就職率99.0%と国家試験合格率を混同しない
2025年度の公式表では、薬学部医療薬学科の卒業者は130人、大学院等への進学者は3人です。自営業主等を除く就職希望者103人に対し、正規の職員・従業員等としての就職者は102人で、公式就職率②は99.0%です。[1]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 130人 |
| 大学院等への進学者 | 3人 |
| 就職希望者(自営業主等を除く) | 103人 |
| 正規の職員・従業員等 | 102人 |
| 正規の職員等でない就職者 | 0人 |
| 自営業主等 | 0人 |
| 就職率② | 99.0% |
| 就職率① | 80.3% |
男女別の数値は編集部で合計しています。就職率①は卒業者から進学者等を除く分母で、希望者を分母にする②とは異なります。卒業者130人全員が就職したわけではなく、この表だけでは各人の希望やその他の進路の事情までは分かりません。[1]
就職率は国家試験の合格率ではありません。また、希望した病院や企業に内定した割合でもありません。進路の候補を考えるときは、資格取得に関する準備と、その勤務先を選ぶための準備を分けます。
病院・薬局だけでなく、企業や行政、大学院の掲載例もある
大学の過去3年の就職・進学先一覧には、名古屋市立大学病院、三重大学医学部附属病院、豊橋市民病院、アインホールディングス、クオール、日本調剤、スギ薬局などが掲載されています。杏林製薬、グラクソ・スミスクライン、日本イーライリリー、IQVIAサービシーズ ジャパンなどの例もあります。[2]
行政では愛知県庁・岐阜県庁の薬剤師、名古屋市役所の衛生区分などの記載があり、大学院進学も同じ一覧に含まれています。進学先を就職先として数えたり、企業名だけの掲載から職種を決めたりしないでください。[2]
| 方向 | 比較の観点 |
|---|---|
| 病院 | 担当業務、研修、勤務形態、配属 |
| 薬局・ドラッグストア | 募集職種、店舗や地域の配属、教育体制 |
| 製薬・関連企業 | 募集職種、専門分野や学位の条件、選考内容 |
| 行政 | 試験区分、資格条件、職務内容、日程 |
| 大学院 | 研究テーマ、指導体制、入試、学費と進路 |
表は比較のための提案です。同じ企業でも募集職種によって条件は変わります。「薬学部なら研究職に入れる」「薬局ならどこでも同じ」と考えず、募集要項の具体的な仕事を読みましょう。掲載実績は過去3年の一部で、現在の採用人数を示すものではありません。
給与・会社名に加えて、どんな経験を積みたいかを決める
志望先を選ぶ際は、最初に身につけたいことを言葉にします。患者さんと継続して関わりたい、医療チームで働きたい、薬の情報や品質に関わりたいなど、関心の違いによって調べる職種は変わります。
- どんな相手や課題に関わる仕事をしたいか
- 新人の業務と教育はどのように進むか
- 勤務地や異動、勤務形態は希望と合うか
- 自分が取得予定の資格や学位で応募条件を満たすか
- 入社後の進路の選択肢について何を確認したいか
説明会で気になった制度は、名称だけでなく利用条件や実際の進め方を質問します。研修があることと、自分が学びたい内容を十分に経験できることは同じではありません。求人票に書かれていない内容を推測で埋めず、質問として残しましょう。
将来の不安があると、周囲と同じ勤務先を選ぶ方が安心に感じることがあります。ただ、自分の希望や生活条件に合うかは別です。譲れない条件を二、三点に絞り、それ以外は比較する余地を残すと、候補を考えやすくなります。
研究・実習の経験は、自分が確認した行動で説明する
大学は基礎薬学・医療・人間性を組み合わせた教育や、多職種連携の学びを紹介しています。就活でその経験を伝える際は、研究室や実習先の名前だけでなく、自分が準備や確認を工夫した場面を振り返ってみてください。[2]
実験記録を整理した経験の架空例
「研究で実験結果を比較する際、私は記録の整理を担当しました。結果の違いを調べるため、手順や条件が追えるように記録項目をそろえました。分からない点は指導を受けて確認し、推測で埋めずに残すようにしました。その後の振り返りで、確認すべき条件をチームで共有しやすくなりました。」
これは文章構成を示す架空例で、愛知学院大学の研究の実話や内定事例ではありません。実際の担当と記録に置き換えます。新薬を開発した、治療効果を改善したなど、確認していない成果を作らないでください。
実務実習を話す場合も、指導のもとで行ったことと自分が判断したことを区別します。患者さんの個人情報や、実習先の非公開情報を詳しく話す必要はありません。確認の仕方、質問の準備、学び直した内容に焦点を当てましょう。
| 要素 | 書く内容 |
|---|---|
| 状況 | どんな課題に取り組んだか |
| 役割 | 自分の担当範囲 |
| 行動 | 確認・相談・改善したこと |
| 結果 | 記録で確かめられる変化 |
| 学び | 次に生かしたい姿勢 |
国試の準備と就活の締切を、一つの予定表で管理する
大学は学内合同企業説明会、職場体験、卒業生の話を聞く機会などを紹介しています。また、継続的なキャリア支援と国家試験に向けた学修支援も案内しています。実際に利用できる時期や対象は学部の最新連絡で確認してください。[2]
選考の時期は勤務先によって異なります。周囲がまだ応募していないことだけで判断せず、候補の募集要項から締切を記録しましょう。実習、研究、卒業に必要な課題、試験準備を同じ予定表に入れると、早めに調整できます。
- 応募・見学・面接の期限を候補ごとに記録する
- 実習や学内試験の予定と重なる日を確認する
- 資格取得見込みの扱いを募集要項で確認する
- 書類の下書きや質問づくりを空いた時間に進める
- 予定が重なる場合は担当窓口へ早めに相談する
内定の条件や資格取得に関する取り扱いは、応募先の案内を確認してください。国家試験の結果が希望と違った場合の扱いを、過去の学生の話だけで決めつけないことも大切です。
進路の迷いは、学部の支援と企業選びの相談を使い分ける
大学の学部紹介は、就職委員会を中心とした就職サポートを案内しています。薬学部の募集情報や実習・資格との調整は、まず学部の担当へ確認しましょう。[2]
相談には、候補の募集要項、気になる条件、学業の予定を持っていくと具体的に話せます。病院・薬局・企業で迷っていることをそのまま伝え、決めるために不足している情報を整理します。
一般企業への応募や、学歴への不安、研究経験の自己PRで悩んでいる場合は、逆転就活塾の無料相談でも整理できます。薬学の履修・資格の判断は学部の窓口で確認しながら、自分が納得できる仕事を選ぶための準備を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 愛知学院大学|2025年度 進学・就職者数確認日:2026-09-09 / 薬学部の卒業者・進学者・就職者と率
- 愛知学院大学受験生サイト|薬学部医療薬学科確認日:2026-09-09 / 過去3年の就職・進学先、学修とキャリア支援