・老年・小児看護学領域)、看護学科の非常勤実習助手
  • 大学院:脳科学論・認知脳科学特講の非常勤教員
[1]

助手や実習助手は教育を補助する職で、事務職員とは別の募集です。教員の募集には履歴書と教育研究業績書の様式が用意されていますが、事務職員向けの様式はありません。[1]

職員の仕事。2つのキャンパスの事務局と法人事務局

令和7年度の事業報告書に載っている法人の組織図(2025年4月1日現在)では、事務の組織は次のように分かれています。[6]

学校法人早稲田医療学園の事務の組織(令和7年度事業報告書の組織図より)
組織置かれている課など
法人事務局企画課、総務課
事務局学務課(人間総合科学大学の事務局長の下に置かれている)
早稲田医療技術専門学校保健学科に事務長
[6]

令和4年度の自己点検評価書によると、蓮田・岩槻の各キャンパス事務局に学務課を置き、各職員が教務・学生支援・総務・入試・広報・大学院などの業務を担当しています。業務の状況に応じて柔軟に職員を配置して対応する連携体制をとっているとも書かれています。課が細かく分かれた大学とちがい、1つの課の中で幅広い業務を受け持つ形です。[8]

キャンパスと置かれている学部(採用情報のページの所在地より)
キャンパス置かれている学部・研究科所在地
蓮田キャンパス人間科学部、大学院さいたま市岩槻区馬込
岩槻キャンパス保健医療学部さいたま市岩槻区太田
東京サテライト人間科学部、大学院東京都新宿区西早稲田
[1]

委員会とワーキンググループ[8] [7]

自己点検評価書は、各種委員会のすべてが教員と職員の双方で構成・運営されていると書いています。特別な検討事項にはワーキンググループをつくり、「就職対策」「学修支援」などのワーキンググループが課題に取り組んでいます。令和8年度の事業計画でも、キャリア形成は「就職対策ワーキンググループ」が担当し、初年次からの科目や3年次後期までの就職ガイダンス、企業・自治体へのインターンシップを進めるとしています。[8] [7]

これから増える仕事[7]

令和8年度の事業計画には、事務の仕事にも関わる大きな動きがいくつも書かれています。心身健康科学科(通学課程)は2025年10月28日に認可され、2026年度から新入生を迎えて開設しました。2026年2月には「次世代生命科学部デジタル生命科学科の設置計画」を大学・高専機能強化支援事業に申請しています。人件費については、学部再編に向けて段階的に整備し、組織体制を強化していくとしています。[7]

同じ計画は、定員充足が厳しい学科があることを率直に書き、オープンキャンパスや個別相談会の充実、広報の見直しによる定員充足を目指すとしています。入試・広報や学生支援は、事務職員が関わることの多い分野です。[7]

応募できる条件と待遇について分かること

2026年9月27日時点で事務職員の募集が出ていないため、応募資格・初任給・勤務時間・休日・採用予定数は、公式サイトからは確かめられません。確かめた範囲は、大学の採用情報のページ、法人サイトの採用情報・学園概要・事業報告書、大学の情報公開のページです。[1] [2] [3] [5] [4]

公式から確かめられること・確かめられないこと(2026年9月27日時点)
項目状況
事務職員の募集掲載なし(採用情報は教員等の募集のみ)
法人サイトの採用情報教員募集ページへの案内のみ
事務職員の人数33名(2025年5月1日現在・令和7年度事業報告書)
職員の研修FD・SD推進委員会と法人事務局による研修、事務職員研修費取扱規程による学外研修の支援
勤務地蓮田キャンパス・岩槻キャンパス(ともにさいたま市岩槻区)、東京サテライト
応募資格・初任給・勤務時間・休日公式サイトからは確かめられない
[1] [2] [6] [8]

教員等の募集要項に書かれている条件は教員や助手のもので、事務職員に同じ条件が当てはまるかは分かりません。事務職員の募集が出たときに、その要項で必ず確かめてください。[1]

募集の時期。公式に残る事務職員の募集は見当たらない

2026年9月27日時点で、大学の採用情報のページにも法人のサイトにも、事務職員の募集の告知や日程は載っていません。過去の事務職員の募集要項も、公式サイトには残っていません。[1] [2]

そのため、この記事では「例年◯月に募集」といった時期は書きません。確かめられるのは、採用情報のページが「教員等採用情報」として更新されていることと、法人の採用情報がそのページにつながっていることです。事務職員の募集が出るとすれば、まずこの2つのページを確かめるのが確実です。[1] [2]

探す場所(2026年9月27日時点)
ページ今の表示
教員等採用情報のページ教員・助手等の募集のみ。事務職員の募集なし
法人サイトの採用情報教員募集ページへの案内のみ
法人サイトの事業報告書・財務状況報告書令和5年度〜令和7年度の事業報告書、令和6年度〜令和8年度の事業計画と予算
[1] [2] [5]

公開されている数字。事務職員33名、教育職員75名

数字は、法人と大学が公表している資料にあるものだけを並べます。[6] [9] [8]

