どの大学の卒業生が麻布大学の職員になっているのか

他大学が公表している進路資料では、就職先として麻布大学(学校法人麻布獣医学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。‌​​‌​​​​​‌​​‌​​​​​‌​​​​​‌​‌‌​​​​‌​‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​‌​‌‌​​​‌​​‌‌‌‌‌​​

法人の採用ページに、職員紹介は載っていない[1] [2]

学校法人麻布獣医学園の「教職員募集のお知らせ」と事務職員の募集要項には、職員インタビューや先輩職員の紹介は載っていません。出身大学・出身学部の一覧や、新卒で入った職員の人数も公表されていません。[1] [2]

その代わりに、募集要項には誰が応募できるかがはっきり書かれています。応募資格は「企画、調整能力に優れ、心身ともに健康な35歳(2027年4月1日現在)以下の大学卒以上の者」です。求められているのは大学を卒業していること(新卒者は卒業見込み)と年齢の上限で、どの大学・どの学部の卒業かを問う記述はありません。獣医学や生命科学を学んだことも条件にはなっていません。[2]

提出書類の欄には「【新卒者のみ】『卒業(修了)見込証明書』」とあり、給与の欄には「4年制大学新卒者」の月給が書かれています。この募集は、職務経験のある人だけでなく、卒業見込みの学生も応募できるものでした。職務経験については「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、上記年齢の範囲(職務経験不問)で募集します。」と書かれています。[2]

採用ページが求める人物と学歴について書いていること(引用)

募集要項の冒頭には、事務職員を募集する理由が書かれています。そのまま引用します。[2]

「学校法人麻布獣医学園では、麻布大学及び附属高等学校における様々な改革の推進を図るため、組織の活性化が必要と考え、将来学園の幹部候補となるような職員を募集することとしました。」[2]

ここから読み取れるのは、法人が探しているのは目の前の定型業務をこなす人だけではなく、改革を進め、いずれは法人の運営を担う人だということです。職種も「専任事務職員」で、雇用期間の定めはありません。[2]

応募資格に書かれている能力[2]

応募資格の中で能力について書かれているのは「企画、調整能力に優れ」の部分です。業務内容に「学校法人業務企画運営等」が入っていることとも重なります。学歴については「大学卒以上の者」とあるだけで、学部・学科や成績の条件はありません。[2]

建学の精神[4]

大学要覧2025は、建学の精神を「学理の討究と誠実なる実践」としています。創設者の信念である、学理を討究し実践を重んじる誠実な校風を受け継ぎ、人と動物との共存、人と自然環境との調和の途を探求することを目的に掲げている、と説明されています。志望動機を考えるときの出発点になる言葉です。[4]

採用選考のルールとして法人が約束していること[1]

「教職員募集のお知らせ」のページには、本学園の採用選考ルールが4つ並んでいます。[1]

  • 「採用活動における面会は、本学園内に限定します」
  • 「採用活動での飲食を伴う会食を一切禁止します」
  • 「学園教職員から求職者の連絡は、学園のメールアドレス及び学園内の電話に限ります」
  • 「就活ハラスメントを防止するため、専用の相談窓口を設置します」
[1]

相談窓口は労務担当が管理運営していて、採用担当ではないと明記されています。選考の途中で気になることがあったときに、採用の合否とは切り離して相談できる窓口です。[1]

採用の仕組み。学校法人麻布獣医学園が「専任事務職員」を独自に採用

麻布大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。大学と附属高等学校を設置する学校法人麻布獣医学園が、職員を独自に採用します。「教職員募集のお知らせ」のページでは、募集が設置者ごとに分かれて並んでいます。[1]

「教職員募集のお知らせ」ページの並び(2026年9月時点)
区分ページの表示
麻布大学 獣医学部現在募集はありません
麻布大学 生命・環境科学部臨床検査技術学科 生理学研究室 講師又は助教
学校法人 麻布獣医学園【募集終了】事務職員
麻布大学附属高等学校教員募集のお知らせ(附属高等学校のホームページへ移動)
麻布大学附属関連 動物病院採用情報について(附属病院のホームページへ移動)
[1]

