どの大学から入っているのか。会社の公開リストと、大学側の資料の両方を見る
この会社は珍しく、募集要項に採用実績校を載せています。まずそれをそのまま引きます。「青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、奈良先端科学技術大学院大学、一橋大学、法政大学、北陸先端科学技術大学院大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、Boston University、Columbia University、University of California, Berkeley、University of California, Los Angeles、University of California, Irvine」[1]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 人数 | 対象年度 |
|---|---|---|---|
| 中央大学 商学部 | 「2025年度卒業生の主な就職先(就職者2名以上の企業・機関)」商学部の一覧に「フューチャー」2 | 2名 | 2025年度(2026年4月9日現在) |
| 青山学院大学(学部の別なし) | 「文科系・理系・文理融合系学部 就職者上位115社(5名以上が就職した企業)」に「フューチャー(株)」男6・女2・計8 | 8名 | 2023年度 |
| 青山学院大学(学部の別なし) | 前年度の同じ一覧に「フューチャー(株)」男4・女1・計5 | 5名 | 2022年度 |
| 千葉工業大学 金融・経営リスク科学科 | 「主な進路先」の金融・経営リスク科学科の欄に「フューチャー(株)」 | 記載なし | 記載なし |
| 公立千歳科学技術大学 | 「主な就職先企業 ※2021~2025年度実績」学術研究、専門・技術サービス業の欄に「フューチャー」 | 記載なし | 2021〜2025年度 |
| 高知工科大学 情報学群 | 「就職先企業名一覧」情報学群・情報通信業の欄に「フューチャー(株)」 | 記載なし | 2024年度〜2026年度卒業 |
ただし正直に、人数の重心も書いておく
人数が書かれている資料を見ると、青山学院大学が2023年度に8名、2022年度に5名、中央大学が2025年度に2名です。一方、千葉工業大学・公立千歳科学技術大学・高知工科大学の資料には人数が書かれていません。人数が書かれる一覧(青山学院大学は5名以上の企業だけを載せる形式)に載っているのは、リストにある大学のほうです。[5] [6] [7] [8] [9] [10]
載せなかった大学が1つある
岡山県立大学の「進路・就職」にも、情報系工学研究科 機械情報システム工学領域の主な就職先として社名が出ています。ただし掲載されているのは「令和2年度」の欄で、2020年度の単年です。この記事では単年の掲載は2022年度以降のものだけを表に入れる決まりにしているので、表からは外しました。[11]
「採用学部学科 全学部全学科」「選考の段階ではITスキルの有無は問いません」
募集要項の「採用学部学科」欄は、一言だけです。「全学部全学科」。対象者の欄にも「入社日までに大学、大学院を卒業予定の方、第2新卒の方(全学部全学科)」と書かれています。[1]
よくある質問の「文系・理系の差はありますか?入社前にITスキルはどれくらい必要ですか?」への答えはこうです。「選考の段階ではITスキルの有無は問いません。これまでも文系・理系を問わず、入社後にITスキルを貪欲に身につけて活躍している先輩が多数います。」[1]
選考が3種類ある。文系はどれを選ぶか
この会社の新卒採用には「ポテンシャル採用」「アドバンスト採用」「プロフェッショナル採用」の3つのカテゴリがあり、さらにポテンシャル採用の中に3種類の選考が用意されています。[1]
| 選考 | 対象として書かれている人 |
|---|---|
| ①PR選考 | 「文系・理系、IT経験の有無にかかわらず、フューチャーのカルチャーに共感し、お客様のビジネスや社会に貢献したい想いを持つ方すべてが対象です。」 |
| ②Tech選考 | 「個人で開発した経験がある方や大学で研究をしてきた方が対象となります。」 |
