どの大学の卒業生が横浜薬科大学の職員になっているのか
他大学が公表している進路資料では、就職先として横浜薬科大学(学校法人都築第一学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
大学が公表している職員の情報[1] [3]
横浜薬科大学は、職員の出身大学や出身学部を公表していません。「採用情報」のページに職員紹介や先輩の声はなく、職員のキャリアを紹介するページも見当たりません。公式に確かめられるのは、次のことです。[1] [3]
- 大学の本務職員は43人、本務教員は108人(2026年5月1日現在、令和7年度事業報告書)
- 法人本部の本務職員は13人(同)。法人本部に本務教員はいない
- 同じ法人のむろずみ幼稚園の本務職員は1人、むろずみ保育園は3人(同)
- 2025年度に退職した職員は11人、採用した職員は0人(同)
大学と法人本部を合わせた本務職員は56人です。薬学部1学部の大学で、事務の仕事はこの50人あまりの職員が担っていることになります。出身大学が分からない以上、「どこの卒業生が有利か」を考える材料はありません。応募の準備は、次の節からの大学の考え方と事業の中身を手がかりにします。[3]
採用ページに事務職員の人物像はない。大学が掲げている建学の精神
2026年9月27日時点の「採用情報」のページは、「薬学部教員の公募」と「パート職員の公募」の2つの欄だけで構成されています。事務職員の募集欄はなく、大学が事務職員に求める人物像や学歴の条件も書かれていません。[1]
建学の精神と教育の理念[3]
学校法人都築第一学園の令和7年度事業報告書は、建学の精神を「個性の伸展による人生練磨」と書いています。教育の理念・目的としては、この建学の精神のもとで「より豊かに、より高度に、一貫性をもって創造的に自分を完成させる生き方を推進します。」とし、横浜薬科大学では人の苦しみの分かる惻隠の心を持った薬剤師を育成すると説明しています。[3]
事務職員は薬剤師を育てる教育を直接担うわけではありませんが、学生の奨学金、入試、就職支援、実務実習の段取りなど、この目的を支える仕事をします。面接の準備では、建学の精神と、薬剤師を育てる大学の目的を自分の言葉で説明できるようにしておくのが自然です。[3] [5]
大学紹介ページにある「教員像」は教員向け[5]
大学紹介のページには、大学として求める教員像と、横浜薬科大学教員の持つべき資質が書かれています。これは教員についての記述で、事務職員の人物像ではありません。ただ、大学が人の苦しみが分かる惻隠の心を教育の軸に置いていることは、事務職員として働くうえでも知っておきたい背景です。[5]
女性の事務職員の登用を課題に掲げている[8]
学校法人都築第一学園(横浜薬科大学)の女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(計画期間2022年4月1日から2025年3月31日まで)は、教員では女性の管理職登用が進んでいる一方、「事務職員においては管理職等への女性の配置が低調である。」と課題を書いています。目標は女性事務職員の管理職等への登用で、主任ポストへの女性の登用を進め、管理職等の候補者を育てるとしていました。[8]
採用の仕組み。事務職員の選考方法は公表されていない
横浜薬科大学は学校法人都築第一学園が設置する私立大学です。国立大学のような統一の採用試験はなく、職員は法人・大学が独自に採用します。ただし、2026年9月27日時点で、事務職員の選考の流れ(エントリー、書類、試験、面接の回数など)は公式サイトに書かれていません。[1] [3]
いま公募しているのはパート職員(調理師)だけ[1] [2]
「採用情報」のページで公募しているのは、パート職員(調理師)です。募集要項のPDFによると、所属は横浜薬科大学庶務課、就業場所は大学内の学生食堂で、選考方法は「書類選考、面接」、応募資格は調理師免許が必須です。調理業務の募集で、新卒の事務職員の募集ではありません。[1] [2]
法人の中での大学の位置[3] [7]
学校法人都築第一学園が設置しているのは、横浜薬科大学と、福岡市早良区のむろずみ幼稚園・むろずみ保育園です(令和7年度事業報告書)。法人の事務所は大学と同じ横浜市戸塚区俣野町601にあります。事業報告書は本務教職員の数を「法人本部」と「横浜薬科大学」に分けて載せていて、職員の所属が法人本部と大学の2つに分かれていることが読み取れます。[3]
大学のサイトの「グループ校」のページには、第一薬科大学、日本薬科大学、日本経済大学など、都築学園グループの学校が並んでいます。ただ、これらは都築第一学園が設置する学校ではありません(令和7年度事業報告書の設置する学校の欄)。グループの学校で職員をまとめて採用するという記述は、横浜薬科大学の公式サイトにはありません。[7] [3]
職員の仕事。事業報告書に書かれている大学の事業
横浜薬科大学は、職員紹介や部署紹介を公式サイトに載せていません。ここでは、令和7年度事業報告書が大学の事業として報告している内容のうち、事務の仕事と関わりの深いものを並べます。どの部署の職員がどの仕事を受け持つかは書かれていません。[3]
| 分野 | 報告されている内容 |