新卒の学生が事務職員として応募するのは、このうち「学校法人 麻布獣医学園」の事務職員です。附属動物病院の採用は附属病院のホームページで別に案内されていて、獣医師や動物看護の仕事はこの記事の事務職員とは別の募集です。学部の教員の公募も、事務職員とは別に出ています。[1]

2027年4月採用の選考の流れ[2]

2026年8月に出た募集要項に書かれている選考は、次の3段階です。[2]

2027年4月採用 専任事務職員の選考(募集要項より)
段階内容と日程
エントリー「マイナビ転職」サイトからWEBエントリー。応募締切は2026年9月3日(木)必着
第一次選考エントリー内容による書類選考。結果は2026年9月中旬頃に通知予定
第二次選考適性検査・小論文・面接等。2026年10月7日(水)に実施予定。小論文・面接等は、指定期日までに適性検査を受けた人だけが対象
第三次選考面接。2026年11月5日(木)午後、11月6日(金)の午前・午後
[2]

エントリーの窓口は外部の求人サイトですが、募集要項そのものは法人の公式サイトに載っています。選考中の連絡も、原則としてそのサイトの登録情報をもとに行うと書かれています。[2]

第二次選考に持っていく書類[2]

第二次選考に進む人は、選考当日に書類を角型2号の封筒に入れて持参します。求められているのは、履歴書(本学様式)、職務経歴書(自由様式)、自己推薦書(自由様式)、成績証明書で、新卒者だけは卒業(修了)見込証明書も出します。履歴書は法人の様式が募集要項のページからダウンロードできるようになっていました。[2]

ここで目を引くのは自己推薦書です。書式は自由で、自分を法人に推薦する文章を自分で書くことになります。応募資格に書かれた「企画、調整能力」を、学生時代のどの経験で示すかを考えておく必要があります。小論文も第二次選考に入っているので、文章で考えを伝える力も見られます。[2]

職員の仕事。大学と附属高等学校の事務を担う

募集要項の業務内容は「教育支援、学生支援、就職支援、入試広報、研究推進・産学官連携、学校法人業務企画運営等」です。変更の範囲は「事務職員として学園運営に関わる業務全般」とされています。特定の部署に限った募集ではなく、法人の事務全体が仕事の範囲です。[2]

勤務地は「麻布大学及び附属高等学校」で、所在地として神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71の同じ住所が書かれています。変更の範囲は「学校法人麻布獣医学園 関連施設」です。大学の事務局で働くこともあれば、附属高等学校の事務室で働くこともありうる、ということです。[2]

事務局の組織[4]

大学要覧2025の機構図(2025年7月1日現在)では、事務局の下に総務部と教務部の2つの部があり、その下に次の課が置かれています。[4]

  • 企画課
  • 人事課
  • 財務管財課
  • 入試広報・渉外課
  • 教務・学生支援課
  • キャリア支援課
  • 研究推進課
  • 産学連携課
  • 情報システム支援課
[4]

このほか、事務組織の一覧には監査室、附属動物病院事務室、DEI推進センター事務室、附属高等学校事務室が並んでいます。附属動物病院にも事務室があり、病院の事務は事務職員の仕事の一部です。[4]

業務内容に挙がっている6つの仕事を課に当てはめると、教育支援と学生支援は教務・学生支援課、就職支援はキャリア支援課、入試広報は入試広報・渉外課、研究推進・産学官連携は研究推進課と産学連携課、学校法人業務企画運営は企画課・人事課・財務管財課が中心になります。これは課の名前と業務内容の名前を並べたもので、配属の決まり方は公表されていません。[2] [4]

事務組織は何度も組み替えられている[4]

大学要覧2025の沿革を見ると、事務組織は何度も組み替えられています。2024年4月には一部の機能を統合して入試広報・渉外課を置き、2025年7月には教務・学生支援課と情報システム支援課を置いています。募集要項が「様々な改革の推進」を理由に挙げているのは、こうした組織の見直しが続いていることと重なります。[4] [2]

勤務時間は大学と附属高等学校で違う[2]

勤務時間は、麻布大学が原則9時から17時30分(休憩1時間)、附属高等学校が原則8時30分から17時(休憩1時間)で、どちらも所定時間外労働があります。授業日の関係で年に数回は祝日に出勤する日があり、入試・広報対応や学校行事で土日祝に出勤したときは振替休日で対応すると書かれています。[2]

