どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。アドウェイズについて、現時点で確認できたのは次の5大学です。[1] [2] [3] [4] [5]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 人数と対象年度 |
|---|---|---|
| 公立千歳科学技術大学 | 2025年度卒業生 主な就職先企業の「映像・音声・文字情報制作業」の欄に「アドウェイズ」 | 人数の記載なし/2021〜2025年度実績 |
| 東北工業大学(学部卒業生) | 「2025年度(2026.3卒)主な就職先実績」の【学部卒業生 実績】に「(株)アドウェイズ」 | 人数の記載なし/2025年度(2026年3月卒) |
| 東北芸術工科大学 デザイン工学部 プロダクトデザイン学科 | 「主な就職先」の■プロダクトデザイン学科の欄に「株式会社アドウェイズ」 | 人数の記載なし/デザイン工学部の就職者数259名と同じ資料 |
| 青山学院大学 経済学部 | 学部別就職決定者数【上位企業】の経済学部の表に「(株)アドウェイズ」 | 計2名(男1・女1)/2023年度 |
学部・学科の並びを見てください。プロダクトデザイン学科、経済学部、そして工業系の大学が3つ。インターネット広告の会社ですが、デザインを学んだ人も、経済を学んだ人も、理工系の人も入っています。1つの専攻に固まっていません。[1] [2] [3] [4] [5]
青山学院大学の数字の読み方も書いておきます。経済学部の表は「就職者2名以上」の企業を載せる形式で、アドウェイズは計2名(男1・女1)です。同じ表の末尾には「2名の企業・団体は他に38社」と書かれています。つまり2名というのは、その表に載る最小の人数です。1名だった学部はこの表に出ないので、載っていない学部から採っていないことにはなりません。[5]
会社が待遇について書いていること(引用)
この会社の募集要項でいちばん特徴的なのが、給与の書き方です。職種ごとに、年収と月給と、その内訳が1円単位まで公開されています。[6]
| 職種 | 年収・月給 | 内訳 |
|---|---|---|
| ビジネス職 | 年収 360万円/月給 30万円 | 基本給等21万2千円、定額超過勤務手当8万8千円 |
| エンジニア職(Webアプリケーションエンジニア/フルスタック) | 年収 456万円/月給 38万円 | 基本給等26万9千円、定額超過勤務手当11万1千円 |
定額超過勤務手当の中身も書かれています。「時間外勤務45時間分、深夜勤務割増30時間分、法定休日勤務割増16時間分の合計相当額を支給」。そのうえで「勤務実績により支払われるべき額が定額超過勤務手当の額を超えた場合は、その差額を追加で支給」とも書かれています。何時間分が入っているのかを隠していない書き方です。[6]
評価と賞与の欄も、そのまま読めます。「半期年俸制(1月、7月に査定有)、半期年俸制のため賞与なし」。賞与が無いことを、会社が自分で書いています。年2回の査定で年俸が決まる仕組みなので、他社と比べるときは月給だけでなく年収で並べてください。[6]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
土俵1:給与の内訳が公開されているので、比較の準備ができる
月給30万円のうち8万8千円が定額超過勤務手当だと分かっていれば、他社の「月給28万円」と正しく比べられます。基本給21万2千円で比べるのか、月給30万円で比べるのかで結論が変わるからです。この読み比べは、どの大学に通っていてもできます。面接でこの内訳について自分の理解を話せる人は、それだけで準備の量が伝わります。[6]
土俵2:半期に1度、部署異動の希望を出せる
会社は「はたらく環境」のページでジョブローテーションを「半期に1度、社員が部署異動の希望を出すことができる制度です」と説明しています。会社概要の側でも「希望に応じて部署異動を行いスキルアップを支援する『ジョブローテーション制度』など、社員の志を大切にし、チャレンジできる環境を用意しています」と書かれています。入ってからの進路が最初の配属で固定されない、ということです。[7] [8]
土俵3:若いうちに任せると会社が書いている
会社概要の平均年齢の説明にはこうあります。「20代・30代の若い社員が多く活躍しています。新卒入社2年目の若手社員でも実力次第で管理職に抜擢し、責任ある仕事を任せています」。年次ではなく実力で決まると会社が書いているなら、入口の学校名の影響もそのぶん小さくなります。[8]
土俵4:会社が大事にしている言葉が短く公開されている
パーパスは「NO PEOPLE, NO GAIN」、その説明として「OMG,THIS IS AMAZING」「これまでなかった“なにこれ すげー こんなのはじめて”を、できるだけ多くの方々へ届け、すべての人が成長できる社会へ。」と書かれています。バリューの1つ目は「BELIEVE IN YOURSELF」で、日本語は「信じろ、自分を。」です。この言葉と自分の経験を結びつけて話せるかどうかは、大学名では動きません。[9]
