会社が学歴について書いていること(引用)

まず初任給です。区分が6つあります。[1]‌​‌‌​​​‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌​‌​​‌​​‌‌‌‌​​‌‌‌​‌‌​​‌‌​‌​​​‌‌​‌​​‌‌​‌‌‌​‌‌​‌

初任給(2026年度実績。京都本社、びわこ工場勤務の場合)
区分金額
博士了月給32万7,000円
修士了月給31万円
大学卒月給28万5,000円
高専(専攻科)卒月給28万5,000円
高専(本科)卒月給26万円
短大・専門卒月給24万9,000円
[1]

注目してほしいのは下の3行です。高専の専攻科を出た人は大学卒と同じ28万5,000円。高専の本科卒に26万円、短大・専門卒に24万9,000円。四年制大学を出ていない人の区分が3つあり、それぞれに金額が付いています。[1]

そしてこの会社は、採用実績の内訳も学歴別に公開しています。[1]

過去の採用実績(学歴別の内訳)
入社年合計博士修士学部高専・専門・短大高校
2025年入社(実績)44名1名15名24名0名4名
2026年入社(実績)42名1名17名15名3名6名
[1]

いちばん右の列に「高校」があります。2025年に4名、2026年に6名。高校卒の採用実績を人数で公開している会社は、この業界でも多くありません。2026年入社では「高専・専門・短大」も3名います。[1]

学歴と専攻については、HORIBAグループ共通の採用FAQに次の項目があります。[2]

文系について、会社が比率で書いている

文系の学生に向けた項目が、FAQに2つあります。まず営業職についてです。[2]

「まったく問題ございません」だけで終わらず、「約4分の3は文系出身」という比率を出しています。分析・計測機器のメーカーですが、営業職の4人に3人は文系ということです。[2]

逆向きの項目もあります。「理系の専攻ですが事務営業系職種への応募は可能ですか?」への答えは「応募可能です。営業職については、社員の約4分の1は理系のバックグラウンドを持っています。営業以外の職種も歓迎いたします。」。文系から技術系へ、理系から事務営業系へ、どちらの向きも塞がれていません。[2]

専攻についても答えがあります。「機械系や電気・情報系などの工学系の専攻でなくても、技術系職種で活躍できますか?」への答えは「研究開発や設計開発などの技術系職種では、さまざまな専攻分野出身の社員が活躍しています。」[2]

採用の枠組みそのものも公開されています。「弊社の正社員は全て総合職採用のため、職種や勤務地の限定は原則ございません。ただし、選考は主に技術系と事務営業系に分かれており、初期配属はこの分類に基づいて行われます。なお、いずれも将来的な異動の可能性はございます。」。募集職種は「研究開発、設計開発、ソフト開発、コンストラクションエンジニア、生産技術、品質管理、製造、社内SE、国内営業、海外営業、営業事務、事業企画、経理・財務・経営管理、人事・総務、広報・宣伝・マーケティング、プロダクトデザイン、資材・購買、生産管理、法務・知財管理、秘書 ほか」と20種類が並びます。[1] [2]

既卒についても項目があります。「既卒や就業経験があっても、新卒採用として応募は可能でしょうか。」への答えは「応募可能です。新卒採用の選考フローなどについては、エントリー後にマイページでご確認ください。」。卒業後何年以内という上限は、この答えの中には書かれていません。[2]

休みと選考。段階は少ない

公開されている条件
項目内容
就業時間京都本社・工場は8:30〜17:15。その他は勤務地により異なる
休日(2025年度)完全週休2日制(土・日)、GW、年末年始。年間休日122日 ※一部祝日と平日の入替あり
有給休暇採用時3日、3か月後10日(4月1日入社の場合)、最高21日。半日(年間20日)・時間単位(年間40時間)の取得も可
そのほかの休暇リフレッシュ休暇(勤続10年・20年)、慶弔関係など特別休暇、積立有給休暇ほか
昇給・賞与昇給 年1回(4月)、賞与 年2回(6月、12月)
諸手当次世代育成手当、通勤手当、外勤手当、住宅補助手当(適用者は会社規程による)ほか
[1]

選考ステップは5段階です。原文は矢印でつないで1行に書かれているので、段階ごとに分けて引くと「エントリー」「Web会社説明会」「書類選考(Webエントリーシート)」「2回程度の選考(対面・Web面接、適性検査など)」「内々定」。面接の回数を「2回程度」と書いています。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

「学歴に頼らず勝負する」は気持ちの問題ではなく、選考のどこが大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。この会社の公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:四年制大学を出ていない人の区分が、初任給に3つある

高専(専攻科)卒・高専(本科)卒・短大/専門卒。専攻科卒は大学卒と同額です。[1]

土俵2:採用実績に「高校」の人数が載っている

2025年入社4名、2026年入社6名。会社が自分で数字を出しています。[1]

土俵3:文系から営業職へ行く道が比率で示されている

「営業職の社員のうち約4分の3は文系出身です。」。文系が例外ではなく多数派の職種がある、ということです。[2]

土俵4:グループ4社に自由に応募できる

「応募する会社は自由に選ぶことができ、グループ内の4社全てに応募することも、1社または2社のみの応募も可能です。」。1社に落ちても他の3社が残ります。ただし「選考および採用は各社別で実施しております。」なので、別々の選考です。[2]

