2026年3月卒業生の就職率は対象を確認する

学部の進路ページは、2026年3月卒業生の就職希望者全員が内定を獲得し、就職率100%となったと説明しています。一方、全学の就職データにある学部別100.0%の図には、日本人学生の就職率であると脚注が付いています。[1] [2]‌​‌‌‌‌​​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌‌‌​​​​​​​​​​‌‌‌​‌‌‌​‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌​​‌‌‌​

その図では東京キャンパス留学生の就職率61.5%も別記されています。これは学部別の値ではありません。学部ページの全員という表現を、留学生も含む卒業生全員の就職割合と拡張しないようにしてください。希望者や就職者の実人数は、今回の2026年資料では確認できません。[1]

資料にある数字と対象
公表内容読む際の注意
学部の就職率100%2026年3月卒の就職希望者についての説明
全学図の学部別100.0%日本人学生が対象との脚注あり
東京キャンパス留学生61.5%5月1日現在の別集計。ソフトウェア情報学部だけの値ではない
[1] [2]

就職希望者を分母とする数字は、進学や別の進路を選んだ卒業生を含む全体の割合とは違います。高い数字があっても本人の採用は保証されないため、仕事内容と応募条件を調べ、準備を具体的に進めましょう。

情報通信37.2%と、技術系サービスを分けて見る

学部の2026年3月卒業生の業種別図は、情報通信業37.2%、サービス業(技術系派遣等)20.9%、卸売・小売業14.0%、教育・学習支援業9.3%、電気・ガス・水道業4.7%、その他14.0%を示しています。業種の分布であり、職種別の採用人数ではありません。[2]

同年度の学部別就職先一覧には、エクサ、マーブル、マルマンコンピュータサービス、YSLソリューション、ネクスコシステムソリューションズ、青森共同計算センターなどが掲載されています。このほか日本原燃や教育機関、自治体などの例もあります。[3]

IT企業に就職したことだけでソフトウェア開発職の採用と判断したり、技術系サービス業をすべて同じ働き方と捉えたりしないでください。本人がどの仕事を担うか、どこで働くかは求人ごとに確認します。

求人を読むときの比較表(編集部の提案)
項目確認したいこと
仕事内容開発、運用、支援など具体的に何を行うか
就業先自社や顧客先など働く場所をどう決めるか
配属・育成最初の仕事、研修、経験を積む仕組み
応募条件必要な知識、提出物、選考の内容
本人の希望地域、業務、技術など何を大切にしたいか

企業別の就職人数や大手の定義は公表一覧から分からないため、大手就職率は計算できません。青森県内の企業も県外の企業も、社名だけで選ばず、仕事の内容と自分の経験の接点を調べてみましょう。

2026年4月の新コースと卒業生の実績を分ける

ソフトウェア情報学部は2026年4月から、ITスペシャリストコースとインターフェースコースの2コースを案内しています。前者は情報技術を深く学ぶ方向、後者は地域やビジネスなどの課題にITを活用する方向です。[4] [5]

インターフェースコースには地域問題解決、ビジネス課題解決、健康福祉課題解決、多文化共生の4つのモデルがあります。ITスペシャリスト系を合わせて5モデルとなり、共通部分にはデザイン思考、AI利活用、PBL、IT基礎を掲げています。[5]

社会学部の募集停止に伴って学びを継承する再編ですが、旧社会学部の資格や就職実績が、そのまま新コースの実績になるわけではありません。また、2026年3月卒業生の就職成果を、翌4月に開始した新コースの効果と説明することもできません。[5] [7]

現在の在学生は、自分の入学年度に適用されるカリキュラムを確認してください。新しい学部紹介に書かれた内容を、本人がすべて履修した経験として書くのではなく、実際の授業や制作物を中心に説明しましょう。

プログラミング経験は、動かした後の確認まで話す

2026年更新の授業紹介では、1年次にPythonの基礎を学び、少人数のチームで企画、設計、プログラミング、発表に取り組む内容が案内されています。デザイン思考の授業では、利用する人の立場から課題を見つけ、解決策を考える学びも紹介されています。[6]

