理工学部の就職実績は「旧学科」と「想定進路」を分ける

中部大学理工学部は2023年開設で、数理・物理サイエンス学科、AIロボティクス学科、宇宙航空学科の3学科があります。大学は2023年4月に工学部のロボット理工学科・宇宙航空理工学科を改組したことも説明しています。[1] [3]

2025年度の就職実績ページでは、理工学部の欄に就職者96人/希望者96人、100%という数字があります。ただし、内訳のAIロボティクス46人/46人と宇宙航空50人/50人には、それぞれ工学部の旧学科での実績という注記があります。[2]

公式ページの表示と実績の対象
表示される学科資料の扱い
数理・物理サイエンス「想定される主な進路」。卒業実績の企業一覧ではない
AIロボティクス旧・工学部ロボット理工学科の実績
宇宙航空旧・工学部宇宙航空理工学科の実績
[2]

そのため、新設された理工学部3学科の卒業生全員が就職した、と読み替えることはできません。旧学科の実績は進路を調べる参考にし、現在の学科の学びと求人条件を確認しましょう。[1] [2]

数理・物理サイエンスは、想定職種から必要な経験を調べる

大学は数理・物理サイエンス学科の想定進路として、情報・金融などでのデータサイエンス、半導体・電池・計測機器メーカー等での仕事、製造業・インフラ、教員、大学院進学などを紹介しています。これは実際の採用企業を示した一覧ではありません。[2]

就活では、想定される分野の中から自分が関心を持つ仕事を選び、現在の求人で必要な知識や経験を調べます。「数学を学んだのでデータ分析職なら何でもできる」と広げず、使った手法と実際の課題を説明できるようにしましょう。

候補別に確認すること
関心調べる内容
データを扱う仕事分析・開発等の職種、統計や実装の条件、担当する課題
物理・材料に関わる仕事製品、実験・工程等の業務、専攻条件
インフラ技術職の担当、配属、勤務形態
教員・進学免許・出願の条件、研究テーマ、選考時期

大学院進学も検討する場合は、研究を深めたい内容と希望職種の応募条件を並べます。就職が不安だからという理由だけで決めず、研究室や指導教員に学びの内容を相談しましょう。

AIロボティクスは旧学科の企業例から仕事を具体化する

旧ロボット理工学科の実績として、アイシン、NTTデータ東海、NTTデータ・フロンティア、スズキ、SUBARU、ダイフク、デンソーウェーブ、日本電気、本田技研工業などが掲載されています。[2]

企業名だけでは採用職種や配属は分かりません。AI研究職として採用された、ロボットの開発だけを担当した、という根拠にはなりません。現在の募集から、機械・制御・電気・情報等のどこを担う仕事かを確認します。[2]

  • どんな製品やサービスの仕事か
  • 設計・実装・制御・運用など、何を担当するか
  • 専門知識や制作経験にどんな条件があるか
  • チームの中でどの分野と連携するか
  • 入社後の研修や配属はどう決まるか

制作物を説明する場合は、使った部品・ツールの名前だけでなく、どんな目的で構成を選び、動作をどう確認したかを話します。既存ライブラリの機能と、自分が実装・調整した部分を分けることも大切です。

AIという言葉だけで応募先を探すより、自分が扱いたい対象や業務から探すと、職種の違いが見えます。求人に求められる経験と、授業や制作で取り組んだことの差を整理しましょう。

宇宙航空は学部卒・大学院修了の企業例を混ぜない

旧宇宙航空理工学科の学部卒業後の進路には、ANA、ANA Cargo、神戸製鋼所、JR東海、ジャパンマリンユナイテッド、本田技研工業、三菱重工業などが掲載されています。[2]

同じページの大学院修了後の進路には、IHI、川崎重工業、トヨタ自動車などが別に示されています。大学院の採用例を学部卒の採用例としてまとめないようにしましょう。[2]

航空会社への就職例があっても、パイロットや整備等の特定職種に採用されたと一覧だけでは判断できません。航空・宇宙という業界の関心と、設計・生産・運用等の仕事への関心を分け、募集職種と条件を確認します。

企業を比較する観点
確認する内容
対象機体、部品、システム、運航等のどこに関わるか
職種担当業務と求められる専攻・経験
応募区分学部卒・大学院、資格等の条件
働く環境勤務地、配属、研修、勤務形態

宇宙や航空への関心を出発点に、関連する材料、機械、情報、インフラなどの企業も比較できます。何に関わりたいのかを具体化したうえで、求人や説明会で仕事の実像を確かめましょう。

新学部の学生でも、実際の課題から自己PRを作れる

理工学部は理学と工学の基礎を横断し、論理的思考や先端技術を学ぶ方針を示しています。ただし、学部の教育目標をそのまま自分の能力とせず、自分が実際に取り組んだ課題から説明します。[1]

架空の構成例:「計算結果と実験結果が一致しなかったため、私は前提条件と測定方法を分けて確認しました。変更点を記録し、指導教員に相談して、比較できる範囲と追加で確かめる点を整理しました。」

これは文章構成を示す架空例で、中部大学の実際の実験や内定事例ではありません。自分の課題、担当、確認できた結果に置き換えてください。

  • 何を確かめる課題だったか
  • どの前提が結果へ影響すると考えたか
  • 自分はどの作業を担当したか
  • 何を調べ、誰に相談したか
  • 結果から言えることと言えないことは何か

成果が完成していなくても、途中で分かったことや改善した方法を説明できます。未公表の研究や共同制作は、外部へ出してよい範囲を確認し、自分の行動と学びを中心に整理しましょう。

大学名や新学部であることへの不安を、経験を大きく見せることで埋める必要はありません。専門外の人にも伝わる言葉で、具体的な判断と行動を説明する準備を進めます。

現在の学科の求人を確認し、教員とキャリア支援へ相談する

大学は学科の教員とキャリア支援課が連携して学生を支援すると説明し、個別相談、書類添削、模擬面接等を案内しています。C-NETでは大学求人や先輩の活動体験記を確認できます。[4] [5]

旧学科の先輩の体験記を読むときは、所属・年度・応募職種を確認しましょう。現在の学科で利用できる求人や推薦等の扱いは、大学の担当に確認します。過去の例だけで同じ手続きが使えると決めないことが大切です。

最初に準備するもの
資料内容
求人職種、条件、締切、配属
学習・制作メモ目的、自分の担当、確認した過程
進路の比較就職と進学、関心のある分野
相談事項旧学科資料から分からない点

逆転就活塾の無料相談でも、数理・AI・宇宙航空の学びを一般企業の職種にどうつなげるか、研究・制作を採用担当へどう伝えるかという準備から相談できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 中部大学|理工学部確認日:2026-09-09 / 2023年開設、3学科の学びと在学生
  2. 中部大学|就職実績確認日:2026-09-09 / 2025年度・2026年5月集計、旧学科実績と想定進路の注記
  3. 中部大学|工学部確認日:2026-09-09 / 2023年4月の2学科改組
  4. 中部大学|キャリア教育支援体制確認日:2026-09-09 / 学科連携・個別相談・書類添削
  5. 中部大学|C-NET確認日:2026-09-09 / 大学求人・先輩体験記の閲覧