|---|---|
| 入試・学生募集 | 薬学部の志願者1,644名、入学者339名、入学定員倍率0.92倍。高校への出張授業75回(延べ2,928名が参加) |
| 奨学金・修学支援 | JASSO奨学金の採用者370名(455件)、大学等修学支援新制度の在学生の認定者252名、新入生26名 |
| 学生サービス | 学生証を含む各種証明書の発行2,783件、健康診断の受検者2,058名(受検率92%)、医務室の利用413件 |
| 就職支援 | 就活セミナー延べ34回(1,369名が参加)、合同企業説明会の参加企業団体194社、学内企業説明会11回、キャリアセンター利用者延べ755人 |
| 研究・連携 | 共同研究等25件、科学研究費30,999千円、共同研究等(文科省以外)49,269千円 |
| 社会連携・国際交流 | 市民公開講座5回、学生の短期留学・研修3件(英国・台湾・韓国)、海外教員の来訪4件 |
事業報告書は、フレッシュマンセミナーを新入生を5クールに分けて2泊3日、全11日間の日程で実施したことや、学内企業説明会、同窓会との卒後教育講座の共催なども報告しています。6年制の薬学部では、病院や薬局での実務実習も教育の柱です。大学紹介のページは、病院及び薬局における実務実習を実施すると書いています。こうした行事や実習の段取りの多くは、教員と職員が一緒に回す仕事です。[3] [5]
研修[3]
令和7年度事業報告書によると、FD・SD活動として、2025年4月、7月、2026年2月に募集広報、退学者の抑制対策、国家試験対策などの検討会を開き、2026年2月にはハラスメント講演会を開いています。SDは職員の能力開発の取り組みを指します。[3]
応募できる条件と待遇。事務職員の条件は公表されていない
2026年9月27日時点で、事務職員の応募資格・初任給・勤務時間・休日などの条件は、公式サイトに載っていません。参考として、いま公募されているパート職員(調理師)の要項の条件を並べます。新卒の正規職員の条件ではないので、比べるときは注意してください。[1] [2]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 職名・人数 | 調理師(学生食堂)1名。所属は横浜薬科大学庶務課 |
| 契約期間 | 入職日から2026年3月31日まで。半年ごとに更新の可能性あり(原則更新)、試用期間1か月 |
| 勤務日・時間 | 週6日(月〜土)、シフトにより調整。月〜金は7時から15時または7時から14時 |
| 給与 | 時給1,395円。昇給・賞与・退職手当なし、交通費あり |
| 保険 | 雇用保険・社会保険あり、労災保険適用 |
| 応募資格 | 調理師免許必須。実務経験のある人を歓迎 |
| 選考・書類 | 書類選考と面接。履歴書、職務経歴書、調理師免許の写し |
要項には、約11名体制で1日に約400食を調理すると書かれています。学生食堂の規模から、学生が毎日大学で過ごす時間の長さもうかがえます。[2]
事務職員として応募したい場合、学歴の条件や新卒で応募できるかどうかは、募集が出たときの要項で確かめるしかありません。わからないことは大学の代表電話や「お問い合わせ」から尋ねてください。[1]
募集の時期。職員の採用は2024年度10人、2025年度0人
2026年9月27日時点で、「採用情報」のページに事務職員の募集はありません。過去の事務職員の募集要項も、このページには残っていません。そのため、何年に何月ごろ募集が出たかは、公式サイトからは確かめられません。[1]
手がかりになるのは、法人が毎年公表している事業報告書の「人事管理」の欄です。採用した職員の数が年度ごとに書かれています。新卒と中途の内訳や、どの部署に配属されたかは書かれていません。[3] [4]
| 年度 | 退職した職員 | 採用した職員 | 退職した教員 | 採用した教員 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度(令和6年度事業報告書) | 12名 | 10名 | 8名 | 10名 |
| 2025年度(令和7年度事業報告書) | 11名 | 0名 | 6名 | 4名 |
2024年度は職員を10人採用していますが、2025年度は採用が0人でした。本務職員の数は、2025年5月1日現在の法人本部20人・大学49人から、2026年5月1日現在の法人本部13人・大学43人に減っています。次の募集がいつ出るかは公式サイトに書かれていないため、この記事でも推測で書きません。[4] [3]
事業報告書は大学の「情報公開」のページで、私立学校法に基づく情報公開の一つとして年度ごとに公表されています。次の年度の報告書が出たら、採用の欄を確かめると、職員の採用がどう動いたかが分かります。[6]
公開されている数字。学部生2,173人、大学の本務職員43人
数字は、学校法人都築第一学園の事業報告書が公表しているものだけを並べます。[3] [4]
| 区分 | 法人本部 | 横浜薬科大学 | むろずみ幼稚園 | むろずみ保育園 |
|---|---|---|---|---|
| 教員数 | 0人 | 108人 | 2人 | 16人 |