| ③競プロ選考 | 「競技プログラミングの経験があり、プログラミングが好きな方を募集します。(AtCoder 緑色コーダー以上)」 |
求める人物像は、3つの採用カテゴリに共通するものとして4項目が挙げられています。「コンサルティングスキルとITスキルの両輪でお客様の経営課題を解決し、未来価値向上に貢献意欲がある」「難しいことや経験のないことにもひるまずに挑戦できる」「自身やチームを成長させようとする向上心がある」「最後まで諦めない熱意・バイタリティがある」。ポテンシャル採用の求める人物像・経験には「IT経験不問」と書かれています。[1]
入社条件に「日商簿記2級」がある
募集要項の入社条件の欄には、こう書かれています。「日商簿記2級(選考時不要・入社までに取得必須)」。よくある質問でも「入社前に取得しなければならない資格はありますか?」への答えとして「日商簿記2級です。コンサルタントとして会計の基礎知識を身につけた上で入社をしてほしいという意図があります。受験費用は弊社で負担いたします。」とされています。[1]
待遇と働き方の条件。数字は高いが、注記まで読む
募集要項の待遇は、採用カテゴリごとに分かれています。[1]
| 項目 | 書かれている内容 |
|---|---|
| 職種 | ITコンサルタント(1職種) |
| 対象者 | 入社日までに大学、大学院を卒業予定の方、第2新卒の方(全学部全学科)※高等専門学校(本科)を卒業予定の方は、応募にあたり個別にご相談ください。 |
| 初任給 | ポテンシャル採用 月額375,000円/アドバンスト採用 月額406,300〜437,500円/プロフェッショナル採用 月額500,000円 ※固定残業代を含みます。※研修期間中はいずれの採用カテゴリも月額350,000円 |
| 年収想定(研修修了後) | ポテンシャル採用 600万円〜/アドバンスト採用 700万円〜/プロフェッショナル採用 800万円〜 |
| 各種手当 | 固定残業手当(50時間相当額)、通勤手当、出張手当、深夜・休日勤務手当、ライフプラン手当、その他規程により支給 |
| 勤務時間 | 専門業務型裁量労働制(所定労働時間7.5時間/日)※研修期間中はフレックス制(7.5時間/日) |
| 勤務地 | 東京(プロジェクト都合により全国出張あり、転勤なし) |
| 休日休暇 | 土日、祝日、年末年始(12月30より翌年1月4日まで)、その他会社が定めた日/有給休暇(入社時5日、半年後5日付与)、Future’s Holiday(リフレッシュ休暇)、Family休暇 ほか |
| 入社条件 | 日商簿記2級(選考時不要・入社までに取得必須) |
| 採用学部学科 | 全学部全学科 |
研修は3〜4か月。カリキュラムの7割がプログラミング
よくある質問の「新入社員研修の内容はどのようなものですか?」への答えはこうです。「研修期間は3~4か月で、フューチャーのITコンサルタントとしての“原理原則”を体得してもらうための研修となっています。カリキュラムの7割がプログラミングを中心としたIT基礎研修で、そのほか、ビジネスの基礎スキルやコンサルタントマインドなどを習得します。」[1]
研修のページには、新人研修の目的が「入社後約3ヶ月間でFutureのコンサルタントとしての基礎スキルを身につけ、カルチャーを理解すること」「ITの基礎知識はもちろん、ITコンサルタントとして現場で求められる考え方/動き方ができる人材を目指す」と書かれています。OJTについては「OJT状況を新人・OJTリーダーから月1回定期報告する仕組みとし、プロジェクト・教育チームがOJT状況をタイムリーに把握し、状況に応じて連携し、新人の成長に伴走できるようにする」とされています。[2]
評価と働き方
よくある質問の「評価制度について教えてください。」への答えは「完全360°評価制度です。具体的には、年1回(年末)、自己評価をプレゼンテーションで成果発表を行う機会があり、参加者は上司の他、同僚やメンバー、そして社員であれば誰でも参加が可能です。また、このプレゼンテーションで、次年度の目標や実現したいことを伝えるのはもちろんのこと、昇格や昇給希望を伝えることも可能であり、大変ユニークな制度となっています。」[1]