選考で作品を説明するときは、使った言語だけでなく、誰が何に困っているか、そのためにどの機能を考えたかを示します。動くものを作った後、どんな操作で確認し、どの問題を修正したかまで整理すると、本人の工夫が伝わります。

グループ作品では、企画、画面、処理、テストなど自分が担当した部分を明確にします。全体の機能をすべて自分で実装したように語らず、相談や連携で解決した場面も具体化しましょう。小さな作品でも、説明できる判断があることが大切です。

制作経験をまとめる項目(編集部の提案)
項目記録すること
目的利用者と解決したい問題
担当本人の作業と他メンバーの作業
選択なぜその設計や手法を選んだか
検証試した操作、見つけた問題、修正
次の課題未対応の点と改善したいこと

生成AIや既存のコードを利用した場合も、本人が理解し、検証した範囲を説明できるようにします。自分では理解していない機能まで技術力として主張せず、どこを調べ直して学んだかを話せるようにしましょう。

研究やCG制作も、目的と判断を中心に伝える

授業紹介には、アルゴリズムとデータ構造を実装して確かめる学びや、Mayaを使った3DCG制作、3年次の創作ゼミナールと4年次の卒業研究があります。作品制作から基礎理論、応用技術、教育に関する研究まで幅広いテーマが案内されています。[6]

研究内容が難しい場合は、問い、方法、結果、自分が考えた点の順で説明を短く作ります。CG制作では表現したかったことと構成・制作上の工夫、理論や解析では比較した条件と結論の限界を整理すると、専門外の相手にも伝えやすくなります。

研究室全体のテーマと本人の研究は分けてください。最新技術を扱う研究室に所属していることだけで、その技術すべてを使えるとは限りません。今できることと、今後身につけたいことを具体的に話す方が、面接での説明も一貫します。

個別相談に作品と求人の比較を持っていく

学部は3年次の創作ゼミで指導教員による進路相談を行い、4年次には卒業研究の教員と学部就職担当委員が本人の状況を把握して支援すると案内しています。企業講師による業界セミナーや、ソフトウェア関連展示会を見学する学外実習もあります。[2]

展示会やセミナーに参加した経験は、参加した事実だけで終わらせず、気になった技術、仕事への疑問、その後に調べたことを整理しましょう。業界の名前を知る段階から、本人が何を作りたいか・担当したいかを考える段階へ進められます。

全学のサポートプログラムには、面接やグループディスカッション、履歴書・ESへの支援、企業説明会などが案内されています。卒業後の相談や求人情報提供も紹介されているため、状況に応じてキャリア支援課へ利用方法を確認できます。[8]

今週は、仕事内容が分かる求人3件と、自分の作品や研究の短い説明を準備して相談してみてください。技術の説明が伝わるか、本人の担当が明確か、希望する仕事との接点があるかを確かめる材料になります。

学歴への不安だけで応募先を決める必要はありません。実際に作り、調べ、直した経験を本人の言葉で説明し、仕事の条件に沿って準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 青森大学 就職データ2026確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒、図100%は日本人学生対象
  2. 青森大学 卒業後の進路|ソフトウェア情報学部確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒業、就職希望者分母、業種図、個別支援
  3. 青森大学 2026年3月卒業生就職先(ソフトウェア情報学部)確認日:2026-09-11 / 学部単年度企業例、人数職種不明
  4. 青森大学 ソフトウェア情報学部確認日:2026-09-11 / 学びと3段階
  5. 青森大学 インターフェースコース特設ページ確認日:2026-09-11 / 2026年4月開始、2コース5モデル
  6. 青森大学 授業紹介|ソフトウェア情報学部確認日:2026-09-11 / 2026年7月更新、Python・チーム制作・研究
  7. 青森大学 新時代に向けた学びの再構築 学部改編確認日:2026-09-11 / 2026社会募集停止・学び継承・在学生継続
  8. 青森大学 サポートプログラム確認日:2026-09-11 / 面接ES、卒業後相談、図