| 職員数 | 13人 | 43人 | 1人 | 3人 |
1年前の令和6年度事業報告書(2025年5月1日現在)では、横浜薬科大学の本務教員は110人、本務職員は49人、法人本部の本務職員は20人でした。[4]
| 学科等 | 入学定員 | 入学者 | 収容定員 | 在学者 |
|---|---|---|---|---|
| 健康薬学科 | 60 | 47 | 360 | 335 |
| 漢方薬学科 | 120 | 93 | 720 | 656 |
| 臨床薬学科 | 160 | 175 | 960 | 1,063 |
| 薬科学科(4年制) | 30 | 24 | 120 | 119 |
| 薬学部の計 | 370 | 339 | 2,160 | 2,173 |
| 大学院薬学研究科 | 13 | 4 | 34 | 21 |
薬学部の在学者2,173人に対して、大学の本務職員は43人です。単純に割ると、本務職員1人あたり50人ほどの学生になります。事業報告書によると、2026年3月卒業生の薬剤師国家試験の合格者は111名、合格率は77.62%でした。6年制学科の就職率(就職者数/就職希望者数)は73.4%、4年制学科は100%です(2026年5月1日現在)。[3]
30日でやること。募集が出たときにすぐ動ける準備
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。[1]
- 1〜3日目:「採用情報」のページをブックマークし、事務職員の募集欄が新しくできていないかを確かめる習慣をつける
- 4〜7日目:大学紹介のページを読み、6年制の薬学教育と、2015年に設けた4年制の薬科学科の違いを自分の言葉で説明できるようにする
- 8〜14日目:情報公開のページから令和7年度事業報告書を開き、学生支援・就職支援・入試の数字を読んで、職員として関わりたい仕事を1つ選ぶ
- 15〜21日目:建学の精神「個性の伸展による人生練磨」と、惻隠の心を持った薬剤師を育てるという目的に、自分の経験をどうつなげるかを文章にする
- 22〜30日目:薬学部の学生が国家試験や実務実習に向かう6年間を、事務の側からどう支えたいかを志望動機にまとめる。採用が年度によって0人の年もあることを踏まえ、ほかの大学の職員募集も並行して調べておく
志望動機は、公開されている事実から組み立てます。薬剤師を育てる6年制の大学であること、入学者や在学者の規模に比べて職員の数が少ないこと、奨学金・修学支援・就職支援の件数が多いこと。これらは法人が自分で書いていることなので、そこに自分の経験を重ねれば根拠のある志望動機になります。[5] [3]
採用の条件・日程・待遇は、募集が出たときの要項で必ず確かめてください。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 横浜薬科大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 2026年9月27日時点の表示。「薬学部教員の公募」の欄(「現在、公募は行っておりません。」)と「パート職員の公募」の欄(パート職員(調理師))の2つだけで、事務職員の募集欄はない
- 横浜薬科大学 パート職員(調理師)公募要項確認日:2026-09-27 / 採用情報のページからリンク。職名、所属(庶務課)、就業場所、人数、契約期間(入職日〜2026年3月31日、半年ごとに更新の可能性)、職務内容、勤務時間、時給、待遇、選考方法、応募資格、提出書類
- 学校法人都築第一学園 令和7年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 令和8年6月26日付。法人の概要、建学の精神、教育の理念・目的、沿革、設置する学校、入学者及び在学者の状況(2026年5月1日現在)、本務教職員(同)、人事管理(2025年度の退職・採用)、教育研究・学生支援・就職支援・社会連携の実績、FD・SD活動
- 学校法人都築第一学園 令和6年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 令和7年6月26日付。本務教職員(2025年5月1日現在)、人事管理(2024年度の退職・採用)
- 横浜薬科大学 大学紹介確認日:2026-09-27 / 大学の設立と6年一貫教育、4年制薬科学科の設置(2015年)、実務実習、大学として求める教員像と教員の持つべき資質(教員についての記述)
- 横浜薬科大学 情報公開確認日:2026-09-27 / 学校教育法施行規則・私立学校法等に基づく情報公開の一覧。事業報告書(令和4年度〜令和7年度)、学生状況、一般事業主行動計画などの掲載場所
- 横浜薬科大学 グループ校確認日:2026-09-27 / 大学のサイトに載っている都築学園グループの大学・短期大学・専門学校・高校などの一覧
- 学校法人都築第一学園(横浜薬科大学) 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画確認日:2026-09-27 / 計画期間2022年4月1日〜2025年3月31日。本学の課題(事務職員の管理職等への女性の配置)、目標と取組内容