大学側の資料で確かめる。6大学

この会社は採用実績校を公開していません。そこで、大学が自分で出している進路資料の側から確かめます。逆転就活コラムでは、大学の公式資料を集めて、そこに載っている企業名を確認しています。堀場製作所について、2022年度以降の資料で確認できたのは6大学です。[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

堀場製作所を就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月11日確認)
大学・学部/研究科掲載されている資料対象年度
京都産業大学(全学)「主な就職先(抜粋)」の「精密・光学・レンズ・医療」の欄2025年度(2025年9月・2026年3月卒業者)
立命館大学 産業社会学部「進路・就職先一例」の専門・技術サービス業2023年度
名古屋市立大学 芸術工学部「令和7年度学部卒業生の主な就職先」(人数1名)令和7年度
大阪工業大学 大学院 知的財産研究科 知的財産専攻「就職状況一覧[大学院]」の「主な就職先」2023〜2025年度
龍谷大学 先端理工学部/大学院理工学研究科「就職実績一覧」(2年続けて掲載)2023年度/2024年度
京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 博士前期課程「令和7年度卒業・修了者 就職先一覧」令和7年度
[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

上から4行に注目してください。京都産業大学は学部の区分がない全学の一覧、立命館大学は産業社会学部、名古屋市立大学は芸術工学部、大阪工業大学は知的財産研究科の知的財産専攻。分析・計測機器のメーカーですが、大学側の資料に残っているのは理工系だけではありません。会社が「営業職の社員のうち約4分の3は文系出身です」と書いていることと、噛み合っています。[2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:初任給の6区分を見て、自分の区分に金額が付いているかを確かめる。採用実績の「高校」「高専・専門・短大」の人数も見る
  • 4〜7日目:技術系と事務営業系のどちらで受けるかを決める。総合職採用なので職種や勤務地は限定されない
  • 同じ週:グループ4社のうちどこに出すかを決める。4社全部でも、1社でも2社でもよい。ただし選考は各社別
  • 8〜14日目:エントリーする。次はWeb会社説明会
  • 15〜21日目:Webエントリーシートを出す。書類選考のあとは「2回程度の選考(対面・Web面接、適性検査など)」
  • 22〜30日目:面接に備える。文系なら、営業職の4人に3人が文系だと会社が書いていることを前提に、志望動機を組み立てる
[1] [2]

この会社について分からないことは、分からないままにしてください。応募者数も、採用実績校も、既卒の年数の上限も公開されていません。会社が出していない情報を推測で埋めて、応募するかどうかを決めないでください。[1] [2]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 堀場製作所 新卒採用情報(HORIBAグループ採用サイト内の「堀場製作所」の区画)確認日:2026-09-11 / 初任給6区分(博士了327,000円/修士了310,000円/大学卒285,000円/高専専攻科卒285,000円/高専本科卒260,000円/短大・専門卒249,000円、2026年度実績)・過去採用実績(2025年入社44名/2026年入社42名。博士・修士・学部・高専専門短大・高校の内訳)・職種一覧・選考ステップ・就業時間・年間休日122日・有給休暇・福利厚生
  2. HORIBAグループ 採用FAQ確認日:2026-09-11 / グループ4社共通のFAQ。既卒や就業経験がある人の応募・グループ一括採用かどうか(選考および採用は各社別)・総合職採用と技術系/事務営業系の分類・学部生と高専生の採用・工学系以外の専攻・理系から事務営業系への応募(営業職の約4分の1が理系)・文系から営業職(約4分の3が文系)・博士の採用
  3. 京都産業大学 進路状況統計確認日:2026-09-11 / 「2025年度(2025年9月・2026年3月卒業者)主な就職先(抜粋)」の「精密・光学・レンズ・医療」の欄に株式会社堀場製作所(学部の区分なし)
  4. 立命館大学 2023年度 進路・就職状況確認日:2026-09-10 / 産業社会学部の「進路・就職先一例」専門・技術サービス業に(株)堀場製作所
  5. 名古屋市立大学 学生数・卒業者数等のデータ確認日:2026-09-10 / 「令和7年度学部卒業生の主な就職先」芸術工学部の欄に堀場製作所(1名)
  6. 大阪工業大学 就職状況一覧[大学院]確認日:2026-09-10 / 「主な就職先(2023-2025年度)」知的財産研究科 知的財産専攻の欄に堀場製作所
  7. 龍谷大学 2023年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 先端理工学部と理工学研究科の欄に株式会社堀場製作所
  8. 龍谷大学 2024年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 理工学研究科の欄に株式会社堀場製作所
  9. 京都工芸繊維大学 令和7年度 卒業・修了者 就職先一覧確認日:2026-09-10 / 工芸科学研究科博士前期課程の就職先一覧に株式会社堀場製作所(複数の専攻が入り組んだ並びのため、どの専攻の欄かは特定できなかった)
  10. 金沢工業大学 進路データ 都道府県別 主な就職先確認日:2026-09-10 / 都道府県別の在籍者数の累計。年度別の就職者数ではないため表に入れなかった。表に入れなかった理由の出典

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