働き方については、WORKSTYLEのページに「現在では90%以上の社員がリモートワークを活用しています。また、セルフコントロール制(裁量労働制)を導入しているため、場所にも時間にも縛られない柔軟な働き方が可能です。」とあります。居住地については「場所にも時間にも縛られない働き方が可能なため、居住地を限定することなく全国各地から積極採用しています。」と書かれていますが、そのすぐ後に「※新卒採用は入社時からの適用は不可。」という注記があります。[3]
会社概要によると、フューチャー株式会社は1989年11月28日設立、資本金40億円、売上高は連結759億93百万円(2025年12月期)、社員数は連結3,624名(2025年12月末現在)、本社は東京都品川区大崎です。採用ページには、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定の最高ランクである「第3段階目」を取得していることも書かれています。[3] [4]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
採用実績校が難関大中心である以上、この会社で戦うには、大学名以外の材料を積む必要があります。公開情報から、その材料になる部分を4つ特定します。
土俵1:日商簿記2級を先に取る
前の節のとおり、入社条件が「日商簿記2級(選考時不要・入社までに取得必須)」です。選考の時点では不要ですが、入社までに必ず必要になります。[1]
土俵2:3つの選考のうち、自分に合う入口を選ぶ
ポテンシャル採用のPR選考は「文系・理系、IT経験の有無にかかわらず」全員が対象です。Tech選考は「個人で開発した経験がある方や大学で研究をしてきた方」、競プロ選考は「AtCoder 緑色コーダー以上」が対象とされています。[1]
土俵3:職種が1つしかないので、志望動機がぶれない
募集要項の職種は「ITコンサルタント」の1つだけです。新卒採用情報のページには「フューチャーは「ITコンサルタント」1職種での採用です。この「ITコンサルタント」にはITとビジネスを融合し真の課題解決を実現する「DXコンサルタント」や、技術のスペシャリティでお客様の改革をリードする「テクノロジースペシャリスト」も含まれます。」と書かれています。[1]
土俵4:第2新卒が新卒と同条件
よくある質問の「応募に関して、年齢制限はありますか?既卒でも応募はできますか?」への答えはこうです。「明確な年齢制限は設けておりません。職務経験が3年未満の第二新卒の方は、新卒入社と同条件にて採用を行っております。選考プロセスも新卒と同じです。」[1]
今週やること
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1日目:募集要項の「採用学部学科 全学部全学科」と、採用実績校33校の両方を自分の目で読む。この2つが同じページに載っていることを確認する
- 2日目:この記事の表を見て、リストに無い3大学(千葉工業大学・公立千歳科学技術大学・高知工科大学)の資料を実際に開く。リストに無い大学から入っている人がいることを、自分で確かめる
- 3日目:ポテンシャル採用の3つの選考(PR/Tech/競プロ)を読み、自分がどれで出すかを決める。文系でIT未経験ならPR選考です
- 4日目:入社条件の日商簿記2級について調べる。選考時には不要ですが、いま勉強を始めるかを決める。受験費用は入社後は会社負担と書かれています
- 5〜7日目:求める人物像の4項目に、自分の経験を2つ結びつける。とくに「難しいことや経験のないことにもひるまずに挑戦できる」に当たる話を1つ用意する
- 8〜10日目:プロジェクト紹介(銀行/アパレル/流通・小売/生活インフラ/医療・ヘルスケア)から1つ選び、その業界の課題を調べて自分の言葉で説明できるようにする
- 11〜12日目:初任給の注記(固定残業手当50時間相当額を含む)と、専門業務型裁量労働制を読む。金額だけで判断しない
- 13〜14日目:マイページにエントリーする。3つの採用カテゴリのどれを希望する場合も、まずエントリーが必要だと書かれています