学校法人早稲田医療学園の教職員数(2025年5月1日現在・令和7年度事業報告書)
区分人間総合科学大学早稲田医療技術専門学校法人事務局
教育職員7540
事務職員3312
[6]

人間総合科学大学の事務職員は33名です。令和4年度の自己点検評価書では、2022年5月1日現在の大学の職員数は35名でした。資料の作り方が同じかどうかは書かれていないので、増減の比較には使わないでください。[6] [8]

人間総合科学大学の在籍者数(2025年5月1日現在)
学部・学科・専攻在籍者数
人間科学部 心身健康科学科(通信)正科生822
人間科学部 健康栄養学科198
人間科学部 ヘルスフードサイエンス学科93
保健医療学部 看護学科286
保健医療学部 リハビリテーション学科243
人間総合科学研究科 心身健康科学専攻(修士課程)56
人間総合科学研究科 心身健康科学専攻(博士後期課程)43
人間総合科学研究科 健康栄養科学専攻(修士課程)7
[9]

心身健康科学科(通信)には、正科生822名のほかに科目履修生・特別聴講生が981名いて、総合計は1,803名です。学部の正科生と大学院生を足すと1,748名で、事務職員33名で単純に割ると1人あたりおよそ53名です。通信制の学生には社会人学生が385名いて、通学の学生とは違う支援が必要になります。[9] [6]

30日でやること。募集が出る前に準備できること

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば採用されるという意味ではありません。[1]

  1. 1〜3日目:大学の「教員等採用情報」と、法人サイトの採用情報をブックマークする。いまは教員等の募集だけで、事務職員の募集は出ていない
  2. 4〜7日目:学園概要の使命と沿革を読み、医療系の専門学校から始まった法人が、通信制の大学を開いた流れを自分の言葉で説明できるようにする
  3. 8〜14日目:令和8年度の事業計画を読み、通学課程の心身健康科学科の開設、次世代生命科学部の設置計画、定員充足への取り組みのうち、事務の立場で関われそうなことを3つ書き出す
  4. 15〜21日目:自己点検評価書の職員の研修の項を読み、教職協働や学外研修について、自分の経験(アルバイト・サークル・ゼミ)と結びつけて話せることを1つ用意する
  5. 22〜30日目:通信制の学生(社会人学生が多い)と、看護・リハビリの学生の両方を支える仕事を想像し、どちらにどう関わりたいかを1分で話せるようにする
[1] [2] [3] [7] [8] [9]

募集が出ていない大学を志望するときは、大学職員の業界ページで他の大学の選考の流れや時期もあわせて見ておくと、準備の順番が立てやすくなります。採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 人間総合科学大学 教員等採用情報確認日:2026-09-27 / 採用情報のページの冒頭文、募集の一覧(次世代生命科学部・人間科学部・保健医療学部・大学院の教員・助手等の募集。事務職員の募集なし)、蓮田キャンパス・岩槻キャンパス・東京サテライトの所在地(2026年9月27日確認)
  2. 学校法人早稲田医療学園 採用情報確認日:2026-09-27 / 法人サイトの採用情報のページ。載っているのは教員募集ページへの案内のみ(2026年9月27日確認)
  3. 学校法人早稲田医療学園 学園概要(学園情報、理念と沿革)確認日:2026-09-27 / 学園の使命、学園の願い、沿革(1953年創設・2000年人間総合科学大学創立など)、学園組織の説明
  4. 人間総合科学大学 情報公開確認日:2026-09-27 / 教育研究上の基礎的な情報、在学する学生の数、中期計画、自己点検評価書、事業報告書への案内
  5. 学校法人早稲田医療学園 事業報告書・財務状況報告書確認日:2026-09-27 / 令和5年度〜令和7年度の事業報告書、令和6年度〜令和8年度の事業計画・予算の一覧
  6. 学校法人早稲田医療学園 令和7年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 設置している学校の教職員数(2025年5月1日現在:人間総合科学大学 教育職員75・事務職員33、早稲田医療技術専門学校、法人事務局)、学校法人の組織図(2025年4月1日現在:法人事務局の企画課・総務課、大学の事務局・学務課)。画像のPDFのため画像で目視
  7. 学校法人早稲田医療学園 令和8年度事業計画確認日:2026-09-27 / 第二次中期計画、心身健康科学科(通学課程)の開設、次世代生命科学部デジタル生命科学科の設置計画、定員充足への取り組み、就職対策ワーキンググループ、予算編成方針(人件費・組織体制)
  8. 人間総合科学大学 令和4年度自己点検評価書確認日:2026-09-27 / 学生数・教員数・職員数(2022年5月1日現在・職員数35)、事務組織規程・事務分掌規程、キャンパス事務局の学務課、教職協働、FD・SD推進委員会による職員の研修、事務職員研修費取扱規程
  9. 人間総合科学大学 2025年度 学生数・入学者数等確認日:2026-09-27 / 学部・学科・研究科ごとの在籍者数、心身健康科学科の科目履修生・特別聴講生、社会人学生数(2025年5月1日現在)