応募できる条件と待遇

2027年4月採用の募集要項に書かれている条件を並べます。年度によって変わるので、応募の前には必ずその年の募集要項を見てください。[2]

2027年4月採用 専任事務職員の条件と待遇(募集要項より)
項目内容
職種・人数専任事務職員 若干名
採用予定日2027年4月1日。採用日から1年は試用期間
応募資格企画、調整能力に優れ、心身ともに健康な35歳(2027年4月1日現在)以下の大学卒以上の者(職務経験不問)
勤務地麻布大学及び附属高等学校(神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71)。変更の範囲は学校法人麻布獣医学園 関連施設
勤務時間麻布大学 原則9時〜17時30分、附属高等学校 原則8時30分〜17時(いずれも休憩1時間・所定時間外労働あり)
休日原則 土・日曜日、国民の祝日、創立記念日、年末年始。2026年度の年間休日は129日(参考)
有給休暇初年度10日(10月以降採用は5日)、2年度以降20日。別に8月のお盆時期に計画有休5日間、夏期特別休暇数日間
雇用期間期間の定めなし。定年65歳
給与月給231,880円(4年制大学新卒者)〜307,230円(調整手当を含む)。昇給年1回
手当期末手当年3回(前年実績5.45か月)、通勤手当、住宅手当、扶養手当等
保険等健康保険、厚生年金、労働者災害補償保険、雇用保険、退職金制度
通勤JR横浜線「矢部」駅から徒歩4分。車通勤可(届出が必要)
[2]

給与の欄には、職務経験がある人は履歴書の内容に応じて経験年数に反映するとあります。新卒で入る場合は、表の下限にある4年制大学新卒者の月給が目安になります。期末手当は年3回で、前年の実績は5.45か月分でした。[2]

休日は原則として土日と祝日ですが、年に数回の祝日出勤と、入試や学校行事での土日出勤があります。附属高等学校もある法人なので、大学とは違う行事の日程が入ることもありえます。[2]

募集の時期。2027年4月採用の募集は2026年9月3日に締切

直近に公表された募集は、2027年4月1日採用の専任事務職員です。募集要項の末尾には2026年8月の日付と法人名が書かれていて、応募締切は2026年9月3日(木)必着でした。いまは「教職員募集のお知らせ」のページで【募集終了】と表示され、募集要項のページにも「募集は終了しました」と出ています。[1] [2]

2027年4月採用の日程(募集要項より)
時期内容
2026年8月学校法人麻布獣医学園が事務職員の募集要項を公表
2026年9月3日(木)応募締切(必着)
2026年9月中旬頃第一次選考(書類選考)の結果を通知予定
2026年10月7日(水)第二次選考(適性検査・小論文・面接等)の実施予定
2026年11月5日(木)・6日(金)第三次選考(面接)
2027年4月1日採用予定日
[2]

この日程で目立つのは、募集が夏に出て、締切が9月初め、最終の面接が11月という時期の遅さです。多くの企業の選考が進んだあとに、応募の機会がありました。一方で、公表から締切までは1か月ほどしかありません。[2]

次の年度の募集がいつ出るかは、公式サイトには書かれていません。この記事でも推測では書きません。募集は「教職員募集のお知らせ」のページに出るので、そこを定期的に確かめるのが確実です。[1]

公開されている数字。事務職員(常勤)は90名

数字は、麻布大学が大学情報公開のページで出している大学要覧2025と、教育情報のページの資料だけを使います。[3] [4] [5] [6]

学校法人麻布獣医学園の事務職員(常勤)数(2025年5月1日現在・単位 人)
所属人数
麻布大学86
附属高等学校4
合計90
[4]

常勤の事務職員は、麻布大学に86人、附属高等学校に4人の計90人です。大学教員(常勤)155人、附属高等学校の教員(常勤)50人と合わせた常勤教職員は295人です。これとは別に、事務組織には非常勤職員が53人います(大学要覧の注記では、非常勤職員には派遣職員を含みます)。[4]

