会社が学部・学科について書いていること(引用)

募集要項の「主な募集職種」の欄が、2つに分かれています。そのまま引きます。‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌‌‌‌​‌​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​‌‌‌‌​​​‌​‌‌‌​​‌​​​​‌‌‌‌​​‌‌‌‌​‌‌​​‌‌

募集要項が分けている職種
区分会社が挙げている職種
<理系限定職種>基礎・応用研究/電気・電子ハードウェア開発/メカ設計・開発/ソフトウェア開発/システム&アプリケーションエンジニア(SE)/フィールドサービスエンジニア(FSE)/品質保証/ITエンジニア/ハードウェア開発支援/製造技術
<文理不問>営業/販売支援/経理/総務・人事/法務/生産DX/開発購買・グローバル調達
[1]

どの職種が文系でも応募できるのかを、会社が自分で線引きしています。この書き方をしている会社は多くありません。「メーカーだから理系だけ」と決めつける前に、右の欄を見てください。[1]

応募方法も分かれています。募集要項の選考方法の欄に「(理系:学校推薦/自由応募、文系:自由応募)」とあります。文系に学校推薦の枠はなく、全員が自由応募です。推薦の求人が来ている大学かどうかで入口が変わりません。[1]

採用FAQには職種の区分についての質問もあります。「一般職の募集はありますか?」への答えは「当社には『総合職』『一般職』という区分はありませんので、総合職として採用されます」。国籍についても「当社では国籍を問わず同じ採用形態になります」と書かれています。[2]

これは学部・学科と職種についての記述で、大学名について述べたものではありません。会社が大学名をどう扱っているかは公開されていないので、そこは「分からない」が正確です。推測でランキングを作った記事は、会社の基準ではありません。[1] [2]

枠の大きさを、先に見ておく

文理不問の職種があると分かっても、枠がどれくらいかで準備の仕方は変わります。アドバンテストは採用実績を3年分、技術系と事務系に分けて公開しています。[1]

会社が公開している採用実績(新卒)
年度技術系事務系合計
2026年度(予定)50名程度20名程度70名程度
2025年度31名8名39名
2024年度51名8名59名
[1]

事務系は2024年度と2025年度が8名です。2026年度は20名程度の予定と増えていますが、それでも技術系の半分以下です。文系からこの会社を狙うなら、枠が小さいことを前提に、他社と併願する組み立てが要ります。会社が数字を出しているからこそ、こういう判断ができます。[1]

募集要項に書かれているそのほかの数字
項目公開されている数値
初任給(2025年度実績)修士了306,000円/学士卒280,000円/高専卒250,000円
諸手当時間外勤務手当、通勤手当、別居手当 他
昇給・賞与昇給は年1回(6月)、賞与は年2回(6月・12月)
勤務時間標準就業時間8:45〜17:30(7時間45分)。フレックスタイム制あり(コアタイム11:00〜14:00)
年間休日(2025年度)132日(一斉有給休暇4日、特別休暇2日を含む)
初年度の有給休暇22日
教育制度最大3カ月間の新人研修(2024年度)、技術セミナ、各種英語研修、社内TOEIC
福利厚生各種社会保険、健康保険組合、企業年金基金、確定拠出年金、従業員持株制度、財形貯蓄制度、再雇用制度、育児休職制度、家賃補助制度、借上寮制度など
[1]

年間休日132日は、この記事で扱ってきたメーカーのなかでも多いほうです。ただし会社は「一斉有給休暇4日、特別休暇2日を含む」と注記しています。純粋な休日は126日で、そこに有給の一斉取得日などが足されている、という読み方が正確です。他社の年間休日と並べるときは、この注記の有無を確かめてください。[1]

初年度の有給休暇22日も多いほうです。法律上の下限は入社半年後に10日なので、その2倍以上が付与されます。数字を見るときは、その数字が誰の何を指しているかを毎回確かめてください。ここに挙げたのは会社が募集要項に書いている制度上の日数と金額で、実際の取得日数ではありません。[1]

どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる

会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を確認しています。アドバンテストについて、2022年度以降の資料で確認できたのは3大学です。事務系の枠が小さいぶん、大学の一覧に現れる数も少なくなります。[4] [5] [6]

アドバンテストを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月10日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
名古屋市立大学 経済学部「令和7年度 就職先」経済学部の欄に「アドバンテスト」令和7年度
岩手大学 理工学研究科「令和7(2025)年度 理工学研究科修了生 進路一覧」に「株式会社アドバンテスト」1名(宮城県)令和7年度・1名
愛知工業大学 大学院博士前期課程「主な進路・就職先一覧(大学院博士前期課程)」に「株式会社アドバンテスト」(東京都)2026年3月卒
[4] [5] [6]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。アドバンテストの公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:文系が応募できる職種が、会社の側で明示されている

「<文理不問>」の欄に7職種が並んでいます。営業、販売支援、経理、総務・人事、法務、生産DX、開発購買・グローバル調達。自分で推測する必要がありません。名古屋市立大学の経済学部から入った記録も、大学の公式資料にあります。[1] [4]