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、フューチャーの公式採用サイト・コーポレートサイトと、各大学の公式サイトで確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項で確認してください。自分の学部からどう話を組み立てるかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- フューチャー 新卒採用情報(募集要項・採用カテゴリ・FAQ)確認日:2026-09-11 / 職種(ITコンサルタント1職種)、採用カテゴリ3つ(ポテンシャル/アドバンスト/プロフェッショナル)と年収想定、ポテンシャル採用の3つの選考(PR選考/Tech選考/競プロ選考)、全採用カテゴリ共通の求める人物像4項目、募集要項(対象者、初任給、給与改定、賞与、業績賞与、各種手当(固定残業手当50時間相当額)、勤務時間(専門業務型裁量労働制)、勤務地、休日休暇、福利厚生、採用学部学科「全学部全学科」、採用実績校33校、入社条件「日商簿記2級」)、FAQ(年齢制限・第二新卒、海外大学、Web面接、文系・理系の差とITスキル、新入社員研修の内容、入社前に取得が必要な資格、評価制度、福利厚生、服装、休日出勤、育児と仕事の両立、転勤、就業時間、プロジェクトの異動とフリーエージェント制度)
- フューチャー TRAINING(研修)確認日:2026-09-11 / 研修のコンセプトとプログラム(キャリア入社研修、新人研修、OJT、スキルアップ研修、勉強会、メンタルヘルス・コンプライアンス)、「えるぼし」最高ランク第3段階目の認定
- フューチャー WORKSTYLE(働き方)確認日:2026-09-11 / Future’s LIFEの各制度(セルフコントロール制、リモートワーク、介護休業・休暇、Family休暇、Future’s Holiday、産休&育休、チャイルドケア補助ほか)、Future Career Designの考え方、フレキシブルな働き方(90%以上の社員がリモートワークを活用)、ロケーションフリー(※新卒採用は入社時からの適用は不可)、オフィスギャラリー
- フューチャー 会社概要確認日:2026-09-11 / 社名、設立1989年11月28日、資本金4,000百万円、代表者、売上高(連結759億93百万円・2025年12月期)、社員数(連結3,624名・2025年12月末現在)、事業内容、拠点(東京都品川区大崎)、フューチャーグループの会社一覧
- 中央大学 2025年度卒業生の主な就職先(商学部・PDF)確認日:2026-09-10 / 「2025年度卒業生の主な就職先(就職者2名以上の企業・機関)」(2026年4月9日現在)商学部の一覧に「フューチャー」2
- 青山学院大学 2023年度卒 進路状況(学部・PDF)確認日:2026-09-10 / 「■文科系・理系・文理融合系学部 就職者上位115社(5名以上が就職した企業)」に「フューチャー(株)」男6・女2・計8。表の見出しは企業名/男/女/計
- 青山学院大学 2022年度卒 進路状況(学部・PDF)確認日:2026-09-10 / 同じ形式の上位企業の一覧に「フューチャー(株)」男4・女1・計5
- 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-10 / 学科別の「主な進路先」。金融・経営リスク科学科の欄に「フューチャー(株)」。ページに対象年度の記載なし
- 公立千歳科学技術大学 就職・進路確認日:2026-09-10 / 「主な就職先企業 ※2021~2025年度実績」学術研究、専門・技術サービス業の欄に「フューチャー」。同じ欄に別会社の「フューチャーコンサルティング」も並ぶ
- 高知工科大学 就職先企業名一覧(情報学群・PDF)確認日:2026-09-11 / 情報学群の「就職先企業名一覧」(・企業名は入社当時のものです/・2024年度〜2026年度卒業 50音順)情報通信業の欄に「フューチャー(株)」
- 岡山県立大学 進路・就職(情報工学部・大学院)確認日:2026-09-11 / 情報系工学研究科〈機械情報システム工学領域〉情報・通信業の欄に「フューチャー(株)」。掲載は「令和2年度」の欄で、2020年度の単年のため、この記事の表からは外した