募集職種と、この会社の仕事の形
新卒の募集職種は、会社ごとに分かれて公開されています。株式会社アドウェイズの募集職種は次のとおりです。[10]
| 職種 | 会社の説明にある仕事 |
|---|---|
| マーケティングコンサルタント(広告企画営業) | 国内・海外の1,400社を超えるクライアントに対し、インターネット広告の戦略立案、企画、運用などフルファネルでのマーケティング支援を行っていただきます。 |
| アドストラテジスト(広告運用) | 国内・海外のクライアントに対し、広告パフォーマンス最大化のため、プランニング、運用調整、データ分析・最適化を行い、効果的な広告運用支援に携わっていただきます。 |
| ウェブアプリケーションエンジニア(フルスタック) | インターネット広告サービスや新規サービスなど、自社開発ならではの多様なプロダクト開発を担当していただきます。アジャイル開発環境において、上流から下流まで幅広い業務に携わることができます。 |
ここで注意してほしいのは、募集がアドウェイズ本体だけではないことです。採用ページには「ADWAYS DEEE」など子会社の募集職種も並んでいて、会社は「アドウェイズ子会社の採用については、各子会社のサイトをご確認ください。」と書いています。自分が受けているのがどの会社なのかは、応募の前に確かめてください。[6] [10]
事業の中身も公開されています。会社概要の事業内容は「スマートフォン向け広告事業」「インターネット(PC)アフィリエイト広告事業」「モバイルアフィリエイト広告事業」「メディア開発・運営事業」の4つです。アフィリエイトという仕組みを説明できるようにしておくと、志望動機の土台になります。[8]
会社の規模と、海外の広がり
会社概要に載っている数字を並べます。[8]
| 項目 | 公開されている数値 |
|---|---|
| 設立 | 2001年2月28日(創業者の岡村により大阪で設立、2004年に東京へ本社を移転) |
| 資本金 | 1,717百万円(2025年12月末日現在) |
| 従業員数 | 992名(グループ全体/臨時雇用者含む・2025年12月末日) |
| 取扱高 | グループ連結取扱高は2021年12月期以降500億円を超える規模で推移 |
| 上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場(証券コード2489) |
| 拠点 | 東京本社(新宿)、大阪支社。海外は台湾、フィリピン、米国 |
| 産休育休後の復職率 | 男性社員の100%、女性社員の88.8%(2025年12月末時点) |
従業員数992名のうち、海外拠点にいる人が相当数います。会社は「アドウェイズグループは、アジアを中心とした世界各国にも事業展開をしており、グループ全体で約1,000名の従業員が働いています」と書いています。フィリピン現地法人のインターンには「28年4月にアドウェイズ東京本社への入社が直結するポジション」という説明もあり、海外で働くことが実際の選択肢になっている会社です。[8] [10]
働く環境として公開されているのは、ジョブローテーション、副業(「社員のスキルアップや自己実現を目的として、他の企業の業務に従事することが認められる制度です」)、NS力開発プログラム(「社員の課題解決スキルを向上させることを目的とした研修プログラムです」)、在宅勤務などです。副業には「手続きのうえ、会社からの事前承認が必要です」という条件も併記されています。[7]
休日休暇は「完全週休2日制(土・日)」「祝祭日」「夏季・年末年始・有給・慶弔休暇」、諸手当は「通勤手当 全額支給(当社就業規則に基く該当者、月額5万円まで)」です。通勤手当に上限額が書かれているのも、この会社の書き方らしい部分です。[6]
応募する前に知っておいたほうがいいこと
都合のいいことだけを書いても役に立たないので、この記事で確かめられなかったことと、条件として重いものを並べます。
- 賞与が無い。会社は「半期年俸制のため賞与なし」と明記している。年2回の査定で年俸が決まる
- 月給30万円のうち8万8千円は定額超過勤務手当。時間外45時間分、深夜30時間分、法定休日16時間分の合計相当額と書かれている
- 新卒採用の募集要項に応募資格の欄がない。学歴の条件があるのかどうかは分からない
- 新卒本選考の選考フローが公開されていない
- 採用人数も応募者数も公開されていないので、倍率は計算できない
- 勤務地は「雇入直後 | 東京本社」「変更の範囲 | 会社の定める場所」。国内で勤務地を選べる募集ではない
- 本体のほかに子会社の募集もある。自分が受けているのがどの会社かを確かめる必要がある