土俵2:文系は自由応募のみ。推薦の有無で差がつかない

選考方法の欄に「(理系:学校推薦/自由応募、文系:自由応募)」とあります。文系に推薦の枠がないということは、自分の大学に求人票が来ているかどうかを気にする必要がないということです。理系の人は、採用FAQの「自分の大学・学部が学校推薦の対象かどうかはどのように確認すればよいですか?」への答え(就職担当教授またはキャリアセンターに確認)に従ってください。[1] [2]

土俵3:総合職と一般職の区分がない

「当社には『総合職』『一般職』という区分はありませんので、総合職として採用されます」。入口で待遇の違う枠に分けられることがない、ということです。[2]

土俵4:提出書類が公開されていて、編入した人の扱いも書いてある

提出書類は履歴書(写真付)、成績証明書、卒業(修了)見込証明書、健康診断書、就職担当教授の推薦書(推薦応募の方)の5つです。注記に「大学院生は学部時の証明書も必要です。高専から大学へ転入された方は高専在学時の証明書も必要です」とあります。編入・転入した人の扱いを明記している会社は多くありません。書類の準備で慌てないよう、早めに動いてください。[1]

働く場所と、入ってからのこと

主な勤務地は、本社(丸の内)、R&Dセンタ(群馬県明和町、埼玉県加須市)、工場(群馬県邑楽町)、海外拠点(アメリカ、ドイツ、韓国、中国、台湾ほか)です。会社は「※海外拠点の初期配属はございません」と注記しています。最初から海外に行くことはない、ということです。[1]

配属について、採用FAQは「本人の専攻・適性・希望、各部署の配属要請などを総合的に勘案の上、決定します」と説明しています。希望は聞かれますが、確約はされていません。[2]

会社は職種一覧のページで22の職種を紹介しています。基礎・応用研究から、電気/電子ハードウェア開発、メカ設計/開発、ソフトウェア開発、SE、FSE、品質保証、ITエンジニア、生産技術、生産DX、生産管理、調達、営業、販売支援、経理、人事、総務、法務まで。応募の前に、自分が興味を持てる職種があるかを見てください。[3]

入社前については「即戦力育成のために入社前に通信教育を実施しております。ただし、残りの学生生活を悔いなく過ごしていただくことが最も大切だと考えております」と書かれています。入社後は最大3カ月間の新人研修(2024年度)があります。[1] [2]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:募集要項の「主な募集職種」を開き、<文理不問>の7職種と<理系限定職種>のどちらに自分が当てはまるかを確かめる
  • 4〜7日目:採用実績の表を見て、自分が受ける枠(技術系か事務系か)の人数を頭に入れる。事務系は年8〜20名。ここを知らずに1社だけに賭けない
  • 同じ週:マイページに登録する。会社は「応募はWebからのみ受け付けています」と明記している
  • 8〜14日目:提出書類を揃え始める。履歴書・成績証明書・卒業見込証明書・健康診断書の4つ。大学院生は学部時の証明書も、高専から編入した人は高専の証明書も要る
  • 15〜21日目:健康診断を受けていないなら、大学の日程を調べる。提出書類に入っているので、後回しにすると詰まる
  • 22〜30日目:理系で学校推薦を使いたい人は、就職担当教授かキャリアセンターに求人が来ているか確認する。文系は自由応募だけなので、エントリーシートの中身に時間を使う
[1] [2]

この会社について調べていて分からなかったことは、分からないままにしてください。応募者数は公開されていません。ネットに出ている「難易度」の数字は、会社が出したものではありません。[1] [2]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. アドバンテスト 新卒採用 募集要項確認日:2026-09-10 / 採用実績(新卒・3年分/技術系・事務系別)・主な募集職種(理系限定職種/文理不問)・主な勤務地・初任給・諸手当・昇給賞与・勤務時間・休暇・教育制度・福利厚生・選考方法・エントリー方法・提出書類
  2. アドバンテスト 採用FAQ確認日:2026-09-10 / 応募資格・応募方法・選考方法・証明書の提出・学校推薦の対象確認・総合職と一般職の区分・外国人留学生・寮・入社前の準備・研修・OB/OG訪問・配属と勤務地の決め方
  3. アドバンテスト 新卒採用サイト(職種一覧)確認日:2026-09-10 / 22職種の一覧と社員紹介への入口
  4. 名古屋市立大学 学生に関する情報確認日:2026-09-10 / 「令和7年度 就職先」経済学部の欄にアドバンテスト
  5. 岩手大学 令和7(2025)年度 卒業・修了者 進路先一覧確認日:2026-09-10 / 理工学研究科修了生 進路一覧に株式会社アドバンテスト 1名(宮城県)
  6. 愛知工業大学 大学院博士前期課程 主な進路・就職先一覧確認日:2026-09-10 / 2026年3月卒の一覧に株式会社アドバンテスト(東京都)

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