商学部の就職率97.1%は、就職希望者を分母にした数字

2025年度の大学公式表では、商学部商学科の卒業者は264人、自営業主等を除く就職希望者は245人です。男女別の欄を合計すると、正規の職員・従業員等235人、正規の職員等でない者3人で、就職者は238人。公式の就職率②は97.1%です。[1]

商学部の2025年度進路(2026年5月現在)
項目人数・割合
卒業者264人
就職希望者(自営業主等を除く)245人
正規の職員・従業員等235人
正規の職員等でない就職者3人
自営業主等0人
就職率②97.1%
就職率①91.5%
[1]

就職率①は卒業者から進学者等を除いた人数を分母にする別の指標です。商学部では専修学校・外国の学校等への進学者が4人と掲載されています。希望者を分母にした割合と、卒業者から進学者等を除いた割合を同じものとして比べないでください。[1]

この表では、希望した企業への内定率や、配属された職種までは分かりません。「就職率が高いから自分も大丈夫」と結論づけるより、応募先と自分の経験を具体的に結びつけるための準備に使いましょう。

金融以外にもメーカー・IT・人材などの企業掲載例がある

大学受験生サイトの商学部欄には、住友電装、東京精密、日本発条、バッファロー、あいち銀行、大垣共立銀行、滋賀銀行、大和証券、日立ソリューションズ、タイミー、ワンキャリアなどが掲載されています。国税庁、日本年金機構などの掲載もあります。[2]

ここでは公式ページの掲載例として紹介しています。一覧だけで採用人数や職種、現在の募集条件を判断することはできません。また、過去の掲載があっても、今回の選考で自動的に有利になることを意味しません。[2]

企業名を見た後に確認すること
興味のある分野募集要項で調べる点
金融顧客が個人か法人か、営業や専門職の区分、勤務地
メーカー製品の顧客、事務系職種の募集区分、配属の決め方
IT開発・営業・支援などの職種、学習経験の条件
人材・サービス利用者と料金を払う顧客、課題解決の方法
公務・団体試験区分、募集日程、仕事内容

商学部だから金融だけに絞る必要はありません。一方で、学んだことと関係のある企業名を並べるだけでは志望動機にはなりません。誰のどんな課題を解決する仕事かを調べ、自分が関心を持った理由を一段具体的にしていきます。

3つのコースの学びを、仕事への関心に言い換える

商学部は、流通・マーケティング、会計・金融、ビジネス情報の3コースを紹介しています。商品の流れや売れる仕組み、お金の流れや管理、コンピュータやプログラミングなど、関心の方向は一つではありません。[3]

学びを企業研究につなげる問い
学び自分に問いかけること
流通・マーケティング誰にどう届けるかを考えたとき、何に興味を持ったか
会計・金融数字を比べて、企業のどの違いを理解できたか
ビジネス情報仕組みを作ることと、使う人を支えることのどちらに関心があるか

上の問いは編集部による整理です。各コースの履修者が必ず特定の職種に進むという意味ではありません。マーケティングを学んだから企画職に直結する、情報を学んだから開発職の応募条件を必ず満たす、といった飛躍を避け、実際の募集要項と照らします。

大学は企業と連携する学びや経営者講座、卒業研究なども紹介しています。自分が参加した活動があれば、その中で何を調べ、誰と調整し、何を改善したかを残してください。他の学生の経験を、自分も行った活動として書く必要はありません。[3]

マーケティングの課題は「売上を伸ばした」と誇張しない

授業で販売案を作った経験は、調査や比較の工夫を説明する材料になります。ただし、提案を作った段階と、実店舗で導入されて売上が変化した段階は分けてください。実測していない成果を数字で補う必要はありません。

顧客像を見直した経験の架空例

「授業の販売案づくりで、私は想定する利用者の整理を担当しました。最初は学生全体を対象にしていましたが、使う場面が人によって違うと気づきました。そこで通学中と授業の合間などに場面を分け、何を重視するかを比較しました。チームで対象を絞り、その理由を説明する資料にまとめました。」

これは文章の構成を示す架空例で、大学の実際の授業成果や内定事例ではありません。自分が調べた範囲、使った資料、担当した部分に置き換えます。調査対象が少なかったなら、その限界と、追加で何を確かめたいかも説明できるようにしましょう。

  • 課題:最初に決まっていなかったこと
  • 行動:自分が比較・調査・修正したこと
  • 結果:確認できた変化や、完成した提案
  • 学び:次に同じ課題へ取り組むときに改善すること

会計・情報の学びは、知識の量より使った場面を整理する

会計・金融を学んだ人は、用語を多く並べるより、比較した数字や条件を説明してみてください。例えば、売上の規模だけで企業を比べず、利益や費用をどう確認したかという振り返りです。扱ったことのない指標や分析手法を付け足す必要はありません。

ビジネス情報を学んだ人も、授業の言語名やソフト名だけで終わらせず、何を処理し、どこで誤りが起き、どう確かめたかを整理します。グループ課題なら、自分の担当と、他の人に確認してもらった部分を区別しましょう。

面接前に用意する説明
経験深掘りに備える問い
企業の数値比較年度や単位、比較する条件をそろえたか
資格の学習理解しにくかった部分をどう学び直したか
データ整理入力ミスや重複をどう見つけたか
プログラム課題動かない原因をどう切り分けたか

これらは経験を振り返る例で、商学部の全員が経験する課題ではありません。資格は取得済み・学習中・受験予定を正確に分け、授業で理解した内容と、実務でできることも区別して話してください。

学歴への不安を、求人比較と書類の相談に変える

大学はAGUキャリアナビで求人検索、個人面談・支援講座の予約、先輩の就職活動体験記などを案内しています。3年次からの進路希望登録についても案内があり、未登録では卒業見込証明書の発行や各種ガイダンス予約に制限があるため、対象者は登録状況を確認しましょう。[4]

  • 気になる企業の募集要項を読み、職種と応募条件を一覧にする
  • 授業・アルバイトなどから、自分が工夫した経験を一つ選ぶ
  • その経験を課題・行動・結果の順で短く書く
  • 求人と書類案を持って相談し、次に直す部分を決める

学歴が気になって応募をためらうときも、会社ごとの応募条件と選考内容を確認するところから始められます。大学の就職先一覧だけでは、個別企業の学歴による選考の有無は断定できません。自分で確認できる条件と、準備できる書類・試験・面接に分けましょう。

逆転就活塾の無料相談でも、商学部の学びを自己PRに変える方法や、候補企業をどう広げるかを相談できます。相談前に結論を出しておく必要はありません。いま迷っている候補や、書きかけの文章から整理していきます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 愛知学院大学|2025年度 進学・就職者数確認日:2026-09-09 / 2026年5月現在の商学部の人数と就職率
  2. 愛知学院大学|内定実績確認日:2026-09-09 / 商学部の企業掲載例。採用人数・職種は分からない
  3. 愛知学院大学商学部|コース紹介確認日:2026-09-09 / 流通・マーケティング、会計・金融、ビジネス情報の学び
  4. 愛知学院大学|就職活動をこれから始める皆さんへ確認日:2026-09-09 / AGUキャリアナビと進路希望登録