こうした点は、面接で聞きにくいことでもあります。ただ、賞与が無いことも定額超過勤務手当の中身も、会社が自分のサイトに書いている内容です。読んでおけば知っていて選んだと言えます。読まずに入って驚くのが、いちばん避けたい形です。[6]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:アフィリエイト広告の仕組みを自分の言葉で説明できるようにする。成果が出たときだけ広告費が発生する形で、この会社はその仕組みを自社のプロダクトで運営している
- 4〜7日目:月給30万円の内訳(基本給21万2千円+定額超過勤務手当8万8千円)を書き写し、他に受ける会社の月給と基本給どうしで並べる。表を1枚作る
- 8〜12日目:「半期年俸制のため賞与なし」という条件を、自分がどう受け止めるかを言葉にする。受け入れられないなら、それが分かったこと自体が収穫
- 13〜17日目:3つの募集職種(マーケティングコンサルタント/アドストラテジスト/ウェブアプリケーションエンジニア)の説明を読み比べ、自分の経験と噛み合うものを1つ選ぶ
- 18〜22日目:バリューの「信じろ、自分を。」と結びつく自分の経験を1件、400字で書く。自分で決めて動いた経験を選ぶ
- 23〜26日目:海外拠点(台湾・フィリピン・米国)のどれかを選び、その国でこの会社が何をしているかを調べる。海外で働く可能性について自分の考えを持っておく
- 27〜30日目:新卒採用に関する問い合わせ先が公開されているので、応募資格と選考フローを直接確かめる。募集要項に書かれていないことは、聞くしかない
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば、給与の内訳が1円単位まで公開されていること、賞与が無いことを会社が自分で書いていることを読んだうえで、それでもこの会社を選ぶ理由を書けるなら、それは自分の言葉になります。成長できる環境だから、では、他の誰が書いても同じ文章になります。[6]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。給与の内訳の読み比べで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 公立千歳科学技術大学 就職活動状況確認日:2026-09-09 / 2025年度卒業生 主な就職先企業(※2021〜2025年度実績)。「映像・音声・文字情報制作業」の欄にアドウェイズ
- 東北工業大学 2025年度(2026.3卒)主な就職先実績(PDF)確認日:2026-09-09 / 【学部卒業生 実績】に(株)アドウェイズ。全学の一覧のため学科は特定していない
- 東北芸術工科大学 主な就職先(PDF)確認日:2026-09-10 / デザイン工学部(就職者数259名)の「■プロダクトデザイン学科」の欄に株式会社アドウェイズ
- 金沢工業大学 進路データ 都道府県別 主な就職先(PDF)確認日:2026-09-09 / アドウェイズの掲載あり。社名の右の数字は期間の区切りのない在籍者数の累計で、その年度の就職者数ではない。年度が特定できないため、この記事の表の行にはしていない
- 青山学院大学 2023年度卒 進路状況(学部)(PDF)確認日:2026-09-09 / 学部別就職決定者数【上位企業】の経済学部の表に(株)アドウェイズ 計2名(男1・女1)。同じ表の末尾に「2名の企業・団体は他に38社」とあり、掲載の下限は2名
- アドウェイズ 新卒採用 募集要項確認日:2026-09-10 / 勤務地(雇入直後は東京本社、変更の範囲は会社の定める場所)、フレックスタイム制(コアタイム12:00-17:00)、ビジネス職とエンジニア職の年収・月給と内訳、定額超過勤務手当の内訳、評価・賞与(半期年俸制のため賞与なし)、諸手当、休日休暇、福祉厚生、備考、2027年度の新卒採用が終了している旨、子会社採用の案内
- アドウェイズ はたらく環境|採用確認日:2026-09-10 / ジョブローテーション(半期に1度、社員が部署異動の希望を出すことができる制度)、副業(会社からの事前承認が必要)、NS力開発プログラム、在宅勤務
- アドウェイズ 会社概要確認日:2026-09-10 / 会社名と証券コード2489、東京本社と大阪支社、代表、設立2001年2月28日、資本金1,717百万円(2025年12月末日現在)、従業員数992名(グループ全体/臨時雇用者含む)、事業内容4つ、データでみるアドウェイズ(取扱高、平均年齢の説明、ジョブローテーション制度、産休育休後の復職率)
- アドウェイズ パーパス & バリュー確認日:2026-09-10 / パーパス「NO PEOPLE, NO GAIN」と「OMG,THIS IS AMAZING」の説明、バリューの1つ目「BELIEVE IN YOURSELF / 信じろ、自分を。」
- アドウェイズ 新卒採用確認日:2026-09-10 / 募集職種(マーケティングコンサルタント、アドストラテジスト、ウェブアプリケーションエンジニア)とその説明、子会社の募集職種、2028年度のインターンシップ(フィリピン現地法人での本社採用直結ポジション、必須要件、選考フロー)