麻布大学の在籍学生数(2025年5月1日現在・単位 人)
区分在籍学生数
獣医学部1,615
生命・環境科学部876
学部計2,491
研究科計115
総合計2,606
[6] [4]

学部は、獣医学部(獣医学科・動物応用科学科・獣医保健看護学科)と、生命・環境科学部(臨床検査技術学科・食品生命科学科・環境科学科)の2学部6学科です。獣医学科には5年次・6年次の学生もいて、在籍学生数は890人です。学部の入学定員は合わせて490人です。[6] [4]

大学の常勤事務職員86人に対して、学部生と大学院生は合わせて2,606人です。単純に割ると、事務職員1人あたりおよそ30人の学生になります。職員数が大きくない法人なので、一人が受け持つ仕事の範囲は広くなると考えられます。[4] [6]

公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の採用人数、応募者数、選考の倍率、職員の出身大学ごとの人数は、公式サイトには見当たりませんでした。採用予定数も募集要項では「若干名」です。[1] [2] [4]

30日でやること。自己推薦書と小論文を先に準備する

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[2]

  1. 1〜3日目:「教職員募集のお知らせ」のページをブックマークする。2027年4月採用の募集は2026年9月3日に締め切られているので、次の募集が出ていないかを定期的に確かめる
  2. 4〜8日目:2027年4月採用の募集要項を読み、業務内容の6つ(教育支援、学生支援、就職支援、入試広報、研究推進・産学官連携、学校法人業務企画運営)のそれぞれで自分が役に立てそうな経験を書き出す
  3. 9〜15日目:自己推薦書の下書きをつくる。応募資格にある「企画、調整能力」を示す経験を1つ選び、何を企画し、誰と何を調整したかを具体的に書く
  4. 16〜22日目:小論文の練習をする。大学要覧の建学の精神「学理の討究と誠実なる実践」や、募集理由にある「様々な改革の推進」を題材に、大学の事務職員として何ができるかを800字前後でまとめてみる
  5. 23〜30日目:自分の大学の就職課で面接練習を予約する。第二次・第三次と面接が続くので、自己推薦書の中身を口で説明できるようにしておく
[1] [2] [4]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。獣医学部と生命・環境科学部の2学部6学科をもつ大学であること、附属高等学校も同じ敷地にあること、事務組織の組み替えが続き、法人が「将来学園の幹部候補」を求めていること。これらは法人が自分で書いていることなので、そこに自分の経験を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[2] [4]

応募資格に学部や専攻の条件はありません。獣医学を学んでいないことを気にするより、企画と調整の経験を具体的に話せるように準備するほうが、この法人の採用では確実です。[2]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 麻布大学 教職員募集のお知らせ確認日:2026-09-27 / 設置者ごとの募集の並び(獣医学部・生命・環境科学部・学校法人麻布獣医学園・附属高等学校・附属動物病院)、学校法人麻布獣医学園の事務職員は【募集終了】の表示、就活ハラスメント相談窓口、本学園の採用選考ルール(2026年9月確認)
  2. 【募集終了】学校法人麻布獣医学園 事務職員募集確認日:2026-09-27 / 2027年4月1日採用の専任事務職員の募集要項(2026年8月 学校法人麻布獣医学園):募集の理由、職種・人数、業務内容、応募資格、勤務地、勤務時間、休日、有給休暇、雇用期間、給与、手当、提出書類、応募締切(2026年9月3日)、第一次〜第三次選考の日程
  3. 麻布大学 大学要覧(大学情報公開)確認日:2026-09-27 / 大学要覧2025のPDFへのリンク
  4. 麻布大学要覧 2025確認日:2026-09-27 / 建学の精神、機構図(2025年7月1日現在の事務局・総務部・教務部と各課)、事務組織、教職員数(事務職員(常勤)・非常勤職員・常勤教職員。2025年5月1日現在)、学生数、沿革(事務組織の改組)
  5. 麻布大学 教育情報(大学情報公開)確認日:2026-09-27 / 入学者数・収容定員・在籍学生数(令和7年5月1日現在)の資料へのリンク
  6. 麻布大学 入学者数、収容定員、在籍学生数(令和7年5月1日現在)確認日:2026-09-27 / 学部・学科・研究科ごとの入学定員と在籍学生数(2025年5月1日現在)

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